昼上がり
インターホンの音と共に現れたのは
生まれ育った家の一階に住んでいたもう一人の母親

楽園で寝静まったPrayer達を従えて
雪の国に静かに明かりを照らす

坂の下のオメルタは現 ....
くるりと足を上げ
飛沫もあげずに潜って往く
小石のように すーっと
光がゆらゆら届く辺り
うたたね だから
すぐにまた浮上できる辺り


食事の後 うっかり
文字や何かに集中しようと ....
まよう
答えを探している
息子とじゃんけんをする
勝っても負けても
答えを見つけることの間違いを
教えられる
あいこでしょ!

障がいについて
伝える日がくること
世の ....
すれ違うためのいくつもの道が用意されている
君がどの道をたどるのか知らない
そのため受け取ることのない手紙は書かれ続ける
愉快だが退屈な時間が流れる

雨が降る道を器用に選んで避けた
ふと ....
木曜日に古い友人と会ったのだった
久しぶりに聞いた彼の恋人の話
結婚するのかもしれない人だった 彼の
私は話すことはなかった 彼の 隣で
私は座っていた 何も変わっていない顔で
私にあるの ....
             160210

時間が無いから
じゃんけんで決めよう
じゃんけんで決まった
わたくしの人生
なんとも恥ずかしいことの
連続さと思っていたら
フーテンの寅さんに ....
バロウズはジャンキーで
ウイリアムテルごっこをしていて
嫁さん撃ち殺したけれど
ビート世代の代表的作家だ

ハンター・トンプソンも
最後はクスリで頭おかしくなって
こっちは自分の頭に
 ....
  残雪は
   
     音をたてる
     煮えたぎる
     音をたてる
     崩れ落ちる


     溶岩のように



       呑み込まれると

 ....
 ハンザギは
 のっそりと
 重たい頭をもたげた
 ハンザギは
 のっそりと
 重たい腰をあげた


 今宵最期の一晩に
 挨拶回りをしましょうと
 鮎も
 岩魚も
 カワゲラ ....
風は光と影に囁き
透明な空気を細やかに主張した
何故なら
ある歌の中では 黒が白となり
ある叫びの中では 赤が青になるからだ
透明感のある言葉は一体どこに隠れたのか

人の主張は圧縮され ....
あの子の悲しみを
代わることができず
慰めの言葉一つかけられなくても

側にいることはできる


あの子が顔を上げた時に

すぐに笑いかけられるように
話を聞けるように

 ....
(ソンナコト、イウ、ミサチャン、ナンカ、キライ。
ふたりは同じ薄ピンクのフレアースカートとツインテールの幼稚園児
ミサに、少女は拒絶の言葉を投げつける、と
ミサは酷く優しい顔をして、とて ....
骨をくわえた、
私になった犬はどこへ消えたのか。
犬は私になったのか、
私が犬になったのか、
窓辺から不意に現れた犬の、
口にくわえられた骨には、
長い髪の毛が絡みついていた。
髪の毛は ....
夢中になった歌集は 本棚で埃をかぶっている
覚えている言葉は もう何も動かさない
好きだった花が 色褪せて見える
もともと 好きでもなかったのかもしれない


紅をさす 鏡の中にいるの ....
呼吸をさまたげるぬるい真綿と
つめたいくさび
命には届くまいと言い聞かせて
悲しみが訪れてくれるのを待つ
何もかもを涙に流せる静謐

繰り返しの記号がとめどなく
胸腔を破ろうとさわぎ
 ....
深層学習の時代に
いつの間にか
生産中止になっていた
色付きの碁石

三人目
の人間たちがこないまま
私たちの票と
反対派のそれを
採決しようとしていた

(いずれはまつりごとも ....
歩いて通勤していると、
毎朝すれ違う女の人がいた。

今の嫁。

そして今日もまた、
歩いて通勤していると、
毎朝すれ違う女の人がいる。

この人は、
誰の嫁になるのだろう ....
高層ビルから見る富士山。
富士山から見る高層ビル。

同じようで同じじゃない。
似て非なる感覚。

あなたから見た景色と
わたしから見た景色。

きっと同じようで同じじゃ ....
    きさらぎは昼さがり
     北風の挑発もなく
    ふゆびのさざなみは
ベランダのひさしをすどおり
 やわらかなひかりとなって
 おだやかに三和土のうえで
  尾っぽを引きずっ ....
鋭くとがった満月がふわり
さみしそうに浮いてた夜
かわいそうだから食べてあげたら
途中で胃がもたれてしまった

