逢う約束をしていても
仕事の都合で逢えなくなったり
お互いの都合で
逢えなくなったり
時は流れる
電話が繋がらなかったり
急な出張が入ったり
擦れ違いが続く
いつまで続くの .... 
 木々の隙間を縫って滑り込む木漏れ日に太陽と緑の匂いを嗅ぐ。
 足元の緑はいつしか真っ白な絨毯になる。
 気がつけば木々の葉も色付きはじめている。
 夏は過ぎ去ったのだ。
 秋を想い、 .... 
なぜ今夜も
まだきみは此処にいるのだろう
あの街から去った時から
どれだけの月と太陽がすぎていったのか
きみは知っているの
きみはきっと忘れている
ぼくがどんなどんなヤツか
どん .... 
これはたぶん
答えがないことを証明する数学者
のような状況
なんてたとえ話
をしている場合ではない
急がなきゃ
たどり着かなきゃ
それが
存在意義
賞味期限とか
ジェネレー .... 
王子からブクロに帰る途中
キンタマをひとつ落としてしまった
落としてみると
キンタマのありがたみがよく分かる
二つないと
上手くバランスが取れないのだ
探したが見つからない
交差点、 .... 
やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
泳ぎつづける
とがった季節の
ことば。
とけることのない氷のなかで、
うすれてゆく
花という名 .... 
心と頭脳と身体を駆使して
バッハを聴け
底に何が密んでいるのだろう
構造物と繊細と巨大な挑戦の鬩ぎ合いのさなかに
かいま見た天国と地獄
彼はその指先と耳の神経を旋律のなかにあるものを .... 
裁判官の腕 滑らか
(私たち の告白は 累積したまま
at
黄土色の髪があとからあとから生えだしている
その指先 
(天空ではなく 塔から)
最終日に 放逐する
ための
 .... 
双眼鏡はふしぎ
ふたつのレンズをのぞくと
遠くにひとつ
鮮明な領域をもつことができる
だれにも知られないように
とても早い朝に
わたしは森にでかけていって
観測小屋にはい .... 
眠れない夜には 僕とお話しようよ
季節の風に乗って眠気が近づいてくる
声が出せなくなったら聞いているだけでいい
羊が長い旅をする物語がいいかな
それとも宇宙が丸い理由でも話そうか
君 .... 
僕は何を怖がって
視線を落とし街を歩くの?
向こう岸へ
向こう岸へ
そんな所に君はいないから
僕は一体何に怯えて
光ある方へ流れるの?
知らない世界が見たいだけ
知らない景 .... 
あなたの笑顔を一番近くで見るために
いろんなものを捨てて いろんなものを奪ってきた
口笛でラブソング 誰も傷つけない優しい歌
見つめ合って灯る恋の火があればいいのに
耳をすます 世 .... 
青空を向いた水道の蛇口
ごくりごくり 水は冷たい
鉄棒に持たれながら
ときには逆さまに君を見ていた
あの頃の世界は美しかった
 嘘をついたぶんだけ大人になっていってるのかな
  .... 
簡単がいい
すぐにわかるもの
すぐにできるもの
すぐに泣けるはなしがいい
あたまも重くなるよるだから
ほろりととける
お酒のようなはなしがいい
詩がいいとおもう 
   
   辿り着いた地下鉄の出口で 
   煙草に火を点けた 
   ショートホープを吸い始めて 
   どれくらい経つのだろうか 
   以前はラッキーストライクだった 
    .... 
いつまでも 忘れられない
幼心の 思い出は
心が 大きくなっても
アタマデッカチの 妄想を
覆すかの 如くに
綺麗な ままなんです
宝物だよ
そっと 人差し指 立てて
内緒話を .... 
命あるものだけが尊い世界に君は生きている
思い出はゴミに等しくて
過去なんてすぐに切り落とす
君には何もない
未来でさえ望んでいないのかもしれない
交わらない温度が二人の .... 
サラダ菜を素手でつまみながら
ペサルヴィオ・パークに腰をおろしたまま
100オンスの肉汁をすすり パンを頬張る
地面も空も同じ色をしていた
 
でっぷりと太った中年のニューヨーカーが
すば .... 
空気も澄んだ冬の夜空には
四人の天使にまもられて
三つの卵がすやすやと
仲良く並んで眠っています
あなたも気づいて御覧なさい
この夜は宇宙でお星さま
いつかは降りて地球のこども
そうして .... 
四季の最後の花野が
まぶしく閉じようとしている
たそがれが迫っている
そよぐ草の実も
褐色にこぼれ落ちてゆく
やがてみえなくなって
たそがれが迫っている
森では気の早い獣が
冬のね .... 
技術者は
ある現象を分析する際
必ずその現象を
定量的に捉えようとする
そのときの定量的とは
ばらつきを含んだ数値だ
平均値そしてそのばらつきを
考慮しなければ
そんなデータは相手にも .... 
おだやかな午後を歩くなら
ゆるやかな上り坂がいい
日常の片隅に
忘れ置かれたような
近くて遠い坂道がいい
陽光と、微風と、なつかしい匂い
その再会は
ひとつの約束を果 .... 
星空にふる雨
地に眠る歓喜
引き寄せあう結晶が
ハレルヤ
一筋の嘆き
君は明日を笑う
砂象の怒り
食べつくせない果実 
振り返ると渦を挑発し
いつまでも感情は .... 
何かをしようとしても、
どこへ行こうとしても、
なんだかつまらないような気がしてしまい、
雨のなかを行ったり来たり。
たくさんの歌を好きになった。
ほとんどは恋愛の歌で、きみが好きだ .... 
 大嫌いだお前なんぞ。
 生きていくのに邪魔な古傷があってだから俺は夏でも長袖で。そんでダンスをおどるんだ。あいつを殴るダンスを。ぶっ殺してやりたいよねーってマゾッホ気取りのエトセトラ、男、「うぜえ .... 
「車窓より」
つばめが飛んでいる
枯れた木の上
民家がすき間をうめるように
直角平行の、
この時期田んぼは茶色、
僕が死んでも。
象牙の塔
俺か世界か、
俺と世界。
 .... 
あなたの愛情が重いと
夫に言ってしまった
涙が出るがままに
小さなノートの片隅に
小さな詩を書いた
暴力的な詩をカモフラージュにして
「伴侶よ幸せになっておくれ
あなたこそ幸せに .... 
雨の朝、地図は濡れて滲んでしまった。だが世界は何よりも詳細な地図。経路を一つずつ抜き取っては、オブジェを作り上げる。今度の地図は庭にしつらえられたオブジェであり、どんな雨が降っても壊れない .... 
バラバラになった林檎
ウサギにして
大きな耳で飛ばしてあげる
「可愛いだけのあたしのこと
可愛いって言ってくれてどうもありがとう
どんなに耳を大きく切ってもらっても
あなたの言ってるこ .... 
数年前に
直接選挙で選ばれて
とてつもない権力を手にしたのは
あなた達の大嫌いな石原です
俺は
実は共和主義者の石原を
根っこの部分では好きではありませんでした
三島のように刀でぶったぎ .... 
 
 
 
 
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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