変わらず、
愛娘と手を繋いで歩いた
川沿いの遊歩道はあり
愛娘だけ不在となり
果てなく伸び行く
変わらず、
いずれ銀に光る川も遊歩道も消え
巨大な途方もなく巨大なチカラが
噴き上げ ....
社員旅行で
人が寝ようとしているときに
レジ袋をシャリシャリするな
シャリラー追放!
と言いたかった
電車の中で
人が本を読んでいるときに
レジ袋をシャリシャリするな
シャリラー追 ....
息子は鉄道マニア
寝ても冷めても鉄道好きで
勉強しないで鉄道の本を読む
いくら鉄道の勉強をしても
鉄道の仕事にはつけない
鉄道の会社に入るには
普通の勉強ができないと
入れないのだよ
....
みんな
イヤイヤ従ってるんだ
って思ってた
欲のため
お金のため
効率よく目的地に着くための
線路のようなものだって
イヤな思いも無理強いも
電車の乗車券なんだって
たすけて ....
どぶ川
終わらない完璧な輪
エンドレスチェーン
3000円のパーティードレスも
キラキラする変なマスカラも
つきおとされて髪の毛めちゃめちゃ
靴をなくして歩きながら涙もでない
タ ....
無人のスタジアム
白紙は地図と呼べるか
核心はいつだって曲がり角の向こう
超常現象
犠牲者という記号
間違いなく間違うその一瞬を探る
夢は羽根
欲は蝋
ねじれた顔が歩いている
己の遺骨をしゃぶり続けている
服を脱ぎ捨てて、
皮膚を剥いで、
すべて剥ぎとる。
まだだ、
核心に触れるまでは遠すぎる。
いったいどこまで
いったいいつまで
続くのだろうか。
魂は太陽に比例 ....
僕だけが
チンポの皮を伸ばす
いつだって僕だけだ
伸ばすから
ますます伸びてしまう
伸び切ったら
もう元には戻らないんだよね
そんなのは嫌だな
だから
これからはきみも
伸ばして欲 ....
切り替える
温度 音量 チャンネル
気持ちの持ち方 切り替えたい
明るい笑顔で おはよう
誰か そこのリモコン使って
切り替えてくれないか
躁鬱のような
....
共に感じていることは
なかった
この10年
私は私の内側を
作ろうとした
それは
他者が
私をわかろうとすることを
拒否するためだ
+
外はあいにくの雨模様
遠くの空が見えなくて
きのうお祈りしたのに、神様
小雨だから許してあげる
+
{引用=ふと口にしたことばが引っかかって、本当か確かめて笑ってみたけど
突然、 ....
君が往ってしまったのは解らなくもない
ぼくと君は銀河を観たね
約束の小指が振えたよ
あまりにも美しい景色の中で
ぼくはまだ生きている
もっと美しい音色を聴かせたかった
でもね
約束だ ....
なんもかんも
忘れたくって
働いて働いて働いて
左人差し指が痛い
右腰が痛い
首が痛い
爪が剥がれかけ
擦り傷が増え
冷や汗が出る
女の胸がつぶれる
葉を食べつづけた
休む間もなく食べつづけた
蝶になった
授粉を助けるよ
花は開く
今日も明日も
ヒトだった頃の言葉が
花に止まる
あ ....
皮を剥くことばかり求めて、
実の味を忘れた
林檎みたいな私の肌に、
あなたは歯をがりり立てました。
私はその痛みに歓喜し
ちいさな翼を羽ばたかせ
あなたの心のなかの
小さな ....
口約束で
作り上げられた 甘さは
おたがいに溺れるような
沈んでいくような
そんなすばらしい沼
底なしの許容だけがあり
腐り落ちた水菓子は叱られることもなく
じわり果汁を滴らせている ....
日曜日なんだから
なんでもできるのに
寝てしまったな 午前中
玄関のまるいスコープを通って出かけたい
ひゅるるとうねった体のまま
ちょっと明日の夢まで
最後に約束を守ったのはいつだろう ....
あなたは
逝ってしまった、
三十年前の来月今日
永遠に
永遠に追いつけない
のは
だから解っている
けれど、
この願望は濃くなる
ばかり
この思いは想いは
オモイ
....
最近は月を観ていないからかも知れないけれど
ぼくは退屈で何をしていいか解らない
マリィの部屋に行き
琥珀を舐めても
紫煙に沈んでも
何が変わるとは思えない
あなぐらに潜んで夢でもみ ....
世の中が溶ける
たった数分の出来事で
ただ誰もいらなくなる
ニーチェ、ヴァレリー、デリダの視線、法線、
オフセット印刷で仕上げた、歳食った男、
ちょん切った、ちんこ、流した、性器、
俺は傷害罪になっても構わない、
六法によれば自分は刑務所に入る、
執 ....
六月の雨が
育ち盛りのスイカをいたずらに誘う
でも、今年の梅雨は少々しつこくて
早くも冷夏の予感がした
ナスビもトウモロコシも痩せたまま太らない
繁茂するのはスイカのツルと葉っぱばかり
....
太陽の嘘を
夜が暗殺する
一瞬の未来がもう過去になる時のなかで
眠らない傷痕だけ
硬いソファで微睡んでいる
自然であること自然に衰えてゆくこと
ぶつかりながら消耗しながらもえつきる流星
いつ どこで
誰が 何を 何故?
自分のだけの視野で批評も感想もなくて
生きることも可能だが
....
絵のない絵葉書が届く
ことばのない詩が書かれていた
ピアノソナタが雨に溶けて
コスモスはうつむき顔を覆う
山の精気が少しだけ薄められ
ものごとを前にしてふと
過去からの声に手を止めている
....
何処までも広い畑
大きなキャベツが育つ
生で食べても
料理して食べても
どちらも最高に美味しい
ネットで調べれば
色んな料理が載っていて
美味しそうで作ってみたくなる
飽き ....
草ぼうぼうが美しい
荒れ放題の草むらは公園だった
ベンチに座ると膝まで草に隠れる
ゴミが見当たらない
草に隠れているのだろう
遊具に涼やかな日が当たる
ぼくはそこで ....
ホームの柱には角丸ゴシックで神とだけ印字されたステッカーが貼りついていた
その柱にもたれながら乗車する予定の新幹線を待つ
正確には夫と娘が帰省するために乗車する新幹線を待つ
とうの二人は並んでホ ....
ギリシャの哲学者ボツリヌス曰く
「心のシワに効くボトックスはない
例えあったとしても
ツルツルになった心を以て
その人間の魅力が回復したとは言えない」
なんかもっともらしいことを
言っ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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