(質問に答えて
(それよりも先に
(消えたいと
(呟いて
そういえばあれはいつの夜だったか、もしかすると昨日の夜だったのかもしれない。人差し指に女の長髪を絡めていた時に、背中に感 ....
真夏の炎天下に自転車をこぐ
すべては明るすぎて却って曖昧に
すべては熱すぎて却って柔弱に
こんな快晴の日だが
ひたすら過去の雨が私を打つ
水ですらなく重さもない
透明な過去の雨 ....
あなた方の乗った公文書は到達する
糸を紡いで帆を張った
弱々しいそれは影を投げ
私達に覆い被さる
すみれ色の手紙には朱インクはなく
垂れるその微妙な一滴が
人々を掬い上げる
細や ....
本を閉じるように
重なり合って
行間を埋めただけの
「愛してる」の言葉
夜が明けるまでには
また恋に書き上げた
ただ淋しかった
ただ満たされたかった
ただ逃げたかっ ....
なぜだろう
トンネルに入る汽笛が鳴った
青い春の旅路
なぜだろう
トンネルにもきづかずに過ぎた
赤い夏 白い秋の ....
誰の号令だろうか
風景が停止したり開始したりを繰り返している
誰の合図だろうか
些細な感情の波に気付いたり気づかなかったり
社会的には「休暇」と名指されるこの期間
実際は「休暇」 ....
圧倒的なインプットで
圧倒的なアウトプットへ
圧倒的なアウトプットで
圧倒的なインプットへ
今日の終わりには
少しでもいいから
圧倒的にアウトプットが
インプットを上回っ ....
あたしが苦しむのを
何食わぬ顔で見ている
あなたはすごい頻便だから
この気持ちは分からない
別にあなたに
浣腸してと
頼んでいるわけじゃない
やりにくいのは
確かだけれど
自分で ....
目を細めてゆくと
遠くのものがはっきりとみえる
焦点を深くして
見通そうとするけれども
僕たちは
反射するモノのかたち
明るく、はっきりとした存在を競い
遠くとおくへ届こうとする
....
気持はいつも
うち側へはじけたから
つまらない奴だと言われていた
たしかにわたしは
つまらぬ女で
するすると全部抜けていってしまうのだ
やって来て 去っていく
いくつもの時間 ....
150725
エアギターの名人、メタルギャーの軋み音
コンデンサーのくしゃみ
爆発する前兆ダナと思いながら使い続けて
2年が経った1940年代のアメリカ製のラジオ
....
青かったり黒っぽかったりするドロップス
青い青い、そら、そら
黒い冒涜、スペースキャンディ
熱気球のような慌ただしさで伸び溶けた
都会の雲。雨が降り注ぐとそこにはアスファルトの溶け残りが
混 ....
平家の怨霊に千切られたり
画家が自分で切り落としたり
耳だけになった耳は
視ざる 語らず
そばだてるだけ
集めつづけて
誰にも渡せない
にくの花弁の内がわで
....
Poison gas/ストレス
知らぬ間に日常に散布されていた毒ガス
家を出る前に鏡の中に写すその作り笑いは
肺の中に溜め込んだ本音を守る防毒マスク
口から嘘を吸っては吐いて息苦しくなりな ....
ここで石を降ろせ
お前の背負っている石は
他界への動線に満ちている
人間のつくった組織は
あかるい論理とうつくしい体系を
表皮まで張り巡らせているはずだが
その組織は必然のよう ....
毎日夕焼けが違うという人たちの
感動を強要させようとするきしょい行動
同じ夕焼けなんてないの
だからなに
全部違うからなんかすごいの?
シャッターというチャンスの連続が
この世界という存在 ....
そらと呟けば見上げる空が見上げる 空に泳ぐ魚の話を
まるで前世の記憶を辿るようにたどたどしく話してくれたね
チェックの花柄のツーピースを心に描こうとした瞬間
チェックの花柄のワンピースを攫うよ ....
僕等はこのまま天日干しにされて
ひからびてツチへ帰るだけだ
僕等はこのまま目覚める事はなく
誰かの研究材料になるだけだ
僕等はこのまま誰かの言いなりで
卑怯者に成り下がるだけだ
僕等は激し ....
心が火照っているうちは
心が急いているうちは
詩は生まれないよ
魂がズキンと静かに脈打った時
詩の言葉は落ちてくる
宇宙を舞う詩の言葉が落ちて来るんだ
興奮は不安と恐怖の裏返し
....
いくらかの自負はある、
この戦いのうちで残した功績の
そこで仮面たちに地下室へ呼ばれると
――名誉の死、
――それとも賢者の椅子か?
と、尋ねられた
よくわからない
説明してく ....
何でも好きなこと書けばいい
自由しかないから悩むことない
個性を全面に出せばいい
様々な色を使って書く
自然の流れに乗って
心のままに書いた絵は
迫力がある見応えがある
いつまで ....
港町を照らす外灯が昨日の過ちを優しく包み込む。
日ごと繰り返される真夜中の徘徊に彼は意識を組み込もうとしている。
苦しみは土着し、天を仰げば悲しみに満ちていた。
振り向くと死が彼の背 ....
見上げれば桜花の天蓋
わたしは樹の下の死骸
たたかいに敗れねむる
幾千の同胞と共に
春の梢に再会を誓い
散っていったものたち
空の眼窩が見つめる先に
真白き桜花の天蓋がある
できるならば、あの葉脈に、幹に忍び込み
同じように呼吸し、尋ねたい。
棘(いばら)したたるみどりに囲われて
整然と並ぶ長屋と、神社とお寺とおはかがあり、子は決して生まれず、入り口があって ....
夜空があんまり遠いので
ボクたちは
二本足で立つようになりました
置き去りの人類
何で生まれたのかはわからない
その引き換えに死を知りながら
子供をつくる
遺伝子の法則はわかるが
死を給える行為とは
如何なものだろうか
死をつくるのは私たちにあ ....
スローモーション
グラデーション
インビテーション
ファインモーション
イラストレーション
ワンダイレクション
ション ション探して
フラストレーション
詩人たちはとしをとって
もうあまりうたわなくなった
すばらしいいくつもの詩集はとじられたまま
本棚にじっとすわっていた
それからもまた時間がたって
詩人たちはますます黙したまま
だんだ ....
混沌の匂いのなかでの異臭を聞きながら
全てを満たす街
わたしは此処で生まれ
多分ここで死ぬのだろう
この街の匂いを聞きながらきっと彷徨う
混沌の魅力の中に
すずろに歩く
....
あの日からずっと、
空のゆくえを探している。
鏡のまえで
呪文のように
六文字を唱えただけで
空 ....
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