ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界のゆらゆらと揺れている
折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく
何処まで辿り着けるだろう?
自ら生き ....
なんか 犬小屋を壊されてた わたし
犬小屋なんか持っていなかったんだけど
なんか 壊されてた それで
ふと上を見ると彼らは
次は月を壊しにかかっていたんだけれど
わたし 月を所持した覚えはな ....
不思議なことって
あるんだ
それはなぜかというと
不思議なことが
あるから
熱帯夜続く日々
窓をアミ戸にしていたら、
虫たちのさまざまな
お歌が
聞けた日々
見つけてはいけない
声の
足首だけを残して
息を散らした
書き記すその先の
うつろの体温に
暮らしを溶かしながら
包む目の灼熱
やわらかい星たちの分裂を
おのが背に貼られた地図に行き ....
胸騒ぎの朝
週末にやって来た
まねからざる台風
傘を差しても濡れそうだ
こんな時の為に
有給休暇ってあるんじゃないのか
自分勝手に定義付けしても
....
連続ドラマは伏線が張られて
気になるから続きが見たい
自分の生活には台本がないので
伏線は張られていないけど
気になるから人生の続きが見たい
出身地や学歴職歴と結果に
因果関係があ ....
給料日の朝は
女房が珍しく玄関まで見送りながら
「今日はまっすぐに帰ってきてね」
とやさしく声をかける
会社に着くと
いつになく仕事に力が入る
給料袋を渡される時間になると
上司から一人 ....
藤島ジュリー景子の
母親はメリー喜多川であるが
父親が誰かはあまり知られていない
ジュリーの父親は
沢田研二ではなく
藤島泰輔という作家だ
藤島泰輔という作家の作品を
ひとつも読んだこと ....
街のひろがりを映した 水たまりの空が
土に吸いこまれてゆく ゆっくりと
ちぎれる雲と太陽 深い青を
夕暮れを待たず その透明を失わせ
風に押し上げられた 鳥たちの翼が
噴水 ....
あなたは静かに家をつくりはじめる
静かに 何年もかけて
あまりにも美しくそれは成されたので
家ではなく 森や 額縁や ひとかたまりの風に見えた
静かに何年も何年も
何年も何年 ....
やったーっ!
ありがたい
さて
銀河の岸で
小鬼へ手をふる私
きみにあげた 乾いた骨は
ある深さの空で生まれ
漂っていたのだと思う 低い声で 細い管で
貪る世界から すこし離れていたかった
喉の重みからぬき出した小骨
きみにあげられない ....
認め合えない事を砕けたと思ってる時点でそこは暗いのだね。示す理解は認識しているという事であって、生み出すのを委ねられているんだよ。見守ってるから?手探りでしか熱感は辿れない。だからその熱を宿さなければ ....
女になれない
女になりたくない
少女でいたい
少女じゃいられない
あっちこっち
にらみつけてさ
時々
ふわっと笑って
意味深にウィンクして
わたし容易じゃないよ
....
こんなにまで 大人になって
実は 中身は赤ん坊だなんて
そんな滑稽な事
白状出来やしない
いつもいつも 毎日のように
あの頃に帰れたら あの頃に帰れたら
母のお腹の中で
眠っていたい ....
今日を地獄にすれば
明日は天国に行けるかい?
罪なんて
隠しきれないほど
あるんだぜ
それを
乗りこなせるのは
俺しかいないんじゃない?
言い訳は
よしてよベイビー
....
やあ、おはよう
おはよう
また、行くね
僕は
ルール違反を
しなくちゃならない
仮説を
立てた
僕は弱くて
弱い
人間だと
いいと思った
仮説を
腕に ....
冷戦時に於いて、地球は火星よりも、太陽に近かった。今でもそう信じているひとはいるし、そしてまた子供の教科書を書架いっぱいに集めたあなたは、八歳の誕生日に、茶色の小瓶を買ってもらって、中で蝶を飼うことに ....
慈しみは遠くにあるのでしょうか?傍にあるものを大事に受け止めて生きていくことが、大事だと思っています。テレサそれが私の答えです。私がまだ幼かった時沢山の迷惑を掛けました。人と触れ合うとき認め合うことが ....
気がついたら雨はやんでいた
部屋は静まっているのだと
知る 僕は
僕の静寂の存在を感じ取らされた
さっきまでしていた 音を 僕は
その 降っていない 雨に
思い出していることで
漆黒の三角、
漆黒の円に接近し
触れようとする
瞬間、
無限に 未来へと伸び過去から還って来る
こと夢見がちに覚醒しながら想い
漆黒の三角、
漆黒の円
その、
余りの ....
!と?喧嘩して=で振り返れば諦めもつくの
洗濯機の下から水があふれ出してきて
ホースが切れたのかと思えば流し口に糸屑がたまっていただけ
わたしが馬鹿だから気づくのも遅かったんだ。
....
(時に何かがわたしを訪れ
私という自我の内なる現実、
創造する力動の核に触れ残響させ)
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっ ....
秋の風は寄せては返す波
蝉は近くてどこか遠い
空洞に宿った声もまたよそよそしい
蝶のかたはね、
蜘蛛のひとあし、
うすい影をまとって
手のひらにのせれば
軽くて重い
この夏を生き延びた ....
生まれてから死ぬまでしんがりの人生を
自分1人で噛みしめて酒の肴にもう一杯
硝子の金魚の
ペーパーウェイト
福島のお城で求めた。
福島のMお兄ちゃんたちは
元気にしているとのこと
※ーーーーーーーー
震災後うちの家族で福島に行きました。
そし ....
○「多様性の時代」
昭和の時代は
答えはいつもひとつだったが
今は
答えがいくつもある時代
これからは
なんでも正しい答えになっていくのかな
○「IT化と年寄り」
世の中の ....
これで最後
かもしれない
けれど
これでいいと思える
今だから
植物の中で夜が育つ
水の名前を呼べば
脈打つ石造りの平原
素の風が間もなく
インク瓶の縁に沿って
眠りにつく
木造の旧家屋その皮膚に
愛していた人
鉢植えだけが増えて
遺伝だ ....
ダダ
チキン
コンソメスープ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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