懐に忍ばせる 心のよりどころ

片手で開くと 手の一部になる

早くふりたい

香の混じった風が吹き

心の落ち着きをとりもどす

真夏の心のよりどころ 扇子
 遠くで蜩が鳴いている。
 商店の軒先から蚊取り線香の匂いがする。
 祖父との思い出が詰まった公園へ行く。
 そのとき私は自分に見合った石ころを拾い上げた。

 石には歴史が刻まれている ....
電源ボタンを長押しする
携帯電話の電源を切った
見えない筈の乱雑な線までもが
空間を埋め尽くす想像・幻覚
電池まで外してかなぐり捨てる
    まだ足りない


街に出たら眼鏡 ....
雨季が明け
浄らかな風吹く夏の午前
こんなときは
あのきらめく湖面と
小さな桟橋に立っていた君の姿を
思いだす

君はかつて歌っていた
約束の地のことを
そんなものは何処にもないと知 ....
硬い硬い残響に
冬の孔雀舞う
優雅に羽広げ
雪原を辿り

遥か突き上げた独立峰は唐突に
曇天の灰色背景に
クリーム色に映える
頂柔らかな円みを帯び

孔雀はもう止めどもなく涙を溢れ ....
頭が良いのは病気なので
俺は頭が良いんだなんて
思っている奴は
医者に行った方がいい
きっと正露丸を飲まされる

俺は他の人とは違うんだ等と
真剣に思っている奴は
大概プラスの方向に違 ....
財布のハラが
なったのである。
蝉の合唱部がちょうど
ステージをおりたころに
おれも、わかってはいた
わかってはいたけど
神社で見つけた蛇の抜け殻を
信じるには もう
足の裏が白すぎた ....
諦めてしまったもの
キーボードを叩け真夏
アニメソングフレーズ
外へ出る太陽の歌
LINE未読
諦めてしまったもの
くだらないと感じる心
一瞬の連続から抜け出したい心
ポロポロの言葉
 ....
終われない瞬間は
追われない瞬間と
似てる

途切れない関係と
閉ざされた関係を
振り返りながら
考えている

ら抜き言葉と
ラブソングの狭間で
あと一音
誰にも出せぬ 
ハ ....
未知はある。
道の先にある。


どこまで進んでも
道の先には未知が広がっている。


歩んでいく道が
新たな未知を教えてくれ
歩きたくなる道となる。


経験だけが左右する ....
あの時くれた手紙が響いている     
だからこそ今日も歩いていこうと想える


あの時くれた声が滲んでいる       
だからこそ今日も歩いていこうと想える


あの時くれた微 ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
掃いて捨てるほど
人間が多いのだから
おまえ一人今すぐいなくなっても
いなくなった理由に
耳の垢ぐらい興味があるだけで
基本的にみんな
どうでもいいと思ってんだぜ
おまえが勝手に
傭兵 ....
 

一、
草は静かに闇の中、葉に露をまとい、一日の暑さを回想している。
ヘッドランプのあかりに照らされた、それぞれの葉のくつろぎが、私の心にも水気を与えてくれる。
闇は静かに呼吸していた。 ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
 ....
頭に浮かんだ言葉を
文字にせずに

忘れて眠る幸せ

健やかな体が
繊細な文字列を吹き飛ばし

横暴で純粋な眠りに落ちる  
嬉しそうに走る犬を見てると
生き物の本来の
喜びを見た気がして
自分も走りたくなった

ただ
走ったり
はしゃいだりすることの
あまりに単純な幸せ

犬を抱きしめて倒れこめば
私 ....
指先ですら 触れた事ない筈なのに
いつの間にかこの身体に染み込んだ
生ぬるい ハリボテの温もりが
こちらをじっと 睨んでる
いつからかずっと身動きが取れない
ヴィルトゥオーゾ奏でる生命久遠の大遁走曲(フーガ)。

あらゆる衆生の影に咲く、神へ祈る五言律詩。

ああ、いつか、かの場所が、

開闢以来の融和地点!

