アギーレが
実はヨルダンの
予選1位通過に賭けているので
急遽、街をぶらぶらしていた
日系ブラジル人らしき
ホルヘ・リベラ・ナカジマと
カルロス・ミゲール・デ・オリベイラ・ルイス(なげえよ ....
広島市内は川が多い
元安川をゆっくり走る遊覧船
見慣れた景色でも
川から遊覧船に乗り見る景色は
何もかもが新鮮に目に飛び込んでくる
穏やかな風を浴びて
見上げるように街を見つめて
....
ふと誰かが呼ぶ声にはっとして玄関に出てみた。やや関西訛りのする初老の胡散臭い中年が立っていた。薬売りだという。昔ながらの熊の謂だとか、小さなガラス瓶に入った救命丸など、まったく利きそうもない薬をずら ....
「あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれない」
を使って文章を作りなさい (10点)
あんたたちのせいでわたしいつまでたっても大人になれないなんて大人になれないことを他人の ....
道路わきで見かけるほとんどの獣は
車に引かれてしまった獣
口をぽかんと開けて
横たわっている
腹が裂けたり
頭が割れたりしているものもあるが
たいていの獣は毛むくじゃらで
....
ぽかりぽかりとうかんでいく
呼吸を見上げて
たましいはあんなふうに揺れるのかな
と君が言う
小さい手で何でもつかもうとするのは
おなかの中に忘れてきたものを探しているんでし ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる
住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている
星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく
毎晩 ....
缶に溶けた母を見て泣く幼年時代に
奥まで続く棘々で手は汚れています
その目で見ないでと服の袖をとり、
ガラスの破片で鳴く秒針の合間に。
三種のサラダが詰まった徳用パックのフタを
開け左手に持ったあまおう苺ジャムが挟まる
シフォンケーキサンドを齧ると同時に右手は
牛乳をたっぷり注いだコーヒーのカップ握り
しめているのに目線ならば ....
ぼくらはたったひとりなのだ
いくら目を凝らしてみたって
ぼくらはたったひとりなのだ
恥も外聞も捨ててしまおうよ
ぼくらはたったひとりなのだ
いくら耳を澄ませてみたって
ぼくらはたったひとり ....
楽しいことが
どんどん
なくなっていくのが怖くて
何か新しいことに
飛びつきたくなるんだろう
でも直ぐにつまらなくなって
惰性でやるようになって
やがて止めてしまうんだ
アナルセックス ....
昔 いっとき 叫ばれた
つたないスローガン──
「発想の転換」
そうだ そうだった
卒寿に甘えて
弱きになるのか
卒 ....
一瞬
僕の目蓋の裏に
君の姿が像を結んだ
それは夢
永遠に届かない
形のない幻であったのだ
はじけてる星屑を盗んできてよ。こんぺいとうじゃだまされない。みんなしてるみんなって、どこのみんななのか氏名住所を挙げてみなさい。わたしのわたしで描くわたしきり、とけないマシュマロを食べたら、冬 ....
この歌を何回聞いたことだろう
この歌をあと何回聞けるのだろう
いつかは捨てなければならないものたち
おもいではすでにどの街にも
棲みついてはいないのだろう
もう昔々あるところにはだれもいない
ものの変化を過去というならば
いいかげんな記憶のなかから ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
星の出す答えを
ノートに書き写す
生徒たちは
みな遠くの空を見上げ
道に躓いては
ばつが悪そうに笑う
天体模型を並べ
地球と金星の自転の
逆さまに引かれ合う
それを恋物語と読 ....
積もる雪が暫しの暇を
流れる雨が暫しの癒しを
与えてくれている間に
答えを探して
這いまわる
けものの
みち、
愛を験す事はしてはけないと
高尚な教えに諭されて見えなくなってい ....
床に置かれた柱時計を
笑っておられるのですね
もっともなお話でございます
天板の埃がくすぐるのでしょう
お心のイタイトコロヲ
少しも異論はありません ....
眼を
口を
戸を
窓を
蓋を
缶を
鍵を
扉を
店を
シャッターを
開けまして
部屋が
体が
スケジュールが
空きまして
仕事に
テレビに
恋に
ゲームに
....
折り紙を折るその指先は
あどけなく、いつも湿っている
クレヨンを持つその指先は
つよさを隠しもっている
あした晴れたなら手をつ ....
雪 ひとひら 舞い落ちる
静かな 夜に
雪 ひとひら 舞い落ちる
涙にも 似て
雪 さらさらと 風に舞う
冷たい 夜に
雪 さらさらと 風に舞う
血液にも 似て
....
暖かい日差しの中
手を繋いで歩く男と女が
2人は春の恋人
花火を見て団扇を扇ぎながら
手を繋いでいる男と女が
2人は夏の恋人
肌寒い風に吹かれ切ない顔をしながら
手を繋ぐ男と女が ....
それから数日間、サエコのことをよく考えていた。
それは彼女が誰に殺されたのかというより俺の喪失についてだった。
サエコはいずれほかの男と結婚するだろう。そう思っていた。だけどそれは俺にとって喪失で ....
三番目の彼女が死んだ。
三番目とは俺の恋愛経験の順番ではない。
なにが三番目かというと、ツートップの次に位置するのがサエコだった。
サエコが死んだことを俺は突然訪問してきた警察から聞いて知った。 ....
鼻擽るように
私に触れて
また見えなくなってくの
照れ屋な貴方は
口の中で溶けてく
スイーツのように
甘くてほろ苦い
少し大人な貴方は
まるで子供のように
待ち遠しくて
疲 ....
アサスヒンという瓦版屋が
タマンキの風刺画を
町角に張り
立ち止まって見入る
人びとに
「タマンキはキンタマに金を貯めこんでいる」
と吹聴した
絵のタマンキはキンタマが丸々と太り
金色 ....
瞬間をキャプチャーする
それだけ忘れたくないのだ
いつまでも忘れたくないのだ
瞬く間に忘れていってしまうのは
このポンコツな頭だ
瞳の中には高性能カメラ
脳からは必死のキャプチャー要請 ....
1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804
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