あしの裏が焼け付きそうな砂の上を
わきに浮き輪を抱えながら
生き物のように往復する波へ向かって歩くとき
ぼくらは〈ビーチ〉を忘れる。

まったく別の場所で
余所余所しく産み出した
接点を ....
      あなた いつの間にか齢が乗で増すかのように
蜘蛛の巣に向かって
痛い女を額に付けて前進ならぬ重い漸進に
哲学を日用品に出来ない冷汗で自身をクールダウン

させて
   いる

どの角度から見て ....
人差し指を
口に押し当てて
シッというポーズをした

サイレンサーで
撃ち抜かれたような
痺れがきた

午後の図書館 
銀色に光る水しぶき
小学校の
プールが見えた

陽炎の中に
まぶしく輝く森

まるで
他人事のような
暑さの記憶

いつまでも 耳の奥に
歓声がこだましていた

一体
何 ....
僕の前で君は
1人の魅惑的な女性になる
普段の勤勉で立派な
母の殻を脱ぎ捨ててー

僕が知るどんな女性よりも
可愛らしい笑顔を見せ
恥ずかしくなる位じっと
僕を見詰め、その視線に
耐 ....
目が覚めた
たくさん汗をかいて身体が乾いてるのが分かる

ムクッと上体を起こし、30秒の沈黙を経て一階へ降りた

洗面台の前に立ち、目をこすり鏡を覗き込むと、疲れていてちょっと不幸せそうな顔 ....
優しさとか温もりしか欲しくないのよわたし
余裕無いのよわたし

たとえば励まされても仕方無いのよ
他人のポエジーは他人のポエジー
、興味無い
 
サインは明日につなげる送りバント

ホームランを要求されても困るけど

たまにはフルスイングしたいものだ




 
雨降亭はとてもちょうどいい位置にある。
駅から近すぎず遠すぎない
そういう場所にある。
わざわざ行った、というあの心地よい疲労感と
少し足を伸ばせば、というあの怠惰な感じ
その丁度真ん中にあ ....
一切風が通らない部屋で息を乱していた
スチールデスクには埃が湿気を含み固まっている
東南アジアで押し付けられた色鮮やかな花器は
様々な銘柄の吸殻が横たわる墓地として
ただただ存在する いずれは ....
君のこえが
鼓膜に響く

懐かしくて
優しい響き

君に「私の名前呼んで?」
と言ったら

君は私の名前を
ずっと呼んでくれている

「さみしいよ」
と言ったら君は私の名前を ....
PCのログインの音 パスワードを打つキーボード
僕にしか聞こえない 部屋の隅で誰かが目を開いてる

歓声を余所目に 僕はまたここへ来て
履かずにはいられない シューズでまた外へ

ほら 拍 ....
深緑のスーパーカブをぶるぶると走らせて
夏が充満した空気を切りながらメロディーを探していた

作曲というのは楽器鳴らしながらするタイプの人と
楽器を持たないで頭の中でするタイプの人に分かれるけ ....
初めて訪れた
白い空間の中
パスタ屋のドアを押し 初めて
白い空間の中で おばさんに席に通された私は
慎重に何を食べるか決めた そして
彼女からメニューを手渡され
おすすめは 何ですか ....
(踏切を 一滴ぬらす 金魚売)




一握りの午後の 、


その発声の凹の底で、手の皺のなかの風を冷ましながら
坂をのぼる男


黒ずんだ肌
蝉の腹のような太もも

 ....
泥土の中を泳ぐような日々が脳味噌を紙粘土にしていく、椅子に座り、頭を垂れて、水に溶けた絵具のように朦朧としていく数時間のことを…墓標に埋めるように忘れて、それからはまるで、一直線になっ .... その昔
どう見ても
違いの分からなさそうな
物書きを
違いの分かる男と
呼んでいたCMからして
嫌いだったが
コーヒーでうんちくを
語る奴が大嫌いなんだよ
うんちの煮汁みたいの
ご ....
事情なんて知ったことか

