フランソワーズは寂しかった
たくさんパンケーキを焼いたのに
一緒に食べる相手がいなかったからだ
ママはキッチンで
パパはソファーベッドで
弟は階段で
おばあちゃんは庭のユーカリの下で
そ ....
夜の帳を押し上げて
陽が昇る
すべてが地に均された
荒野の一面に
広がる金狗尾を
女が摘んでいる
その姿は美しい

夕暮れの後の闇を連れて
月が昇る
建ち並ぶ摩天楼
すべてが ....
あなたは月に向かって銃を撃つ
バン、バン、バンと三発
これでクレーターが増えたなと言って
踵で火を消す

車のキーを投げて寄越し
アカプルコに行けと笑う

弾倉を変えて
煙草に火をつ ....
雪原で凍った
抜けないままの靴

住みついた雪ネズミ
旅の二日目。波止場で追い剥ぎに遭い
荷物をすべて失う。
迷って左を選んだのが致命的だった。
彼らはズボンとシャツを投げてよこし
(下着は返してくれなかった)
生きたければここに行け、と紙切れ ....
どしゃぶりの雨の中
透けたシャツの後ろ姿のまま
途方に暮れた君が、突ったっている

僕は時空を越えて未来から訪れた
透明人間の旅人だから
声をかけることすらできないけれど
誰よりも親しめ ....
遠い旅路に目を凝らせば
吹雪の風によろめきながらも
なんとか歩いている奴の姿が
幻のようにぼやけて、見える。

(ああ、あれは幼い頃のよちよちの、
思春期の頃のぼろぼろの、年老いた
日々 ....
音楽雑誌の裏表紙で好きな音を探した。
新しい知識と歌詞で心は満たされた。
ヒットチャートにヒップホップ。
数十年の時を超えて帰ってくるらしい流行。

自分自身を水中に沈めるラジオごっ ....
海のなかの
窪みはあふれる
浪は押し寄せ
押し寄せ 吹き上げ
幾度も幾度も
空に溺れる


雨が雨の甲を握り
指の隙間を光に満たす
重なる雨 震える雨
雨の上 ....
こころ決して身を投げる
あなたの瞳の奥底へ
海の深みに沈んで落ちて
胸苦しさに酔いしれて


あなたの底に潜むものが
闇に蠢く魔物なら
どうかその触手で存分に
わたしを探って下さいな ....
いつからか
お喋りですら
怖くなってしまって
今に至るのです

ふわりと暖かい風が
背中を押してくれると
良いのですが
今は冷たくて どうもダメ
青い心は封を閉じているのです ....
つきそこねた手鞠を追う様に
それは穏やかな足取りで
少女は薄闇の向こうへと
消えた
金木犀色の夕暮れは鬼が通るから
はやく帰っておいでなさいと
置き去りにした過去
思い出せば影が伸びてき ....
  雨はいつ止むのだろう
  あなたの柔らかな胸のなかへ
  いっぴきの野犬をときはなちたいのに
  この雨はいつになれば止むのだろう
  決意にみちたやさしさよ僕を睨め
  凪より ....
晴れた朝は寒いよ
抱いた膝さえも
もっとどんよりと
できれば空から
私に呼び掛ける様に
何かが降れば良いのに

何も無い自由と
そんな呼び方
良くはないけれど
そう思う

独り ....
「ただのキスよ。最初で最後だから...忘れて」 
報われることはないと知りながら 
君への想いで身を焦がす僕を慰め 
そして罰するかのように 
君は僕にキスをした
そうね、あたいが気にしているのは
女性器の呼び方ね
辞書に載っていないような
言葉は使わない
そりゃ、だって神聖なところだもん
汚らわしいのはイヤよ
素敵なのが好き
例えて言うと
中森 ....
.





聞いて 聞いて!