静かな夜
見て見ぬ振りをする夜空
食いかけの満月が恨めしそうに
僕を睨ん ....
私はかつて
LP学園の野球部にいた

当時LPガス爆発打線と恐れられた
チームの4番打者で
プロ野球のスカウトからも
注目されていた

特にキヨ人からの誘いは激しかった
「キンタマ王 ....
あたまを下げる
手始めに軽く微笑んでみよう
悟られたら諦めるしかない
少しあたまを持ち上げて生真面目な素振りをする
できるだけタイミングよく
、そう、頷いてみせるのだ
それでも ....
土を盛る山がある
堪えきれないのは地表
雨水は迷に沿い斜面を削る
それでも汚濁を飲んできた
流れのない水は澱んでしまう
掻き混ぜれば底に溜まるだけで
腐蝕するのを待っていた
ここに湧 ....
きょうも西の空が豪勢だ

あしたは白髪のたぶん雨

長澤まさみが歌っている

弱気な悩ましが冴えない


廃工場で殺しあうぐらい

存在証明は誰かからの愛

見失うぐらい叫ん ....
愛しているという言葉
好きだと話している視線
気になるという仕草

全ては行方知れず
誰にも見えない皮膚に、
がりり、刻印を刻む。
刻む音すらも、
拙いが深いカーブを描いて、
誰にも見えない私の皮膚を
構築していく。
まるで彫刻のように、
私の胸に、
痛々しくも艶やかな ....
できる
でココアを溶かす
できないをハチミツ漬けにする
何も言わない
しーと指を立てるともういちどになる
わが子に伝えられることを
がさごそと探すよりも
整頓された背中から伝 ....
ある街に
一人の椅子職人がいた
注文を受ければ
どんな椅子でも作ってみせた
子どもの椅子
大人の椅子
老人の椅子
病人の椅子
政治家の椅子
王様の椅子
芸術家の椅子
神様の椅子
 ....
ミサイルは
花のうえをとんで
どっかいった

あぶないから
線の内がわをあるこう
くるまが、ほらこわいよ
というと
花がはじめて
こわい
といった

ミサイルも
 ....
わたしは三角の底辺へ横たわって
(つまりそれはわたしに嘘をつくということですが)
遅くなってしまった理由について
(あるいはその意味について)
考えようとしている

(なぜなら)
扉 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
Prog Masterkarma016/2/10 17:27
うたたねただのみきや12*16/2/10 16:58
グーはチョキに勝つかんな5*16/2/10 13:55
断絶までのびている道伊藤 大樹116/2/10 11:00
恵比寿駅で20時番田 016/2/10 9:58
グーはチョキに勝つあおば3*16/2/10 1:30
ジャンキー・ジャンキー・ジャンキー花形新次016/2/10 0:51
残雪北村 守通216/2/10 0:49
サンショウウオ316/2/10 0:47
鷲田516/2/9 23:22
静かな光幸絵116/2/9 23:03
魔女為平 澪6*16/2/9 22:38
血の笑う声あおい満月316/2/9 22:31
時雨に藤原絵理子316/2/9 22:04
真冬・空をまねる営みあまね416/2/9 21:27
三人寄らない[group]高橋良幸2+*16/2/9 20:07
小川 葉2*16/2/9 20:04
似て非なるものchihar...2*16/2/9 10:31
色鉛筆①信天翁216/2/9 9:20
食べ残しwakaba116/2/9 7:55
キンタマ王子清介、キヨと呼ばれて花形新次016/2/9 3:49
面接アラガイs3*16/2/9 3:28
運河4*16/2/9 1:43
励まし吉岡ペペロ516/2/8 22:47
Missing文字綴り屋 ...216/2/8 22:05
あおい満月12*16/2/8 21:23
ととのえかんな3*16/2/8 21:17
椅子の話やまうちあつ...016/2/8 21:00
ミサイルはるな616/2/8 20:59
三角216/2/8 20:54

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