俺の人生は結局

俺が主役なんだ

俺が不愉快なら

事情なんて知ったことか


戦争に金をだしても兵をださなかった私たちがどんな評価を受けたのかを忘れ ....
小さい頃の
ハンコ注射の跡のような
こうやって
詩を書いている時間のような

有限であるこの気持ちは

星屑が大気圏で燃え尽きるような
一瞬の産物で
人が母なる海を思うような
 ....
エンゼル・パイばかり
食べていると
エンゼル・パイ禁止令が
出るので
まだ食べてない
エンゼル・パイを
裏庭に埋めた

あくるひ、下校途中の
てんくうの一画をしめる
ユーフォーみた ....
どんな面白い映画でも

最後に?があるような作品は

責任を果たしていない


その一点のために

映画館をでると

もう映画を思い出すことはなかった


どんな面白い映画 ....
     海だ
 荒れ狂い、渦巻き、
静まり返って包み込む
  青い蒼い碧い
  無限の広がりだ

私を呑み込んでくれ
  殺してくれ
  生かしてくれ

その波打つ柔軟な腹に ....
生きている
この街のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す 


生きている
この国のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す


生きている
この星のどこかで
それだけで尊 ....
生きろ!と気張りはしないけど
私は死ぬのがイヤなので
明日もきっと大丈夫

 (これはこのコピーを貶めるものではない
 今はこうでも言わないと死んでしまう可能性があるのだ)

いつだって ....
積み重ねるプロダクト
カーテンの隙間から溢れるベージュ
100年、100年、続く年
終わりなき有終の美

トラックを回して
ルーチンを終えて

クラシカルに暮らして
ニュートラルに導 ....
ひょいと 覗き込む
愉しいことが 転がって いないのかと
斜面に立ち
すっくと 背伸びして
世の中の全てを
見定めているかのような
馨しき花

その美貌に
数多の神が 君臨す ....
終わりを
 惜しみたいのに

始まりを
 準備している

じんわりと、
しずかに

余韻が
 満ちていくのを  
  
   手がかりに


 それは
求めは ....
われわれは


黒い雨にうたれてなお


優雅に立てるだろうか


遠い蝉の声に


じっと耳をすます


あのひとの肖像を


そっと机に伏す
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ルトルルル ハァモニィベ...4*15/8/10 17:08
お前乱太郎9*15/8/10 16:46
齢と弱さ朝焼彩茜色14*15/8/10 15:07
スナイパーガト5*15/8/10 15:05
陽炎8*15/8/10 14:58
僕の前で君は寺岡 広115/8/10 13:37
水分補給あおたん015/8/10 8:24
きのう海、きょうは人間もっぷ515/8/10 6:44
サイン殿上 童12*15/8/10 2:04
雨降亭Debby115/8/10 1:54
終点コハル3*15/8/10 1:43
こえ斎藤 九015/8/10 1:25
履かずにはいられないねこ歩き115/8/10 0:22
永遠リィ1*15/8/10 0:17
自分だけの景色あおたん015/8/9 23:41
あるパスタ屋で番田 015/8/9 23:13
金魚売り末下りょう6*15/8/9 22:53
花火の日、幸福燃え落ちる、温かな爆弾のようにホロウ・シカ...1*15/8/9 21:38
コーヒー嫌い花形新次015/8/9 21:38
だれが民主党を第一党にしたり自民党に圧勝させたりしたのか吉岡ペペロ115/8/9 21:31
たとえば瑞海5*15/8/9 21:07
エンゼル・パイコトコレ315/8/9 20:21
映画館をでると吉岡ペペロ215/8/9 20:12
苦肉苦魂〇包容と放擲たけし6*15/8/9 18:24
生きている この心のどこかでkomase...5*15/8/9 15:47
真夏の追憶りゅうさん2*15/8/9 12:44
消える®水素215/8/9 11:03
ささ・ゆり子さん藤鈴呼015/8/9 9:52
隠しきれない見つけたみたいにハァモニィベ...4*15/8/9 6:56
或る肖像高原漣1*15/8/9 3:58

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