父が玄関先に佇んでいる。
 綺麗に仕立てたスーツを着て。
 奥の部屋から出てきた私に
父は聞いてきた。
 「俺は、いつ死んだんだ?」
 私は一瞬
 間を置いて答える。
  .... 
綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず .... 
見失ってしまったもの
いなくなってしまった人
寂しさを感じた時から気づく
キャンバスに色が付かない
何を塗っても なにを描いても
絵具を替えても 筆を取り換えても
 .... 
ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです
ぼくの声は特殊らしい
子供のような
女性のような
その姿はカミソリのようだと言われる
 .... 
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る
とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で .... 
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも
きっとそれは
空の果てに在るのだろう
いまだぼくたちの知らない世界
きっと在 .... 
ぼくたちは感謝の中で生きている 
白雨
最初の一滴が頬にはじけて しまった、と思った
それから間もなく 街は音に飲み込まれていった
僕は慌てて逃げ込んだが もうすでにびしょ濡れで
傘を差して歩く人を うらやましく眺めていた .... 
わたしの味方は誰だろうか、と
指折り数えて
早々に
ぴたりと
指は止まる
味方と信じて疑わない
あいつや
あいつが
まさか
本当のところは
敵意を抱いていまいか、と
 .... 
         151204
もう少し頑張って
細石になりましょう
そして奨学金を貰い
学問を究め
巌となりましょう
それが我が小国民の
生きる道です
チョコレートなんぞに
目を向 .... 
「6月に脇芽を差しておいたら大きくなった」
根元は気の毒なくらい細いのに 上は梅雨時のよう
緑の実をいっぱいつけて 木枯しに揺れている
他の作物は枯れ果てて 掘り返された畑の隅に
 .... 
気持ちワリィって
本人が一番良く分かってんだろ
な、そうだろ、そうだよな?
(殿方童貞 詩集「童貞」より) 
チョコレートは最強の食べ物におもう
遭難してもチョコのおかげで生き延びられたりするそうだし
おかあさんにしかられてもチョコがあれば
少しだけひとりでいれそうだし
箱にはいった高級なチョコよ .... 
かがみこんで
更新日の底に沈殿した
URLをそっとつつく
日常がさかさまになっている水面まで
素朴なhtmlが入道雲のようにつたい
またおりてゆきながらピクセルに散る
ブリンクする .... 
原発事故直後
お遍路さん姿で
現地に現れた
菅“いとこ婚”直人が
周囲に縁起でもないという
空気を漂わせていたと
自身のブログで語った
キンタマ王子は
菅“いとこ婚”直人に
名誉毀損 .... 
それは
決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ
「どうしようもなく君が好き」
と .... 
「きみって
ラブドールにとても似てるね」
キンタマ王子は誉め言葉と
思って発言したのですが
アリサちゃんは
誉め言葉と受け取りました
お互いに誉め言葉だと思ったのです
以心伝心です
 .... 
疲れた人の家
には
疲れた人がやってきます
ある人は
人との関わりに
ある人は
競争に
ある人は
愛することに
心を修復するために
疲れた人はやってきます
人から離れ .... 
ネクタイを結べたら 
柄は水玉が良いですと 
呟きながら
ともすれば 
自らの首をも 締め兼ねぬ と 
妄想をする
するすると 小気味良い程に 
絡み付くは シルク
絹 .... 
ごつごつとふしくれだっていくものが
望む形に程遠く
お前を育てていくのだとしても
遠く海を越え吹き渡る風に
しなやかな枝を延べたい願いがある 
道のこっちっかたにあるのがシロツメ畑で
そのはんたいっかわがレンゲの畑
記憶のなかでもそしてきっと当時でも
道の右っ方にあるのがシロツメクサの群生地で
左っ方がレンゲソウの
それは家路だった .... 
とにかく雨が酷いし午前一時五十分 眠ると
かそんな気持ちになんてとてもなれない す
ぐそこの中川が氾濫する氾濫する レベル4
だと携帯は鳴りやまない(気がするほど怖い)
そんな夏の終わりのこと .... 
小さな駅を飛ばしながら
快速急行新宿行きは進んで行く
目の前の住宅街も飲み屋街も
ガラス張りのマンション群も
焦点がしっかり合わないまま
鮮やかな線の束になって消える
不思議なこと .... 
桜島だ
さっきホームはすこし肌寒かったのに
動き出した電車から桜島をながめていると
ぼくはひかりの温度に右側を押されている
ぼんやりとした鈍痛を感じながら湾をながめる
あ .... 
志を掲げ/ぶれ一つ無く佇む詩人の背中。
「紡ぎだされる詩になりたい。」と
朗読を聞きながら思った。
(愛おしい・好きだ。)と言う気持ちも
詩を愛する心の前ではかすれてしまう。
奥 .... 
しじゅう痛みのなかにいて思うのもむつかしい夜には、すきま風でもありがたい
手を離せばかんたんに瓶は割れてしまうが
手を離すのはかんたんではないのだ
いつかした夜のようにからだを集めて、
で .... 
あの虹は君に向かって架かっているのだろう
消えないうちにクルマを飛ばせば逢えるのかもしれないな
幸せの音がたぶん鳴っているんだろう
庭には綺麗な花が咲いてコドモが唄ってるんだろう
とき .... 
雨が降る音がする
雨は嫌いではないけれど
秋の雨はなんとなく
もの悲しくて‥
貴方を想い出して
窓に叩きつけられる
雨の音は まるで
私の泣き声を
かき消すように
リズミカルに窓 .... 
ばくは水晶の瞳を手にいれたのだろうか
急行列車に窓を映した彼女の瞳は透明すぎるほど
ぼくは息をそのままに飲み込んだ
枯れ葉を映し
住宅街に戸惑いながら
彼女の瞳は
 .... 
ギョウザを食べる 
肉を食べる 
夜まるごと食べる 
辛口の女 飲み干す!! 
レスポールかきならす ナッキンコール 
渋めのピアノが しゃべくりだすぜ 
数珠つなぎの オ .... 
 
 
 
 
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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