雲は消えると
雲の墓場に行くんだよ
とあなたは冗談を言うのですが
本当に墓場はあるんだよ
雲はそう言うのです
それはどこにあるのですか
ほら、そこだよ
雲は指差そうとするのだけれ ....
玄関から
こうべをたれた季節がおじゃましますと
きづかぬうちに背戸から帰り
台所に置かれた熟れた柿をついばむ
鳥たちのカフェテリアが暮れ
初時雨にかじかむ指をとおし
その指で、かじかむ時雨 ....
夢を見るのだ

希望の夜を枕にして
明日を迎えるのだ

たどりついた朝に

さびれた心を晒すのだ
うずくまる彼の悲しみの昨日も

そうしてくれてゆく周りの人の胸にも
種を蒔いてゆ ....
ちょっと悲しくなった
ちょっとだけだと思った
作りかけの粘土が乾かなくて
まだ柔らかいから
まだ自由
今なら行っておいでと
いくらでも言えるのに
何処へでも行っておいでと
どうして言っ ....
フィリピンの孤島で
日本の自称詩人が発見された
1945年から1985年まで続いた
自称詩人狩りが終わったことを知らずに
38年もの間逃げていたという
自称詩人が村に出没して
食料を強奪す ....
明ける夜に
べろんと輝く太陽の
眼差しに溶け
死者降る死者降る
光の海に呑まれゆき
泳いで溺れて
すっぽんぽん
剥き身で
宇宙を渡っていく
果てにて言葉失い
失なわれた言葉
べろ ....
存在と
共に在る
影は
夕闇に
解ける
思い出という
言葉は
好きではないが
今は
すべてとつながっている
投函された手紙のような
つつましい
アメージンググレイスは
手紙それ自身が読まれるまで封をされ
言葉ありき、a、α
胎の中でなくしたまま産まれ
ここが家だと、わかる
教えてくれたもの、人 ....
あさり同士の会話がある海で
海は静かに波立ち
あなたと私は沈黙したまま
水平線の方へ目をやる。
秋の光ぽかぽかとして
雲は浮かぶ
ぽっかりぽっかり

砂浜の向こうの方で
見知らぬ人が ....
   for an album "Radio Bukowski" by Guilherme Lucas


 え?
 なんだって?
 おれは──英語がわからない。 ....
 イノチガ フト
 オモタクテ
 窓ヲ アケルト

 ヒトツ フタツ ミッツ
 カゾエテミタラ
 ココロガ カルクナッタ

 アカイノ 
 ホントニ アカイノ
 イマニ コガラシガ ....
 窓を 開けると

 取り残された柿の実が赤かった

 よく解った 空の高さ
 
 窓を閉めた私は

 夕飯のお味噌汁の大根きざむ
  約束の時間にすこし遅れて
  寂しさの続きのような場面が始まる
  駅舎の街灯に羽虫が 丸く 集る


  高架下 ラーメン屋に入る
  やがて感情は数枚の貨幣に似てくる
  ....
なびき艶めき
照り輝く
黒髪、
街行く少女の

光溢れる朝、

わたしの意識 限りなく明るみ
少女に街に世界に開かれ浸透し

静かな至福に包み込まれる

この切り取られた宇宙の ....
置く、ゆびに
わかるあなたのよわひ、
わたしの
永遠に接続できない指輪と
結婚、結婚、結婚、血痕、

映る、くびもとの皺、
見ないふりをして
彼のくれる不等式を
解いた、三日かけて、 ....
○「まちがいや失敗から」

○人生にまちがいや失敗は
つきものだ
まちがいや失敗から学ぶ力をつけよう
「失敗は成功のもと」
「まちがいは成長のもと」
まちがいや失敗は
隠すためにあるも ....
陶器市に行きました
人や犬がいました
いろいろな色や形に
溢れていました
とても手頃なお値段だし
お金がないわけでもないけれど
何を買っても
わたしのものには
ならない気がしま ....
木を公園で見る
春は桜が咲いていた
木を通り過ぎる
仰いでいた 枝を
空に 今は
その枯れかけた葉を
幹の 目に 表皮を 
僕はぼんやりと見ていた
木の一生を感じていた
僕は部屋の窓 ....
2枚のスライドガラスに挟まれた薄っぺらな紙は
時間軸ごしにみてみると電話帳より厚いのだろう

