ただ一人懸命に掃除した、水道の蛇口が赤茶げて
所詮こんなものさと自嘲(あざわら)っている
うらぶれた、うらぶれた、朽ち果てた半紙の”夢”の字が
帰っておいでと嘯いている
うるさい、うる .... 
わたしの日々の死骸を
喰らい、長らえるならば喰らえばよい
わたしの日々の死骸の
皮を剥ぎ取り、踏むがよい
わたしの日々の死骸に
集り、聖なりと崇めるがよい
わたしは昨日を焼き尽くし
 .... 
古びたティーポットの、口先から
白いゆげはしゅるるるる…
ぼくの唇からも
凍える誰かを暖める言葉が、たち昇るといい   
           111520
たまらない貯金箱を作った
材料に凝って、指物師も厳選
 手作り品なので原価が2万円となった
流通経費と当方の利益を15パーセント上乗せしたら
一個 .... 
秋という服が来訪した
木陰の脇からは紅葉が芽を出し
人々は山へとその景色を見に行く
楓が道に落ちている
秋とはそういう季節だ
物事が落ちるのが似合う季節
店頭の様相も変わった
街 .... 
妊娠初期の段階で
将来気色悪い
教育委員ババアになると
分かれば
中絶するなどの処置が
可能となるのではないか
と発言した
茨城県教育委員の
キンタマ王子氏は
茨城の分際で
エラそ .... 
そう
せめて、こういうことでありたい
ノートと鉛筆 2本の脚と
このへちまの頭
 
歩く  歩く
歩く へちま
 
このへちまは
最近、物を語ることが
すっかり苦手になって
嘘を .... 
勝手につないだ赤い糸 なんてね
はた迷惑にもほどがある
大人になって知った絶望は
どこまでも広がる灰の色
すべてを無意味にさせるよ
黒の闇になって
私を包み込んでもくれない .... 
誰にも逆らうことは許されぬと
仁王立ちで立ち竦む姿が見えて
心が震えた
冬でも無いのに見える雪の塊は
一体全体どういう事だろうと考えて
頭を振る
振り子ならば
あっちへ行 .... 
あなた方の死骸を埋めると 私が芽を出して育っていく 
アイ、の呪いはコトバと声を包んで あなた方を肥やしにどんどん伸びる 
声が子守歌に変わる夜  
初めて骸の種となったあなた方に 向き合う .... 
過去の僕は死に
今の僕はここにいる
未来の僕はどこにある? 
今日という日に
さよならするために
ため息
一つ
明日という日に
出会うために
頷き
二つ
ここに後悔を
置いていくために
目を閉じて
三つ数える
疲れているのはわかってい .... 
彩られた世界
あなたが見る景色
You are born to see tomorrow 
この地球の中にいる
一つの存在として
With moving forward with o .... 
波間を縫うように
飛んでゆくトビウオになれたなら
ぼくはどんなに幸せだろう
七海を越えてゆく君たちの喜びが
ぼくを透明にしてゆくんだ
やがては鳥に進化してゆく君たちと
ぼくは一緒になり
 .... 
うちのカレーライスはどうも美味しくない
横丁を曲がる瞬間に匂うカレーが誘う
どんな奥さんが作っているのだろう
どんなルーを使い
タマネギをどれだけ炒め
出汁は鶏ガラと鰹節にアゴ出汁だろう .... 
夜に濡れたサックスの音色を聴けば
漆黒の街に出かけたくなった
その交差点は左だけが何時も赤だったので
曲がった事はない
カチカチと聞こえる音が脈拍と呼応したので
信号無視をして左に歩いた .... 
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
 .... 
口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰 .... 
少年という瞳によって
護られるものがある
少年という瞳によって
救われるものがある
少年という瞳は
なにをも滅ぼさない
彼自身が
砕かれることはあっても
 .... 
生きるということ
朝陽を受けながら歩き始めること
酒場で仲間たちと宴を楽しむこと
それらはすべて
刑の執行を受けているということ
ただ命が脈打つという基本的なことも
何らかの刑の執 .... 
膜に被われた部屋で
日に日に神経だけ鋭くなり
哀しみはいよいよ深くなった
わたしは季節を忘れた
今年も春とやらが来て
幻影のような夏が大きな雲とともに
流れて去った
過ぎた日をそこに .... 
自称詩人が
プリンターを
手に入れることによって
自称詩の印刷が可能となったため
それをホッチキスで止めただけの
ゴミくずが氾濫し環境問題化している
しかもその自称詩の中身が
環境破壊に .... 
間違いだと思っていた正しさを
意地悪だと思っていた優しさを
蚊の鳴くような祈りを聞いた
僕を守る両の腕を払い退ける勇気を
偽憤を溶かす真実を受け入れる力を
朝の光に赦し赦される勇気を .... 
僕の今夜のスケジュール
ぜんぶダメにしていいから
会いにおいでよ
なんて
ほんとは自分が会いたいだけ
なんて
言えない
こんな
煙のようないとしさも
いつか空に吸いこまれる
よ .... 
公衆便所の落書きを
ずっとお日様だと
思っていた
だって
アソコだとしたら
デフォルメが
過ぎるじゃない
それに
お日様に向かって
射精する
そんな不敬極まりないも .... 
ただしいのか
ただしくないのか
そんなことばっかりきにしてる
だれかの目と
だれかの声ばっかりきにしてる
つまらないけど
いつのまにかそれが基準なんだよなあ
ばかみたいだけど .... 
こりゃたまらんって言われるほどグッとくるフォルムの貯金箱になりたいんだっていうのにどうにもお金が貯まらないタイプはぁ〜背が高くてぇ〜隣にいて安心する人かなぁ〜なんてお茶ならぬスープが濁る原因は沸騰に決 .... 
本質、つまり
自分の恥部を
人前に晒したいという欲求が
他の人々に比べ
極めて強いという点において
両者は同一と言ってよく
従って自称詩人のハンドルと
AV女優の芸名が
似てしまうのは .... 
あなたはゼラチン体質
脳みそが半透明
よくわからない言葉を発する
あなたはゼラチン体質
全体的に粘着質
ねちゃねちゃ音を立てて動く
ゼラチン状態のあなたは
なにを言ってもすまし顔 .... 
〈
夜の森に
一人分け入り
いつしか
方向感覚を失い
冷えていく身体
噴き出す脂汗
空気もんわり動かず
渦巻き出す暗闇
意識 拡散し
存在感覚 失い
 .... 
 
 
 
 
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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