わたしが
とても小さなこどもだった頃
なにも知らない
知らないということが許されていて
それが
どんなにか幸せだったかということさえも
知らなかった
笑うたび頬に
くぼみを作っていた頃 ....
冬のベランダに
月の光が降り積む夜は
白く凍えて眺める空に
故郷の庭を思い出す

月の白い光にぬれて
赤いつばきも 寒菊も
色吸い取られ白く震えていた

就寝前に外の便所
白い庭に ....
光のすじを避けていく
その海草の揺らぎ
海流の流れ
追い風にならず向かい風
体の力が抜けていく

落ちたしずくは
泡になり
海月のすそを広げ
ゆらゆらと再び宙へ向かう

あの海月 ....
早すぎた春の収容所
鉄格子が霧雨に濡れている
彼らの髪を切るのが
仕事だった
私はかつて二つの遠さを抱えていた。一つ目は社会的な意味での遠さである。私は職に就くこともなく、難しい国家試験の勉強を数年続けていたが、一向に成績が上がらず、模試や本試験のたびに絶望するのだ .... 茨の芽、今日、若すぎる者たちが撒き散らす劇画チックな血

茨の芽、昨日、年嵩の者たちが演じた痛みのわかりやすさ

春、触れよと誘う

茨の芽、千差万別の宿命に満ちながら春に生まれる ....
母は女ともだちを読み返している
寝静まったあと
ベッドシーンだけ拾い読みする
あっけなく
ティファールが沸いて
急須に注ぐ
スキーの写真が挟まっている
男と女
アダ名が裏に書いてある
 ....
冷たい息を吐いてよ
その閉じた唇から
野菜を買うときは
いくつか何気なく
ひょいひょいと
持ち比べてみる
手に持ち近づけると
重さや鮮度
身が詰まっているかどうか
おぉずっしり鮮やか
今日は此奴を使って何を作ろうかなんて
 ....
動物達よ
交尾をして子孫を増やすのはいいけど
そこに愛はあるのかい?

植物達よ
受粉をして作物を増やすのはいいけど
そこに愛はあるのかい?

人間達よ
セックスをして子どもを作るの ....
死んでしまいたいと
こころの
奥の奥の奥のほうで
思っているひとに限って
止める隙など与えるどころか
ひと知れず
死んでしまうのに
殺してくれなんて以ての外
ひとに対して死という
恐 ....
悲しい歌はもう止めよう
きっと神様も望まない
苦しみから解放されたいなんて
消すかのように加工を繰り返す
子供の落書きのように

泣かないでと声がする
逃げてるのはいつまでも自分で
拭 ....
きいろいバナナの皮を剥く
「ねえ、ぼくたちうまれかわ「絶対にイヤ」
どこですれ違ってしまったのって
手の内も明かさぬうちに
まだ夜も明かさぬうちに

零時の時報とともに食パンを
四つに切 ....
逆さまつ毛が
よく分からないので
果たして
逆さマン毛なるものが
存在するのかどうか
それは、あなた次第です!
って突き放すのも
どうかなって思う

多分、挿入の際に
毛を巻き込み ....
余った皮が
捻れに捻れて
蝶結びになったら

貴女はそれを
ポップだと
言ってくれますか?

ポップだって
言って欲しいから・・・

言って欲しいから・・・

チンボップ、チ ....
鬼の子に『桃太郎』を朗読させる小学校教師 自分のことをブスと言い「そんなことないよ」と言われたい鬼 ファンデーション塗りすぎて顔だけ白い鬼 まだ自転車に乗れなかったころ
ともだちの自転車を借り
田舎の緩い坂道をおそるおそる降りながら
何度も練習していた

不思議なことにあるときすっと自転車が自分のものになる
そんな瞬間を体験し ....
ふうわりと心が軽くなって
空気がすーっと晴れた
私に見えていた世界に
あなたの見ていた世界を重ねたら
驚くようなことが起こった

