いつだってシーラカンスのきぐるみ着てる彼は、今ごろの時期からは汗だくであっちこっちあせもをつくるんだ。天花粉をはたいてはみるのだけれど、シーラカンスのなかがいいにおいになるだけなんだって。
私な ....
同じものを見ても
同じ音を聞いても
同じ匂いをかいでも
同じ物を食べても
同じ物に触れても
君と私は同じ感覚には
なれないのだろうなあ
それでも少しでも
同じ感覚を覚えたら
....
目の前にあるものだけが
すべてだった
こどもの頃みたいに
今日を過ごそう
積み重ねてきたものとか
これからのこととか
遠くの世界に追いやって
昨日と明日のない空間で
あなたと二 ....
口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰かに ....
ながれる息はチューブを駆け巡る
空が季節の階下を滑り墜ちる度に
遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波
放物線と消えた夜の足音
ひそやかな星の輝き
死なせて ....
下らない個人的な悩みを
グチグチ並べて
それを他人に読んで貰おうなんて
集団カウンセリングじゃねえんだから
いい加減やめにしてくんないか
三流人間の人生なんか
全く興味ないから
個人 ....
木洩れ日のSunday
柔らかな陽気
そよ風がゆらゆら
爽やかなBGM
こんな日は 深く Dive
Swimming 潜っていたい
Swimming 沈んでみたい
波立って か ....
私に消えたみが襲ってきて
もういいよ、もういいよと心は叫ぶ
今日も薬で生かされる
私に死にたみが襲ってきて
まだまだだ、まだまだだと心は叫ぶ
時は過ぎゆき 季節は変わりゆくのに
生 ....
湖の畔
2mはある黒い犬が
腹を空かしている
目は赤く血走り
猛禽類のようにつり上がり
はぁはぁと息を吐き
30cmはある舌を垂らし
白く磨かれた牙を覗かせている
犬はその場でただ ....
絶対的と言う言葉は無いと
あろうことか
児童を守るはずの職員が
暴力と共に吐いた
考えて欲しい
板張りの床に算盤
そこに正座させたり
ケツバットを教育だとする ....
治療しなければ半年です
そう告げられました
でも私は治療をします
そして半年以上生きます
生きます
何の為に産まれ
何の為に生きて
何の為に死ぬのだろう
最期の時に分かるのかな
酸素を吸っては二酸化炭素を吐き出し
せっせと光合成に励む草木の青さを忌み嫌い
愛だ何だと叫びながら欲に駆ら ....
「先生、確かに恋をする時
過去のトラブルを忘れる場合があります
だから再発防止の仕組み
ポカヨケが必要だと言われても難しいですよ」
「再発が悪いことではないんだよ
再発に不安を感じて ....
つるーっと
玄関から入ってきた
ひとつのボール
丸いな
手にとるわたし
明日は晴れるのかな
お母さん
きっと晴れね
これ水色だもの
受けとるお母さん
夕ご飯は何 ....
サワサワとゆったり
流れる河のほとり
私は目を閉じ姿勢を正して
瞑想を試みる
私の心臓はトクトクとリズムを刻む
トクトク
上流から聞こえて来た小さな音
近付くにつれ音は大きくなり
....
来る日も来る日も
あなたの永遠は
鳥籠の止まり木につかまって
言葉をまき散らした
毎日まいにち
わたしの永遠は
もそもそと床を這って
散らばった言葉を食べつづけた
あなたは時々
....
14歳の私があの薄暗い通学路で、ぶすくれた顔をして立っている。
酒が飲める年齢になっても、給料をもらえる立場になっても。
私はつまらないきれいごとと、卑屈な愚痴のどちらかをこぼす。
所詮何も ....
腹が減ったけれど
金がない
誰かに集るしかないが
誰も相手にしてくれない
仕方がないので
お涙ちょうだいの
クソ詩を投稿して
アホ自称ネット詩人の女が
食い付くのを待っている
トンカ ....
わたしは死にたいのです
貴方の生きる最後の日に
空のお星様になってみたいのです
わたしは死にたいのです
おーい、こっちへおいでと
川岸で貴方を呼び寄せて
わたしは死にたいのです
....
新しい朝がまたやってきた
いつもと同じ朝がやってきた 人々は
歌を歌い 私は真っ黒な
絵を描く
大きな絵を描く
かすかに聴こえるこの歌は
聴こえるか聴こえないかのこの歌は
苦しい中に ....
新しい朝がまたやってきた
いつもと同じ朝がやってきた 人々は
歌を歌い 私は真っ黒な
絵を描く
大きな絵を描く
かすかに聴こえるこの歌は
聴こえるか聴こえないかのこの歌は
苦しい中に ....
「山林へ」
いつものように山仕事の準備をし山に入る
ふしだらに刈られた草が山道に寝そべり
そこをあわてて蟷螂がのそのそと逃げてゆく
鎌があるからすばしこくない蟷螂は
俺たちと同じだ
....
ドヤと言う言葉を
君はご存知だろうか
横浜と言う
首都の隣の
港町
もうドヤドヤと
酒場を賑やかする
声は無い
季節労働者は
簡易宿で
死ぬを待つ
南区役所に行け ....
自称詩人にだけ感染する
新型ウィルスが発見された
世界で初めて感染した
HNベンジャミンジャベン氏の名をとって
ズボラ出血熱と呼ばれる
症状は次の通り
?淋しいのでネットにまったくのク ....
要らなくなった本が溜まったら
古本屋に持っていく
感謝の気持ちでサヨナラする
また別の人が手に取り
読み進めて気に入ってくれるといいな
本の世界は
読む人の感じ方で
読む人独自の ....
父を失った悲しみが癒えるとき
棚の奥にしまったままの写真は
寝室であった部屋の鏡台に置かれる。
新しい写真立て
マーブルチョコレートとゼリービンズ。
それらは決して開かれないまま
誰か ....
零れ落ちた詩を拾い集め
パズルを組み立てる代わりに
初めて出会った場所の記憶を掘り起こす。
(それがどこなのか、悲しいくらい忘れてしまった。)
今
目の前に居るのは幸せに ....
先にあなたから色芽を結びます
空けないことにはわからないから
柄の選択に迷うことになります
わたしが降りてきて
これでからだからはなれてしまう
味覚をもしも言葉で ....
くるくると回る提燈の灯りの元
笑ったように眠る父が居る。
父の横に座り
口元に耳を近づけて
微かに聞こえる寝息を聞いた1月15日の深夜。
父を挟んで布団を敷いた妹たちは
....
先生、私たちの昼間が消えていきます。
カレンダーに休日がひとつ、足りないのです。
青と赤の隙間に、数字のいち、が。
時計は、今、だけを、さしたがる、から、痛い。
数字が昨日と明日を覚え ....
1686 1687 1688 1689 1690 1691 1692 1693 1694 1695 1696 1697 1698 1699 1700 1701 1702 1703 1704 1705 1706 1707 1708 1709 1710 1711 1712 1713 1714 1715 1716 1717 1718 1719 1720 1721 1722 1723 1724 1725 1726
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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