双極に引き寄せられ
反発する
小さな砂鉄粒たち
私たちの紡ぐ言葉が
こんなにもありふれてしまうのは
あなたと私が
魂の目になって
互いを見つめ始めたから
最後に覚えているのは
....
僕の言葉があなたの中を巡り
あなたの中で咀嚼されたその言葉が
今度はあなたの言葉として
僕の中を巡り僕はそれを咀嚼する
僕とあなたは厳密な距離を保ち
互いに向かい合いながら
堅 ....
好きとか愛しているとかまるで口にしないけれど
心がぽかっとしているときはそっと手を取ってくれる
かわいいねとかきれいだねとかまるでほめてくれないけれど
うれしいときはかけよってきてなぜか一緒 ....
泣きながら、笑っていた
この世のどこにも何もなかった
何もありはしないけれど
唯一あるのは
人々の
疲労の吐き気と、嘔吐物だけ
笑っていれば
嘔も可笑しくって
すべてが可笑しくって ....
睡眠薬を飲んで寝たか忘れた三時の鳥が鳴く
飲んでないから起きたのか、わからない何もわからない、咳が出る
薬飲んで寝るかそれとも風邪薬飲んで寝るか寝れるのか
咳が
なんで今は三時?
な ....
火事のあとに遺体ひとつ
それが終なら
誰のための句読点だろう
昔の音楽ながれる
マイオールドフレンズ
消えやしないで
マイオールドフレンズ
昔の音楽ながれ ....
いつか思い出す
おまえの寝息
メリークリスマス
ジャマイカならば
夏の思い出さ
真剣かわいいよ
日だまりのような
風が過ぎる
こころから
愛し ....
職もなく家もなく
暖も取れず 寄り添うひともない
「どこかへ行け」と高札は告げる 「誰からも見捨てられたのだから」と
飢えても盗まない 寒くても火を放たない彼らを
我らのしもべは我らの小国から ....
扇風機
からだを触れる
風そよぐ
たぶん
きっと
副交感神経
がんばりすぎだよ
死ぬことが恐くない
死んだことだけ残念な
そんな人生ならいい
....
あなたは毎日同じスーツに心を流し込みながら
あなたの心はスーツやシャツが仕事で汚れるように
社会の密林を探索することで研がれていった
いや、心だけでなく体も、研がれるだけでなく彫られ ....
カーテンを開けてしまった朝を
取り戻すことは誰にもできない
パジャマのままポケットもなくて
何の準備もせずに外に出かけられたらいい
私があなたに手紙を書けたのなら
ポストを探すた ....
上司が休憩室に置いてったお菓子の山
これ食べて年末年始も頑張れ、と
社畜って何さ、畜生さ
ドナドナされて逃げ出したい
ベ○ースター、サ○ダせんべい
人気者は次々消費され
そんな中、机の ....
*
蓋をした心のすぐそば、吹き溜まる感情の渦が
縄張りを広げている。
やがて渦が傷を付けて、
肉腫となり生み出される
ふたつめの心。
夕方五時のサイレン
あの角を曲がると ....
「鮭がその身を傷だらけにしてまで
古里に帰る理由は
産卵の為でなければならない」
赤点の数学のテストの
裏に落書きをした
君がAで
ワタシがBだと仮定した場合に
導き出される答え ....
機械仕掛けの少女
ヘッドライトに照らされて
傘に映る影 青い雨
行き急ぐ 生き急ぐ 息急ぐ
くるみ割り 中身 空気
取り込んで 取り込んで
柔らかい黒 見つめて 感じて
いつも見 ....
新しい時をみんなで迎えられるように
種を蒔いた 時の種を
1つの時が終わりを迎える頃
種から花になりみんなのもとへ
もうすぐ新しい時が生まれるよ
ほら、新しい時が始まるよ
病気切り取ってくれた君ごと捨てる
生きるという事は誰かを傷付けるという事
産まれるという事は母親に痛みを与える
成長の過程においても、幼い内は親の手を煩わせ
昔、街の雑踏に何気なく捨てたペットボトルを
誰かが踏んで怪我 ....
ここはレストラン
カジュアルに、さり気なく
気さくに突っ立って、どうぞどうぞと受けいれる
そんなレストラン
年の瀬
親子連れが賑わって
子供が次はひつじさんのとしだね
と黒曜石の瞳を ....
丘陵地帯の
新しい住宅街に
つま先立ち
迷うまひる
人ケない辻に
木陰のみ揺れている
せつな
魚眼ミラーの中で
ユルい坂道を
背泳ぎの君が行く
白い息を漏らしてさ
きっと走ってきたんだろうね
雨か汗か、それとも涙か
そんなに顔を濡らしちゃって
馬鹿みたいだね、鼠みたいだ
汚らしくて仕方ない
都会の隅でごみを漁る
君にお似合い ....
俺たちに故郷はない
所謂音信不通さ
だから正月は関係ない
コンビニが俺たちの家族
と言いつつ
そのおでんに
浮かんでいるのは何だ?
アッ、てめえ
今掬って捨てたろ?
....
人指し指
中指の息
硝子の欠片
それぞれの目に
異なる子のうた
うなじから背へ
ひろがる岩
空へ還る痛み
怒り 苛立ち
羽から心へ過ぎてゆくふるえ
....
一つ歳を重ねる
一つおかずを作る
一膳のメシを喰う
一筆を絵に加える
一つしか出来ません
一つで良いのです
私は不器用ですし
多くを望んでいませんし
重ね重ね生きて来ました
....
ぐるぐる回る時計の針
ほらまたタイミングを逃してる
ブルーライトで目を焼いて
気付けば今日も陽が昇る
止まない頭痛を誰かの所為に
殴りたい壁は遠すぎて
微睡む思考と俯瞰する誰か
気付 ....
朝の陽が
淋しい小道を照らすころ
役目を終えた街灯は
静かに眠りにつくだろう
迷っていたきみを
泣き顔のきみを
朝の陽が
やさしく包んでくれる
きみはだ ....
綺麗なものが見たいと呟いて
角っこの先を歩いてみたくなった。
(観たいものが見えるまで、心を空にして彷徨うがいい。)
足は
石畳の階段を
アスレチックみたいに飛び跳ねる。 ....
ぐったりと身を任せる
その体はじんわり痛んでいく
触るたびに鱗がはがれ
痛ましく考えていた、そのはずで
さわってはいけない、そのはずで
ああどうして、と水槽の外で息をついていた、そのはず ....
日本語の檻の中でもがいているのは
あれはいわゆる詩人です
なんとかして檻を破って
脱出しようとしているのです
けれども彼は知っているのです
あれやこれやの手練手管を使っても
すかしてみ ....
洋楽の歌詞を日本語に訳したみたいな
とても洗練されているけれど実在しない生活の話をしよう
朝が来てやけに真っ白な部屋
だれかが一晩眠ったとは思えないほど整ったベッドのなか
そばでまだ君が眠 ....
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