(雲雀の揚がる・・・)
クソ面白くもない
沖縄ドキュメンタリー映画を
平日の昼間に観に来て
偏向マスコミのインタビューに応じ
「これが真実なんですね」とか
「沖縄の皆さんの思いが伝わりました」とか
発言して悦に入 ....
カストラート唱(うた)う永久無音の鎮魂歌(レクイエム)。

あまねく衆生が岩に彫る、神へ咒(のろ)う七言絶句。

ああ、今宵、この場所が、

絶対無比なる臨界地点!

(鳩の飛び立 ....
コンビニをのがしてから
ひとけのない
やまあいの国道をずいぶん走った。

自販機のある消防分団の横にとめ
ポカリを買って
その場で少しだけ飲んだ。

隣家の枯れた生け垣の中に見える
 ....
いとも たやすく 風が 吹き

いとも たやすく 生きて きた

そこはかとなき しずけさに

緩やかに 風が きて

鉄塔の電線が 暗闇に 唸る

ながれゆく 雲の 切れ ....
昨日、犬を 殺してきましたと
あなたは言った。

あまりにかわいそうなので
殺しましたと。

母以外の他人には けして 懐かない
犬でした。

夏には きゅうりを丸齧りしてい ....
酸素吸入器に 繋がれて
あなたは、
二週間 生きました。

酸素吸入器に 動かされて
胸いっぱいの 息をして
かつて こんなにも 深く長く
呼吸したことはなかったと
思われるほ ....
僕はいつも余所見をしていた
視線の先には他人がいる
それは
嫉妬、恐怖、潮流に乗る時の合図
そのどれもが、自ら発したものではない
普遍的なものを意識した時に、現れる巨大な影
そのどれもが、 ....
わたしは小学生のとき
時そのものをあきれて
見ていたことがあった

時は昼寝をしているみたいに
動かなくて
おおきくておもたくて
自分を
もてあましているように
見えた

・ ....
鶴が一本脚で立っている
この灼熱の炎天下に

その脚が折れるのは時間のもんだいだろう
翔べないからこのどぶ川に取り残され
その時を只待っている


思い付いたよう毛繕いをしながら
い ....
奈良の大仏が涙を流したのは

今のような暑い夏の日

むわっと熱された空気が水蒸気となって

仏の涙袋にたまり

雫となってしたたり落ちたのだ

そんな風に思っていた

近代合 ....
自分の弱さを正当化して お洒落に見せる 芸術家気取りの奴等が嫌いだ

あ~、文字にしたらスッキリしたわ!

さて、話は変わるけど
自分を生かし過ぎると誰にも発見されない透明人間になるし
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
扇子佐白光315/8/8 2:06
市民公園ヒヤシンス10*15/8/8 2:03
シャットダウン凍月5*15/8/7 23:05
夏の風[group]塔野夏子5*15/8/7 21:45
沈潜キセキたけし415/8/7 21:25
あなたはマイナス人間です花形新次415/8/7 20:26
じりひんもり3*15/8/7 18:21
オールファインダーエクスペリエンスあおたん115/8/7 17:35
ハミング藤鈴呼2*15/8/7 13:22
ミチルート ~未知は道の先に~komase...3*15/8/7 11:30
あの時くれた手紙、声、微笑み2*15/8/7 10:36
恋かし蘭[group]るるりら22*15/8/7 9:33
断絶花形新次215/8/7 8:33
夜の山道(二バージョン)山人4*15/8/7 7:28
『詩作』 あおい満月10*15/8/7 6:07
ノンレムガト4*15/8/7 4:11
Happy5*15/8/7 4:02
偽物優太015/8/7 3:10
零の反歌ケルリ115/8/7 0:24
頑張ってもイタイ奴、頑張り過ぎてイタイ奴花形新次115/8/7 0:20
零の時間ケルリ115/8/7 0:05
かたっぽnemaru315/8/6 23:48
BLUE・MOON南無一015/8/6 22:14
母の願い415/8/6 22:13
腐った息215/8/6 22:11
外側への境界水素315/8/6 21:29
「時」美砂315/8/6 18:17
大ちゃんたけし215/8/6 15:20
仏の泣いた日りゅうさん715/8/6 14:11
話は変わるけど狩心2*15/8/6 14:03

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