砂漠の真ん中で
洗濯機が回っている
インド綿のシャツを着た官吏が
時々中を覗きにやって来る
 
飛行機が上空を通過する
やり場のないコウモリ傘や
目新しい嘘を乗せて
 
真夏日 ....
パブミラーみたいな青空に
 
幾条もの電線が、擦り傷のように付いている。
 
パブミラーみたいな青空に
 
並ぶボトルのようにビルが立っている。
 
電柱がバースプーンのように世界 ....
レンゲ畑に雨が降る。
 
レンゲ畑に雨が降る。
 
背後の山は、雲に溶け
 
アブサンみたいに乳化する。
 
レンゲ畑に雨が降る。
 
レンゲ畑は誰もいない。
 
誰 ....
この両の脚が踏みしめるここがどこで
 
その先が何処に向かい、何処を目指してるのかを
 
完全に理解出来ている冒険者は、
 
一体どれだけいるだろう?
 
 
 
毎日が一生 ....
人々の行き交う、東京駅の構内。

黒く髪を染めた
赤い靴の、ちっこいお婆ちゃんが
赤い傘を、杖にしながら
白い化粧の頬を、ゆるませ
何ごとかを唱和しながら
ゆるり…ゆるり…進んで行く
 ....
夜に耐え

夜に泣き

それでも朝を迎える

おはよう

いつかは覚めるものさ

眠れずとも

必ず朝は来る
目的があるときは
痛いところがあっても
気力をだして頑張るのに
余裕ができると
痛いところを探し始める

今日は腕が痛い
腰が痛い
布団の中で
朝すでに頭が痛い
どこか他に痛いとこ ....
いつから眠っていたのだろう
喉が渇いて目が覚めた
タイマーの切れた扇風機が
気難しそうに押し黙っている

枕にしていた右腕に
畳の跡と焼けつく痺れ
汗ばんだシャツの裾を振る
庭木の蔭か ....
サーバーの移行にともない
おまえのクソ作品を
ごみ箱に棄てようとしましたが
大量のおまえのクソ作品をごみ箱に
棄てるという行為に
私の貴重な時間を1秒でも割かれるのが
おまえのクソ作品を放 ....
え~、今回ゲストでお呼びした町田さんが
中也さんのことを書いて、朗読して
僕等も5人で、中也さんの詩を、朗読して
会場のみなさんも!聞いて下さり
どうやらこの会場に訪れた
空気中に漂う中也さ ....
気持ちいいことなら
ずっとやっていたい
ただ、気持ちいいことが
何なのか分からなくなってきている

「気持ちいいことは
気持ちいいことと掛け合わせると
倍以上気持ち良くなる」

仮に ....
目線の先に、踏み台は置かれ
ゆっくりと腰を沈めて
砂に指先を、ふれる。

――僕は、何処まで翔べるだろう?

自らの心音に、少し震えながら
あの笛の鳴り響く時を、待つ。

前方に、顔 ....
踏まれた影は
足裏を剥がれ
午後の陽なたに取り残された

じりじり
地面に焼きついて

暗室に水を滴らせ
白く感光する
幼年の記憶

影を踏んだ子は
逃げていく

どこまで ....

良い夢を見ようと
集中していたら眠れなくなった



仕方がないので
起きようとしたが
眼が裏返っていて
何も世間が見えない

暗転した中、手探りで
部屋の灯りのスィッチを ....
家を背負っているのではない
としても
先祖代々の戒名が殻に閉じ込められ
捨てることなど出来無い重み

ああ
家を捨てたナメクジよ
お前は…
150606


めがねの度が合わなくなってきた
またお金がかかるわね
本を買うお金がこうして消えて
めがねをかける必要の無い
兄弟姉妹が羨ましいと思う
そ ....
しとしとと静かに雨が降ったら

庭に咲く矢車菊でもつんで、

過去の男の想ひ出を断ちます。

ハーブティーがゆっくり香りだした頃に
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
生ゴミを巻き戻す
誰かの家にすっとんで
黄色いリンゴに巻き付くリンゴの皮!

