僕の入る風呂の温度が
70℃ぐらいなのは
出汁を取って
明日の仕込みをするためだって
昨日隣の原田さんに聞きました
愛していた
愛していたのに
お陰で僕はカスカスです
今日 ....
横殴りのことば
ひ び 割れた
音 階
吹きっさらしのあなたの庭で
浮浪者のよう
わたしは 火を焚いて 鍋をかけ
煮ても焼いても喰えやしない
虹色の肝 ....
クリスマスケーキのロウソクを
あたいの乳首に垂らしたまえ
(イントロ)
ローション・クリスマス
貴女に捧げる
とっておきのマイローション
ローション・クリスマス
お互いに ....
{引用=
毛細血管のめぐるあおい突端の、
これよりさきはもう冬の海しかひろがっていない、
さみしい風景のなかで、年増の女が、
少女のように手にもったポリエチレンの袋を、
....
箱の中に入っている人のこと
何も知らないのだがな
どんな仕事していた人か
どんな声で話す人か
葬式だから来いと言われてやってきたけれど
母の従兄弟と言われても
母はとっくに死んで ....
添い寝する ぬいぐるみが
生きているような 気がしていた
少女時代
今じゃ この熟語で
足の長い女性達が 浮かぶように
印象は 変わる
あんなに 可愛らしかった兎が
タ ....
あなたとセックスしたい
ベッドでセックスしたい
ソファでセックスしたい
庭でセックスしたい
プールでセックスしたい
近所でセックスしたい
市民会館でセックスしたい
ファミリーマートでセッ ....
他人の詩ばかり読んでいると自分の詩が書けなくなるよ。
僕は優れた批評家には成れないのだから 。
晩秋がない季節だった。
人々は衣服をかきあわせ
赤いままの木の葉が落ちる
寒風は人の息を白くした
電気ストーブの電源をいれた
この周囲が一番小さな世界で
これが一番の幸せの端っこ。
....
昼、何もしたくなくて眠くなる寝る
夜、皆は寝入っているので
静寂は 何かを創ってみたくさせる
脳の先、あらゆるイメージとひらめきが遊び回り
皆の夜の中でポーズをとって ....
けだものは、恐れよと叫ぶ
にんげんは、わかって下さいと叫ぶ
血はめぐり夜の太陽
世界が目をつぶってしまった
風の音に耳を渡して黙る
明日も知らない男が一人
裾のほつれたズボンと ....
夢オチさえ夢であり蝶々とびはじめる
想いを遂げて夜が短くなる
火の酒を冬の海に呑ましてやる
{引用=
鳴らなかった、管楽器の空洞に、落葉や、
発語されなかった言葉をつめている最中に、
妻はかえってきた、わたしはなんだか、
気まずい気持ちになって、ベランダへ煙草を吸いに ....
私は日本では貴重
天然記念物扱いよ
どうした早く言ってしまえ
デカイ団子虫にしか見えない
タイ旅行者からの
土産話に時たま聞く
私の話
少し卵抱いた私を蒸し焼きにして
甘い卵だ ....
手を繋いでも
一緒には 歩けない
さよならも言えない
弱虫な私たち
立ち止まっては 見て見ないふり
柔らかい匂いだけ 楽しんで
蜜を舐めつくして 空に ....
道の真ん中に
消しゴムが落ちていた
試しに道をこすってみたら
道がそっくり消えてしまった
ついでに空もこすってみたら
空もやっぱり消えてしまった
おかげで雲は行き場をなくして
おろおろし ....
世界が沈むことを早くしている
今日を忘れないようにしよう
魚は寒くないの
だいじょうぶよ
鳥は寒くないの
だいじょうぶよ
並木道には自転車と五十代と思われるジャージの夫婦
....
チャレンジが与えてくれるのは
成功と失敗だけではない
それは、
チャレンジせずに
成功した者の不幸を願い、
失敗した者を笑う
という下衆に
ならなくてもい ....
しにたい!しにたい!
そう願いつづけるのも慣れて
死にたさはもう日常で
これが異常なのだと知ってはいるものの
それが普通なのだ
このまま死んでしまえばいいのに
生にしがみついているよう ....
すり抜けて通すのは 藍色の液体
なぜに アンタはいつもそうなの?
ソンナこと アノ人に聞いておくれ
いやいや 責めているのではないの
ヒトリ歩きは・・・
できないのよね?
....
人生に設定した目的に向け
一直線に生きていける人はあるまい
散歩先に目的地を設定しても
一直線に歩いて行くことはない
前方の橋
大型犬を連れた女性がこちらに来る
わたしは 当然の ....
様々なモノ達がきみを常に誘拐して行く
TVや学校であやしい人にはついていかないように
言い含められてはいるのだが
国家がすでに誘拐犯でもあるので気をつけよう
つのる想い
枯れ葉落ちて
積もる舗道
落ち葉踏みて
音は乾き
騒ぐ心
音に紛れ
心隠す
つのる想い
今日も明日も
幾度掃けど
積もる落ち葉
....
一度止まってしまったはずのあなたの時間が
僕や多くの人の中で発光し続けている
美しい言葉を遺すということは
あなたがいつまでもあなたを証明し続けるということだ
そして僕とあなたの間 ....
天使なんて 居ないんだよって
笑いながら 君が言う
見たことも ないのよって
聞いたことは あるよねって
私も 笑う
その唇からこぼれた
白い歯 キラキラ
太陽に 照らさ ....
路面店で捌かれている
ありきたりな大小の不幸を
幼児が悪戯に組み立てた
誰彼も気に留めない
灰詰まり未完成トンネルが
散霧に紛れて姿を現す
きっとそれが
僕の ....
きしむ胸を金平糖で満たす
砂漠砂漠きみを分解した償い
1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809 1810 1811 1812 1813 1814 1815 1816 1817 1818 1819 1820 1821 1822 1823 1824 1825 1826 1827 1828 1829 1830 1831 1832 1833 1834 1835 1836
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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