なーに おにーさん













少し
落ち着きましょう





 ....
漠然とした不安に
暑苦しいくらい重ね着させて
頼りない平気に
大袈裟な添え木をして
大丈夫という
お題目を唱えながら
見て見ぬふりの
巡礼の列は果てしなく続く

弓なりに反りかえ ....
自己愛に溺れ
生の卵を糧に
真っ白く継ぎ目の無い美しい理性

透かして見える血の筋の
隠し切れない本能
というすべて
を知って
私たちは人肌を保つのです
生まれてくる場所は
ヒナ ....
タコの足を遠心分離器にかけてプラスチックにしたような洗濯物を干す器具に色とりどりのタオルを干して強風にくるくる回る様をみていたい
乾ききった空気の中で凍えたタオルが真っ直ぐな姿でパリパリになっていく ....
誰かが笑うその先に
誰かの醜態があり
その滑稽さが
僕らを笑わせる

人は悲しみが好きだ
認知を覆い隠した悲しみが

でも、
問題なのは
だから人が浅ましい、
という訳ではない
 ....
オルガンが響きわたる
神聖の声
共鳴ししびれる四肢
びりびりと降りそそぐ音の粒
光はそこから 神の光
体を染めあげる乱反射の彩り

その揺れる空
車窓から流れる街は
空に溶けた白雲は ....
濁ったカンジョー かぶせてチャーイ
小鍋でふつふつ 煮出すチャーイ
しみでるチャイは 濃いチャイろ

チャイで舌火傷 アチャチャチャ チャーイ
お鍋はホーロー ほろほろほろう
うつろな土器 ....
贈与ほどけがらわしいものを私は知らない。それはいつも善意や愛という面持をしながら、結局は私に負い目を持たせるものだからだ。プレゼントをもらったらいつかお返しをしなければならない。育ててもら ....
君という人に
話したいことがたくさんある

初めて君がいた立場になって
あのときの君の苦労を知ったこと

試合で勝ったこと

君と似た人を見つけたこと

君がいなくても
私 ....
風にさらわれる熱
36.7℃の体温さえも
あなたのために
と前置きしてもらわないと
わかることができない
愚図な女の子がいて
街頭でこの年の終わりにも
募金箱をかかえている
お金は思っていたように
集まるし
思っていたように
 ....
まぼろしをみているのではない
みずうみが現れて問うのだ
「なぜ来たの」
「だってわたしのなみだがみえませんか」
躊躇わずに応えていた
確かに泣いていた
さびしさと
寒さに

いくども ....
四歳くらいだった
目覚まし時計を
何を思ったか
分解バラバラに
親に殴られ
組み立てを試みた
ちゃんと
組み立てられたかの
記憶はありません
どうやら
私の癖らしい

そう言え ....
ゆらめくキャンドルの炎
白い妖精が舞いおりる街
鐘の音を流す教会
はじめての聖夜

コートのポケットで手をつないで
石だたみの坂道をのぼった
華やいだ街角に仲間たちを残して
ふたり ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
処刑台青井314/12/24 10:41
dystopia衣 ミコ1*14/12/24 10:32
inter vercemizuno...114/12/24 6:26
winter shoe114/12/24 4:29
travel114/12/24 4:08
透明人間の声援(エール)  服部 剛714/12/24 0:00
笛の音  314/12/23 23:55
夏歌を聴く藤沢214/12/23 23:53
夜へ 水へ木立 悟414/12/23 23:49
無邪気な竪琴ただのみきや17*14/12/23 23:18
青い心瑞海6*14/12/23 22:46
消えた北井戸 あや...214/12/23 22:15
雨の歌[group]草野春心614/12/23 21:21
冬の朝ドクダミ五十...314/12/23 20:23
EVE文字綴り屋 ...014/12/23 20:00
下ネタの語り方花形新次014/12/23 19:41
あわてんぼうの三男坊世江014/12/23 18:54
三日月の国nonya16*14/12/23 17:51
蛇の道塩崎みあき4*14/12/23 17:09
_木屋 亞万1*14/12/23 13:52
誰かが笑うその先にopus014/12/23 11:46
炸裂する感受這 いずる5*14/12/23 8:58
チャイ☆ラップとよよん3*14/12/23 8:16
贈与葉leaf214/12/23 6:16
まだ消えていないこと無花果114/12/23 5:43
思い出への転換点はて114/12/23 2:30
…午後から首都圏は雪もっぷ614/12/23 1:51
さざなみ414/12/23 1:50
分解ドクダミ五十...314/12/23 1:26
White story藤原絵理子314/12/22 23:48

Home 戻る 最新へ 次へ
1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809 1810 1811 1812 1813 1814 1815 1816 1817 1818 1819 1820 1821 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.32sec.