片手間!

投げ返してこない
ゴミ捨て場を選ぶことだ

ちゃんと扱えたこと
ないがしろにするのが 立派 ....
秋の公園に朝がきて
木漏れに異常なほど光さす
鈍い振り子の風が落ち葉を巻き上げる
はじめてきづいたのだけど
公園にはたくさんの人がいる
手をつないで目を細めている
でもなぜ?
巨木たちは ....
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
こうして ふたりして
笑っている ときでさえ
ふと
悲しい想いに なることがある
ぼくの 前から
きみが 突然 見えなくなって
しまいそうな
そんな 気がして

遠い海の うねり ....
こんがらかったきみの髪に
巻きつかれたぼくの指で
ふたりの悲しみを
解いてみよう

いろんなところで道草をくい
いろんなところで道に迷いながら
いま やっと きみに辿りつけた
これ ....
臨月する、補色
、の
子宮に、
漂う
百年の孤独
私は風邪で寝込んでいた
友達の誰もいない街で
言葉を無くした
フトンの上で
あまり眠れるというわけでもないまま
何かを感じていた
しばらくして起き上がると
イスに座って
窓からの風に吹 ....
水の昏さを溜めてゆく瞳に
追憶のかたちとして映る睡蓮
青い闇の底
鍵盤が滴る
それらを奏でる指たちは
烏座の方角からやってくる

遠くにたたずむほの白い光圏の
愁いと呼応するカーテンの揺らめき

漂う柑橘の花の香が
ふとひと ....
水の流るる音を聴きながら
目を閉じると
深い山奥へと魂が運ばれる
まだ誰も見た事がない
苔に覆われた岩々が
小さな水滴を生み出す

どんな物語もかなわない
始まりの世界
これから何が ....
コカ・コーラ0、午後の紅茶ノンカロリー紙パック500、ヘルシアウォ―ター

スクラロース、アセスルファムK、人口甘味料

何百倍の乾坤一甘

シャブ、ヘロイン、LSD

いえい、いえい ....
{引用=(わたしには言いたいことって一つしかなかった)}

全てであって唯一であって
たとえて神さま宛ての一度きりの手紙だとして だから
たくさんを考えてたくさんを削ってみて
「伝わる」って ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
真夏日たもつ1415/6/8 22:50
パブミラーみたいな青空に元親 ミッド115/6/8 22:25
レンゲ畑に雨が降る。015/6/8 22:24
冒険者1*15/6/8 22:22
赤い靴のお婆ちゃん     服部 剛415/6/8 21:53
グッドモーニングヒーロー秋也115/6/8 21:52
痛さを探す猫じろう115/6/8 21:21
真夏青井115/6/8 20:55
お知らせ花形新次015/6/8 20:39
日本の詩祭・朗読ステージ―町田康氏とのかけあいより―服部 剛415/6/8 20:33
気持ちA花形新次015/6/8 20:19
笛の音服部 剛315/6/8 20:03
影踏み鬼Lucy14*15/6/8 16:05
……とある蛙6*15/6/8 11:56
カタツムリイナエ18*15/6/8 11:55
眼鏡。あおば6*15/6/8 9:20
忘れな草飛翔015/6/8 3:45
雨模様殿上 童14*15/6/8 0:42
速い朝[group]nemaru1*15/6/8 0:32
恐怖と悲しみなをり4+15/6/7 23:15
木漏れて芦沢 恵16*15/6/7 22:37
愛歌・序章《夏》 きみは もうすぐ二十歳(はたち)南無一215/6/7 22:30
愛歌・序章《春》 こんがらかったきみの髪に115/6/7 22:26
西瓜草野大悟2115/6/7 22:07
誰も知らない日番田 115/6/7 22:04
睡 蓮塔野夏子2*15/6/7 21:46
五月の夜2*15/6/7 21:45
流るる水猫の耳315/6/7 21:36
デスワーク秋也015/6/7 20:41
   (2015.06.07) 往復書簡840)もっぷ315/6/7 19:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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