ボクの有期体が分離し、
ボクでないものは分離される。
相関性が逆転し、ボクが抜け殻になる。
命がけのパラダイムの跳躍を経て、
コンテクストの意志そのものとなる。
隠喩は顕在化 ....
天道虫はみなかわいがる
ゴキブリはみな嫌う
蚊は一瞬で殺されてしまう
カブトムシは大切に育てられる
みんな同じ昆虫なのに
扱い方がまるで違う
わたしたちは檻の中にいる
障碍と ....
傷つくのか
ロボットは
傷つくのか
傷つけたら
なにが悪いのか
傷ついたら
なにが悪いのか
傷つくのか
ロボットは
傷つくのか
....
カアって
緑いろのプール
いじめのない教室
連れ込まれる生徒
カンニングの阻止
サイコパスな日常
カラスが見つめる
危ないからここは
最悪だなあって
....
味噌汁の中をラクダが泳ぐ
どんなに泳いでも
沖などあるわけがないのに
僕はボートに乗って
ひたすら豆腐を網ですくう
今晩の味噌汁の
具にするために
いつまでこんなこと ....
きっと素晴らしい風景が
広がっている
心ときめかせて
向こう側を想像していた
80年代
僕らにはまだ
希望のようなものがあった
薄消しや
ギリギリモザイクが登場し
ぼんやりと
....
たとえばその土地柄を淡々と書き連ねるのではなくて、そのとき自分の目で見た景色を描くこと。たとえばそこで聞いた話をつらつらと説明するのではなくて、その人物のひととなりや考え方がわかるような台詞を中心に据 ....
大切なものは失くさないように、
くつ箱に保管する。
時間が経つと色褪せる。
大切なものが逃げないように、
手を繋いだり、
装飾品を買ったり、
股を開げたりする。
太った女 ....
日暈だらけ虹だらけ
山体膨張マグマ溜まり
あの子はあの娘に迎えられ
あの娘の旦那とお家に帰る
ああ絵に描いたような
くそつまらない日常
嫉妬とは
じぶんも ....
田んぼの中を
カタコト抜ける電車は
やがて海に出る
終点は港で
そこはふるさとだ
寂れた駅にひとつ
真っ白なベンチがあって
子供の頃の記憶を
日差しが象る
いつかの夏のように ....
台風は950hpで明日には鳥取砂丘に最接近する。その頃に砂丘に到着して、台風を満喫するというのが彼女の計画。
スキー用のゴーグルとストック、適当な大きさの波トタン、予備の傘数本を赤いゴルフに積み込む ....
波がたち
風がたおれる
うつくしい季節
わたしは
いない
ざあざあもえる緑
ここちよく冷えた夜
青じろい街灯の影
わたしはいない
不安
安寧
焦燥
安堵
わたしは ....
僕は脇役になるのが好きだ
目立つのは嫌だけど
一人ぼっちじゃない
月のもの、が
どろり、と
喉をとおった、波
うす甘い
柔らかさ、は
恭順の墓標
檸檬色に
ぶつぶつ
不規則が
茶色になるころ
きみは
わたしに
恋をする
息 ふきつけ 葉の群れにゆく
崩れる形 風に似ている
そがれしみいる くさびのつる
掌に ろうそくの火種
くずれ吹く時 風に似ている
声帯を枯渇してしまった
卒寿のおひとりさまは羨望する
梅雨入りまえのそよとの風が
庭木の梢をそっと愛撫するのを
新緑っていぃなぁ
おまえには話相手があって
....
かなしみにあいにいこう
イドを掘って地下の水脈から
どこにもない抽象的なものに
‡音の出ない笛
書けない手紙
飛べないロケット
固定化された夏の行事と
....
ベットの上に横たえて
死体のような日々は過ぎる
頭は割と冴えてるが
歩くことすらままならねぇ
ダラけてるわけじゃないさ
病気でもないよ
大げさにしないでくれ
眠れやしないだろう
....
揺るがないものが揺らぐ
仕方のないこと
ありのままを見ているつもりで
水鏡に映った姿を見ているから
冷やかな風にさざなみ
優しい陽射しに微笑み
自らの夢を重ね映して
時を凍らせた写真 ....
おまえが
俺の前で
脚を広げたとき
既に
パンティは濡れていた
しかも
物欲しげで悩ましい視線
ズキューーン!!
悪いが
あからさまなエロスは
好きじゃない
....
連日深夜まで残業して、さらには上司からの叱責などのストレスにさらされて、私は発すべき声も思考すべき言葉も抜き取られてしまった。朝目覚めて外が明るくなっても、いつの間にか孕んでしまった暗黒に ....
今朝も
毎日という制服を着て家を出る
アイロンで整えたやる気
ポケットにしのばせた野望
洗っても取れない後悔
今夜も
明日というパジャマを着て
未来という布団に入るが
暗くしないと ....
にゃあんばらやんや
まみゅうまみれんぼやあんあ
しゃしゅうしょすはらみんみん
にょうにょううううう
だめだ、早まってはいけない
落ち着いてそして振 ....
わたしたちは
結ばれた みじかい紐のように
そこに置かれていた
女たちが 色々な名前をよびながら
入ってきて
そして 出ていった
わたしたちはほんとうに望んでいた
だれかが、 ....
致死量の服薬で死んだ
面識のない女の子を擁護したい
地に足が付かない
ジェットコースターを
言動と思考が奔走する
秩序と不法行為との境界を失う
検察官が眼を疑い深くのぞき込む
....
驚くに値しない
あなたの指のなかに
古い町がひとつ埋まっていようが
青い部屋でわたしは 静かなチーズを齧る
散らばっていた 丸い 悲しみの粒を
一列に ....
雪が解けて木々がいっせいに芽吹く。地表の下は地下だ。すべてが地下だ。
湿った落葉が陽に照らされて、ゆっくりと乾燥していく。その下は陽の届かない
地下だ。
耳をすますと、小さな音が聞こえ ....
太陽の体温はこのところ高めです
切立つ木の足下さえ掬えないのに
躍る毛先をさらう風
愛と調和こそ全体主義の理想だと
あなたは言っていましたね
硝子に映ったしらない町で
鳥居をくぐり雨の参道を歩く
静寂な月曜の午後
後ろから蹄の音とともに
殺気立つ気配を感じる
海と山に囲まれたパワースポット
紙フーセンのような紫の花が
静かな人魂の ....
真夏になれば飲みたくなる
汗の量が増える昼間
家で何もしなくても出る
この暑さは夏だけのもの
炭酸飲料を飲めば爽快
暑さを吹き飛ばす爽快感
喉を擽る炭酸
一気飲みが心地良い
....
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