 
あなたは未来のあるべき姿で
今はわからず
無為に動いているようだけど

どのパ ....
({ルビ天=てん}{ルビ使=し}の、{ルビ骨=ほね}の、{ルビ化=か}{ルビ石=せき}、じつと、{ルビ坑道=かうだう}の、{ルビ天盤=てんばん}を、{ルビ見下=みお}ろして、ゐた、……)

({ル ....
下半と上半をつなぎとめているのは腰の骨
(やれやれ腰がついに口をききはじめた)
つまりは天と地の神聖なむすび目も腰にある
(口をひらけば不自然な違和感もおきてくる)
神がつかわすロープは言葉と ....
意識の無色透明に
打ち寄せる光の波
次々と次第に激し
残響の打ち重なり
立ち上がる無色透明、


しずかさに
うちひろがる
ひかりのざわめき
とおくちかくあわだち
色付きながら次 ....
複雑な私
だからこそ
シンプルなこころで
居たい
ありがとうと



ごめんなさい。
あなたの
思ってくれる
ように私は生きられない
あなたはあなたを生きてほしい


 ....
世界は輝いている
それは
私の中に希望があるから
世界は輝いている
それは
私の中に勇気があるから
希望も
勇気も
私の中にある
見て欲しい
今は錦秋
紅葉は今が盛り
命は燃え ....
 お前と私の くされ縁
 ペンとノートで膝つき合わせて
 何の進歩がなくたって
 へっちゃら

 お前の いじの悪さを思う
 私の頑固さを お前は笑い
 諦めてしまえば
 お空 ....
 ストリートサックスに聴き惚れて

 いつになく

 今夜は涙もろくなっちゃった

 帰ったら よっぱらって

 ねむっちゃおう
船場汁っちゅうのは
塩鯖のアラを使い、
その塩気と、
だしだけで食べるもんや

汁の具は鰭と目玉、
鯖の骨やらのアラのほかに
大根の薄切りをつかう
そんだけでもう十分やろ

板張り ....
○「師とは」
上から目線の指導者に
わざわざ頭を下げて
教えをこう必要はない
師とは
知識や技術ではなく
心の師である

○「自戒」
善い人になってはいけない
善くないのだから
 ....
安全な
ところから
何を言う
わかりようもない
戦地の気持ち

はたして
ここは
安全か
裏路地に
死屍累々

熊も
わかってる
人が弱ってること
プーの面影も
テディ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雲が消えたらたもつ423/11/8 7:01
無題1wc4+*23/11/7 23:42
船を出すのだAB(なかほ...4*23/11/7 23:33
粘土遊び妻咲邦香3+*23/11/7 21:17
自称詩人が生きていた花形新次223/11/7 18:14
叡知のうたひだかたけし5*23/11/7 16:01
※五行歌「存在と共に在る影は」こしごえ2*23/11/7 14:01
※五行歌「思い出という 言葉は 好きではないが」2*23/11/7 13:44
アメージンググレイスwc1023/11/7 11:12
影の歌こしごえ4*23/11/7 10:41
ブコウスキーの朗読中田満帆323/11/7 10:30
熟柿リリー10*23/11/7 4:57
五行歌 一首「柿」3*23/11/7 4:37
羽虫草野春心523/11/6 22:51
朝の光景(改訂)ひだかたけし523/11/6 15:51
mathematicians完備 ver...323/11/6 13:56
独り言11.6ホカチャン3*23/11/6 7:57
陶器市たもつ423/11/6 7:07
クスノキと僕番田 223/11/6 1:32
あなたの本心が見えない足立らどみ6*23/11/6 0:14
陽の埋葬田中宏輔11*23/11/5 23:10
腰痛の懐妊とそれをすこしでも緩和するための詩菊西 夕座9*23/11/5 22:16
意識の光景4、五行歌借りひだかたけし723/11/5 17:57
※五行歌 三首「あなたはあなたを生きてほしい」こしごえ4*23/11/5 16:27
歓喜渡辺亘2+23/11/5 15:26
詩に云うリリー4*23/11/5 14:15
五行歌 一首「光芒」3*23/11/5 14:04
船場汁atsuch...13*23/11/5 9:40
独り言11.5ホカチャン3*23/11/5 6:08
渦の中りゅうさん4*23/11/5 4:52

Home 戻る 最新へ 次へ
137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
0.67sec.