冬枯れした街の
家並みをすりぬけて
白糖の雪ぐもがうかぶ
紺碧となった 虚空のもと
ドライブに便乗する
その・・・ひととき
卒寿のおひとりさまは
....
日が暮れて 時の進んで八時過ぎ
地平にどろんと浮かび上がる
巨大な下弦の月女
濃く黄緑に鈍く輝き
顔半分を失ったまま
うっとりどんより横たわる
朱に染まりひかる千切れ雲散らし
死 ....
公園の雪やまを
手作りのコメ袋そりですべる
子どもたち
一年生か 幼稚園か
寒いも楽しい
声がひびく
日差しにきらめいて
晴れ間の青にとけてゆく
眺める距離は時間
心は容易 ....
孤独から明け照らされる瞬間の何と忌々しき事かな。
羽撃く小鳥の囀りとは真逆に潜む心の禍々しさに果ては虚しさしか遺さず。
あれ程好物で仕方の無い筈だった珈琲の薫りも観じず無味無臭。
泪 ....
とんち=を
きかせる気化せる音の
訪う扉にビラ貼りませ夜
おにがそとならふくがうち
幕の内なら俵に握れ
にぎりめしなら胡麻ふりかけて
飯ませ冷ませ 鬼の居ぬ間に
金棒金網金物問屋の
....
昔私は郵便局員の試験を受けた
まだ 当時 彼らは 公務員だった そして
筋違いのような学校の知り合いを試験会場で見かけたのだった
世の中は不景気だった そして 私たちは
働きたくはなかったのだ ....
どれくらい時間が経っただろう
もうずっと
海の見える街で
透明な観覧車に乗り
まわっている
昼間の
高い位置からの眺めにみつけた
泳ぐ船体はすこしずつ南方へ向きを変え
遠ざ ....
キンタマ王子は
周囲に女性がいないと
片方のキンタマを卵巣に変化させ
雌雄同体になり
残ったキンタマから
卵巣に精子を送り込み受精する
そのように
自己複製を繰り返す形で
どんどん増殖 ....
小学校入学するとき、文字を知らないわたくしに父が氏名だけはひらがなで読めるように教えてくれた。(ついでに、’を’も教えてくれた念の入れようだった。親は有り難いものだ。)
持ち物に名前を書いて、自分の ....
特別になりたいって言っていた友人
僕もそうなんだ
特別になりたい、なってみたい
みんなが見えない世界を見てみたい
挑発にのった住人がいた
媚びを表面じゃイヤといい
感情をはき違え詩を描いた ....
後輩に
アメリカのどっきりの話を聞いた
なんでも
アラブ人がいきなり持っている
袋を投げるというどっきりらしい
みんな全速力で逃げたそうだ
ドナルド・トランプの発言を
善人ぶ ....
ヒラリーが
フェラ嫌いであることを
証明するのは難しい
いや不可能と言ってもいい
何故なら
こちらには
状況証拠しかないからだ
その状況証拠だって
旦那が
嫁さんに比べて
....
なんの魂胆かしらないけれど 鬼って悪い奴じゃなかったよ
たましいにも ふたつある魂と魄って書くんだって
どうやら 魂は精神を支えていて、魄は肉体を支えているらしいよ
どちらにも 鬼がいるよ ....
何が一番怖いのかと考えて
とりあえず 創造してみた
これは 想像
絶対に 目の前になんて 出現せぬと
自らに 言い聞かせて
水辺に 立つ
佇む の 角度調整が
中々 上手く ....
女はへそから指ひとつぶん離れた場所に
桜の花びらをひとつ彫った
フットボール・クラブのエンブレムに添える星みたいに
それは過去の栄光のように思えた
娘、いるの?
これ?違うよ、大した ....
遥かに広がる大海原に自分の心を摺り寄せてみた。
波の揺らめきは私の魂の鼓動と相まって、
心地良くもあり、息苦しくもあり。
気がつくと私は泣いていた。
人はみな悲しみをその心の ....
冬が通りすがりに蜜柑をひとつ
窓辺へ置いてったようだ
不用意なこころはすぐ凍傷にかかってしまうから
ちょっとした季節の気遣いにも丁寧に礼を言おう
ざわざわとした毎日を蹴飛ばし
転がし ....
日光を反射した光は
触れようにも
手の中に収まりはしない。
触れようとした途端に
手の甲に滑って流れてしまうから
私が触れようとしてることさえ
太陽の子どもは
気付いていないよう ....
白い都会の硬い土塁の中
あなたが灯をかかげれば
わたしは虹を灯す
遙かなやまの森の中でも
あなたが歌えば
わたしもさえずる
海の彼方の小さな島で
あなたが跳ねれば
こころは ....
トラブルとは人が知らぬ間に
執務室の自分の椅子に腰かけるように
社会が血を滴らせて巣を作る場所に
何の予測もなく腰かけてしまうこと
そして社会の雛たちが嘴で突いてくるのと
ひとしきり格闘 ....
愛し合っていたのだから
奈落の底まで堕ち溺れ
ポッカリ共に浮上
ソンナコトも
出来たハズなのに
一人だけ先に逝ってしまうなんて
また哀しみ打ち寄せる 広い病室 独り夜
波に逆らい
櫂を失い
沖を漂う小舟
潮に流され
雨に打たれた
辿る術もない星に
影を照らす月
遠く雲は霞み
振り返れば七日目の陽が昇る
怨んでも
風は止まない
ここは深い海 ....
ビニールテントのテラスから遮断された人と人
店の中でこじれる男女の恋愛騒動が綺麗に片付くころ
会社のやり方が気に入らない中間管理職同士のマグカップは
同じ濃さの苦さで話をかき混ぜ 飲み干すこと ....
『白い箱。』
それがお父さんだと
どうやって信じれば良いのだろうか?
両腕の中は
最後に抱えた身体よりも重く
悲しい位にのしかかった。
(八ヶ岳の青さに混じり、遺影の輪郭線がぼやけ ....
編集でいないようにするって
本当なら
スゲエ陰湿だな
確かにへいちゃんの
知ったかぶりは
鼻につくし
たまに
カットしたくなる気持ちも
分からないでもないけどさ
テレビマン含めて ....
ベッキーもSMAPもSTAPも
何にも悪いことしていないのに
(少なくとも俺には何の被害もないのに)
テレビで謝らされるのは
酷いと思う
一番悪いアサシ新聞は
俺を含む日本に
大損害 ....
空に散った花びらは
いつか大地が
優しく抱きしめてくれるから
また
花が咲く日を
待てばいい
そして
きれいな大きな花を
咲かせれば ....
甘利も絵音もSMAPも
ベッキーひとりに何やられてんだ
ひとの切実を許すほど
みんなお人好しじゃなかった
三度の飯のひとつでも抜けば
哀しいことに腹が減るのだよ
....
世界で一番の工学者たちが
導き出した最適解に
僕らは乗っかって走りだす
爪に挟まったスラッジを
犬歯でこそぎながら
よそ見は70秒以内ならOK
ハンドルを足の小指でいじっている場合 ....
君を知らない僕が
愛してるっていうんだ
そんなの真に受けちゃいけねーよ
どこでもいいや
酒飲めるとこ知らない?
組み伏せて聞き出した
あの詩の続き
なんてことなかったな
新しく ....
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