長い裳裾をひいて
夏が去り
あとに
秋がひっそりとやってくる

土間のすみで
地虫が鳴いている
つづれさせ やぶれさせ

背戸から
背中を押され
たどり着いた
土間で
地 ....
 一雨ごと秋が
 次第に充ちて来る
 野道行く行く
 さらけ出す
 心一つは鋭きものと今更に知る

 (西山は しぐれするらし一陣の風渡りたり
  道端、草葉にやすむ糸蜻蛉)
 ....
カラッポの天空 只ヒビキの綴り在り
わたしは空飛ぶフライパン
行為努める意志を担う直観
待ち構える共同墓地と永久なる母たち

ヒトマズ鎮まり機能する肉体を背にし
無常なる現闇光の根源を探求 ....
お楽しみを一杯
詰め込んで
一つ一つそれに火を付けて
花火のようにきれいに燃えると
期待していたけれど
どれもこれも
真っ黒い煙を出して
灰になってしまった

もう残りは少ない
お ....
つかまえて
響き奪い合う あの 声のもつれ 
贄になり損ねたひとつのくびれを
ハマナスの実を煮て
死んだかもしれないかもめに金貨を乗せた
白い靴下
うらがえる羞恥を指先で広げ
青ざめた自 ....
白眼と白眼、バランス崩し
黒い輪郭に青白く輝く肌
何かに呼ばれるように
何かを呼びながら
無限に向かっていく
意識の光に充たされ

 柔らかな死の祝祭、
 死と再生の饗宴、
 虚無を ....
2023年は
関東大震災から100年である
1923年に発生した震災の第一報を
アメリカに伝えたのは
福島県南相馬市にある原町無線塔である
それが世界各国の迅速な支援に繋がった
100年前 ....
命の果ての地平線で
百億の虹がいっせいに開く
真っ白な光の裏側で
音が凍りついて花みたいに燃える

わたしはアンドロメダの踊り子
わたしは約束された期限付きの祝福
わたしは届けられること ....
○「人生百年時代」
長い人生を渡っていくには
真面目さや有能さだけでなく
人生を楽しむ力が必要だ

○「宇宙人」
もし宇宙人がいるとしたら
人間の形とはまったく違うものである
と僕は思 ....
物欲を干したい
物欲いらない
物欲をゴミ箱にポイだ!

よーし
これで
物欲とは おさらばだ!
わたしは買わないぞ
欲しくもない

いま あるもので
じゅうぶん 暮らしていけ ....
深夜二時に起きて、トイレットペーパー補充して、
洗濯物干して、コーヒーの木に水をあげて、朝食、卵かけ御飯食べて、
テレビ台など、リビングの物を拭き掃除して、それから死にそうに辛く、しんどくなっ ....
同じ気持ち
同じ思想
同じ価値観じゃなくてもいいの

多様な社会
それぞれ違う みんな
なにも一緒じゃなくてもいいよね

受け入れ合って
成り立っている世界

宗教がなかった ....
清廉さ
だがこれはどうも本当らしく聞こえない

我が身可愛さ
これだったのではないか

そんなことはどうでもいい
えぇ、どんなこともどうでもいい

回る回るよ、世界は回る
気分悪く ....
あの青い空の下に もう季節はかえらない

愛は贈るものではなくて
奪うものだという

君の十五才の陶器のくちびる
かわした言葉たちが ....
 三丁目の角を曲がったところで、ふと君の
匂いを感じたとき、なんてことないと思って
いたのに。


 電子レンジに卵を入れて、しばらく眺めて
から取り出し、破裂するかどうかを少しだけ
考 ....
無機物生動の戦慄切迫
迫る迫り入って来る我
恐怖障子白壁浮き立ち
脅迫する覚醒に犯され

 悪、根源悪は今 善、根源善
 善は悪に、悪は善に 

 〉この巨大な繊細な創造の力動
 〉 ....
連綿と続く人生の
渦響のなかに目覚めて
さらに目覚め在りながら
この人生の端緒と終点とが
螺旋を成し繋がっていくのを

底の底で見つめている、

廃墟に咲き開く真紅の薔薇
ずっと何処 ....
爪を剥がす
わたしの指は二十本あるので
二十回できる

それはやさしさの残機

不安に駆られるゆうべは
脳を取り出して洗う
ホームセンターで売ってた一番強い漂白剤に浸けて
洗面台でじ ....
秋らしさはまだ感じない
まだ夏が強い状態
でも微かに秋は来ている

薄いイメージのある夏
色濃い秋と交わる

秋が加速する
そうは言ってもまだゆっくり
少しずつ変化していく

微 ....
日が暮れてひとりの棲み家に戻る
靴を脱ぎ
1Kのアパートのなか
フローリングに膝をつき
頭を垂れる

声もなく
神すら必要としない
祈り

どうかあしたも日が昇ってください
いや ....
   蟻



 辛抱づよいのか
 気もそぞろなのか
 個性はどこにでもあるのだなぁ
 けれど 蟻よ
 それは どう見ても ただの小石だ

 次の時間
 木の葉の波でひと休みして ....
   秋心 (あきごころ)



 息にした けむり色
 ただよう風が見えた
 秋が どう溶けてしまうのか
 一度は知りたかったから
 踊り場で、ほら つむじになれた
 そんな夜
 ....
蜩(ひぐらし)の かなかなかなかなかなかなかなかな……と歌う歌声が
空へ心地好くひびく
一人 林の陰に立ち 傷を思う

傷の増えた この銀製の指輪は
あの人が亡くなった頃に求めたものです
 ....
目の前が真っ青になった

急に知らない言葉で喋らないでくれ
ああ
 もう
雑音にしか聞こえない
ような
それか また
プライドが
揺さぶられたような 大事な
根底を掬われたような
 ....
夜が更けた頃
川沿いの道を僕は歩く
時々跳ねる魚の音を聞きながら
大きく 肩のこった 腕をふって
倉庫から出ていくトラックを見る
どこに これから 行くのだろう
フェリーに乗って 大洗港か ....
夜の梢はいつの日か

あの真っ赤な月を掴むのだろうか?


硬い目をした少年少女が

飛ぶ夢をみるように




多分

これは憧憬



僕はいつでも

落ち ....
串刺しにされた
ひばりの舌、
光の放射止めた
戦慄の太陽、

生真面目な顔 茫洋と
半月引き連れ闇夜いく

 ((ぽっかり穴開いた時空の壁に
 次元と次元を仕切る門を観て))

 ....
 波が かすかに鳴りながら
 ふともらした悔いのことばを
 嘲笑う

 そう 確かに
 人を愛したことを悔いるなんて
 つまらないことだった

 憶い出させてください

  ....
あゝ熱する陽射しに秋風の吹く
熱気震わせ秋風の吹き抜ける

路傍の猫じゃらし、
大きく首を振り
活気付いた花穂の緑、
輪郭から逃れ照り映え
秋風に乗り熱気を浮遊する
不思議な夏と秋の交 ....
複雑系

悩みと笑顔が
絡みあう顔の人

しばらくは
見ないふり

としもとったし
もういいからっと

ゲロるのはなし
ココはイマでは
 

犯罪者も
宗教人も
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
wc3*23/9/16 22:54
あきリリー10*23/9/16 21:14
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焔の舞台ひだかたけし5+*23/9/16 16:01
原町無線塔 いいね!イオン3*23/9/16 14:37
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