正解なんてない
間違ってたっていい
だったら
苦しく ....
チャッカマンが屹立している、夜さ
めしべが煙る浜茄子の丘
とおいとこから土砂崩れしてくる老人の糞便
溶解後8のマグニチュードの筆記体
「よれてゆくのだと思う、あかり、わたしの名前も」
良夫の ....
今朝8時8分にトーストを咥え「遅刻、遅刻!」(ふぃふぉふ、ふぃふぉふ)と口にしながらコートを大袈裟に翻して出掛けたのですよ、ばさっと大きな翼のように。いつもと違って。玄関でいってらっしゃいと見送ってか .... 川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
私のてのひらの雨雲を
誰かに届けるために 
来たのかもしれない

役割は
私が与り知らぬところに
あるのかもしれない

笑うかもしれない
怒るかもしれない

まっすぐな犬のように ....
カサカサカサ
夜風に集られる紙くず
雑踏を縫って宛なく転々と
たぎる街はハイヒールを遣わして
君を救ったのだ
もう辱めは受けまいて

人間 人間 セックスアピール
寒くないのかその格好 ....
人間の蛮行を悲しむのは
人間だけなのであろうか

諸々の神を世に送り出し
それを受け入れた者達は

神に事の真意を問い続け
贖罪の何たるかを尋ねて

今日もまた祈り続けては
神の悲 ....
盗まれた
この小さな庭に差し込む光の
わずかなパンの欠片を啄む小鳥の
瞳に反射するわたしの
明滅を繰り返す魂の
内側へと続く戸口が
目の前で閉まってしまう夢と

裏返った
あの ....
6026
最後の人間が死んで
機械たちはこの地球を去った
残された都市を歩いているのは
ゾンビの群だけだ
あんなに瓦礫を積んで
何を探しているのだろう?

9158
望遠鏡を覗く ....
真っ赤な花が白い雪でくすんでいる
赤が赤になる前に白がそれを遮り
白が白になる前に赤がそれを遮った
花と雪とが小さな組合を作り
花が風景を焼き過ぎるのを雪が消火し
雪が風景と睦み ....
もうきっと会うこともない
あの日の恋人が笑っている
私の方に手を差し伸べて
愛の言葉を囁く
不随意に緩む私の頬
いつか目覚めるとわかっているから
恐怖も戸惑いもありはしない
今夜も夢で恋 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雨上がりのステップそらの珊瑚1615/2/6 9:58
月の光が降り積む夜はイナエ11*15/2/6 8:59
そらはからかう 魚は見上げる這 いずる515/2/6 7:11
hopeless nestmizuno...415/2/6 5:56
遠さについて葉leaf315/2/6 4:38
茨の芽月形半分子415/2/6 3:01
女ともだちnemaru1*15/2/6 0:26
私を見てはて015/2/6 0:12
手にとる野菜たち灰泥軽茶415/2/5 23:48
どこにリィ2*15/2/5 23:38
罪と罰川瀬杏香815/2/5 23:24
[group]小日向 ココ115/2/5 22:41
うまれかわ/即興ゴルコンダ(仮)投稿.11こうだたけみ3*15/2/5 22:27
逆さマン毛花形新次015/2/5 22:17
ポップであること115/2/5 21:52
鬼の子に『桃太郎』を朗読させる小学校教師北大路京介1115/2/5 21:43
自分のことをブスと言い「そんなことないよ」と言われたい鬼415/2/5 21:42
ファンデーション塗りすぎて顔だけ白い鬼215/2/5 21:42
自転車に乗って梅昆布茶2215/2/5 21:34
重ねたら森川美咲1*15/2/5 21:30
回春岩下こずえ015/2/5 19:11
僕しか知らない事件とよよん5*15/2/5 18:31
年をとるといろいろ……とある蛙13*15/2/5 15:55
雨かもしれないやまうちあつ...4*15/2/5 13:43
たぎる街IMAGAM...215/2/5 12:35
嘆きの神・・・tamami915/2/5 11:58
give‐and‐take衣 ミコ6*15/2/5 8:18
6005mizuno...515/2/5 6:50
花と雪葉leaf4+15/2/5 4:57
今夜も夢で恋をする森川美咲1*15/2/5 4:07

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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