F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った
たとえてわかりづらくなった
やまいだれの多い日記に鍵をかける
喉がいがらっぽかった
痰が絡んでいた
構わずきみとおしゃべりした
きみとのおしゃべりは楽しかった
きみのことが好きだった
瞬間、僕の口から
何かが飛んだ
薄緑の物体が飛んだ
飛んだ先は ....
どうしようもない孤独が天井を塞いでいる
今夜わたしは何もかも捨てて森へいきたい
成しとげることも果たしあうこともなく
ただぶらさげてきたこの腕で
獣の皮をはいでみたかった
その夜の静かさ ....
トントントンと
整理整頓
埃を落として
塵を集めて
汚れを拭き取る
これとこれはこっちで
揃えて並べて
あれとあれはまとめて
しまっておいて
さすがにこれはさようなら
捨ててし ....
海底を歩くシーラカンスの群れが
一斉にでんぐり返しする
脊柱の中の体液が
きゅう
と静かに鳴る
剃り上げた襟足に風を当て
コーヒーをすする
飲み下した熱い液体に
爛れた胃が驚いて
....
柔らかな手を傷だらけにして
にらみつけながら
相手の喉元を目がけている
くだけた刃が落ちる鈍く光る地
使えそうなものはあと一つだけ
もろ刃の仕立てられてない原始の刃
それにお互い手を伸 ....
青い扉の向こうに
雪原が広がっている
かすかなノイズ
そのなかに紛れるように
一頭の白い馬
あれはあなたが放した淋しい夢だ
指で触れて
夢だと知りながら
その長い首を抱きしめる ....
詩学園は人工惑星にあった
右手に夜で
左手に光があった
脳と繋がれず魂のみで生きていた
詩学園に属していた僕たちは仲良しの友だった
詩薀蓄の授業は必須科目だったから仕方のない潰し時間 ....
賽の河原にて
幼児の地獄 賽の河原で鬼がぼやく
この頃河原に来る幼児の数が減って
たまに来ても 石積み遊びを知らない
石投げばかりしていて危なくて近寄られせん
ケルンつくってみせ ....
私は誰の役にも立たない人間だが、物の役には立てる。今さら人間に媚びる必要はないのだ。物を愛し、物と共に生き、物と会話して生きていけばいい。私は社会的動物であることを別の意味で置き換えた。つ ....
参ります、参ります
もうすぐそちらへ参ります
陽の当たらぬ公園で
凍えたブランコ揺れている
さくらの蕾はふくらまず
....
卵と牛乳
砂糖を入れて
シュコシュコかきまぜ
食パン浸す
フライパンにマーガリンを溶かし
焼いたらシンプル出来上がり
小さな頃に初めた食べた
異国の香りは
本物ではないけれど
う ....
私の知らないところで
行われていることは
知らない
例えそれが
素敵なことであっても
もっと愛するってこと
真剣に考えたと
思う人は多いのでしょう
でも、あたしは
意外と思うかも知れないけれど
本当に好きになった人を
オナペットにはしなかった
汚したくなかったから
No ....
なにも望み叶わず4冊目の御朱印帳
笑った顔がカブトガニの裏側
ウォーミングアップで力尽きた
かすり傷
痛さも感じない傷
ちょっとばかり痒みを伴い
傷があるという感覚は感じられる傷
中指にできた傷
いつの間にかできていた傷
キーボードを打つ手を止めて
じっくりと見つめ ....
燃え尽きた命
灰になったそれは
命?それとも
リンゴを木の枝にうまく乗せることができない
その人は寒空に部屋着のまま 油断したのだ
やっと乗せ終えたところを見計らって挨拶すれば
かじかんだ「コンニチワ」と鼻水少々 そそくさと家の ....
本年度の板橋アカデミー賞8部門に
ノミネートされた
スティーブン・スペルマーグ監督作品
「宇宙ロボットのプライベートリスト」は
これまでの作品とはうってかわって
悪いドイツ人も
チンケな宇 ....
悲しいから掘っているわけではない
嬉しいから嵌っているわけではない
ウサギは一心不乱に穴を掘る(掘る!)
出口をを求めてずんずん(ずんずん!)
アリスを逃がすな
アリスを逃がすな
....
花舞う春空のしたで
あの土手にねころんで
言ってだそうな
「とおちゃんが
だるまを買ってくれたから」
卒業だっぺ
青春の一番いい時をさ
絶望と生きぬくつらさで
こんなん長ぐ
よぐ ....
みどりを選ぶつもりが赤い服を着ている
たいていは朝がくるまで眠りにつけず
日を高くしてまぶたが垂れる
走ってゆくつもりが
いまだにはだしを気にしてかくれている
さまざまのいきぐるしさ ....
雪はいつの間に
雨に変わったのだろう
目玉とお臀を
ぴかぴか光らせる
鋼鉄のねこたち
灰色の街
道端に
ピンクと黄色の花が咲く
花びらの下
こどもたち
寄り添い合って
雨 ....
光がどんなに早くたって
地球を廻ることはありません
もし一秒に7回半も地球を廻ったら
ぼくの陰はずーっと伸びて
延びて のびて
ぼくに後ろから覆い被さり
また延びて 延びて のびて
....
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
....
明日のことを考えて
鼻を通り過ぎて忘れる
放火 雨水 金券ショップ
塩化カルシウムの沸騰を待ち
泡立ってきた頃に
湧き出るあれ
焼き鳥屋から
吹き流されるふやけた匂い
1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746 1747 1748 1749 1750 1751 1752 1753 1754 1755 1756 1757 1758 1759 1760 1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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