知人はたくさんいるが
友人は少数精鋭
どこまでが知人で
どこからが友人か
このダルい領域の話は個人的にどうでもいい
ただ友達っていうのはな
思い出した時に
頑張れよって心の底 ....
猫のびゃあびゃあ鳴く夜には
アイロンをかける
ハンカチを熨して
ブラウスを生き返らせ
スラックスには折り目をつけて
折り目正しくなるように
折り目正しくなるように
だれか私にも折 ....
また一人
無名の自称詩人が消えた
これまでの420人と同じように
「認めてくれる人に会いに行ってくる」
という言葉を
詩投稿サイトの
つぶやき掲示板に残して
いずれも
富士の樹海に ....
ぼくがぼくであるために
かろうじてバランスの中で生きている
アンドロメダの女神は言った
終わるまで夢をみなさいと
でもね 何時かは終結して
記憶はリセットされて
....
ひとりきりの 秋の 夜更けに
天井の蛍光灯も テレビも 消して
ろうそくを ひとつ
灯してみましょう
淡い おれんじ色の炎が
闇を ゆらして
ゆったりと おどけはじめる
開け放し ....
ブリティッシュコロンビア州の
オカナガンという湖に
オゴポゴがいる
いるか
いる いるか
体調は15m
頭は山羊のごとく
大海蛇の体
口がいつも苦笑いする
今にも、目撃される ....
潮騒に満ち足りて寝そべる海原のへそでくじらがボェボェ歌っているよ
爆発する噴水の歌詞で
夜空のビー玉をパツパツと撃ち落とす調子っぱずれた伸び率で
水しぶきが形成する流行りのおしゃまな音符は
....
あの頃は とても美しかったのに
ちょっと 寂れてしまったと
淋しそうな 横顔が
錆びついて しまいそうな 街並み
羽根が 無くなったら
扇風機とは 呼べないんじゃあ ないの? っ ....
バズーカ砲が欲しい
何故なら
私がもし救助される人になったとき
肌身離さず持ち歩いている
バズーカ砲を
マスコミのヘリに向けて
発射したいからだ
救助される人が
みんな憐れだと思ったら ....
さびしさに疲れました
まちがえて産まれて
お母さん 申し訳ありません
父さん ほんとにごめんね
なかったことにできないことが
こんなにかなしいことはない
どうしたってもたぶん
骨はの ....
時が暗みへと進み
私の心も眩み出す
すべてが剥き出しに
すべてが恐怖恐慌に
人は人との繋がりなしには生きられない
人は人との愛情なしには生きられない
すべてが裸になる夜
私の魂が ....
木の葉が
風に散っていく
表になり裏になり
葉脈の流れをとめて
秋の波紋がひろがっていく
セコと呼ばれる河童が
山へと帰っていく季節だった
雨が降ったあとの小さな水たまりが
河童の ....
コスモス
風にゆれる
何を言っても
遅いと揺れる
コスモス
風に散る
何を喚こうが
間に合わないと
散る
コスモス
風に折れる
ただ真っ直ぐに
延ばそうとした
腕のか ....
在ること
無いこと
ゆら ゆら
ゆら ゆら
もう君の見ている風景に
僕は居ないのかも知れないけど
僕の見ている風景に
君がいつも居るんだよ
強い強い風の中
白いワンピースをひるがえして
一人立っている
大人になると言う事は
....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り
安穏な日々
を
揺さぶり壊して
一瞬が、
全てを奪った
星々をも掴 ....
急に進入禁止になった
今まで自由に通行していた通路に
身体は次々と進入禁止の立札を立て
私は狭められた自由に対抗すべき権限を持たず
身体が君臨し支配し禁止する
私は身体の王国の臣 ....
祈りって
なんだ。
どうやって祈る。
同じだ。
跪いても
酔いどれても
神には聞こえてる。
聞こえないのは
私のほうだ。
幾度となく語りかけるその返事を
私 ....
夏のおわりの
アスファルトのうえに
蜂がひとつ
死んでいた
もう、
怖くもなんともない有様で
蜂がひとつ
死んでいた
この蜂の持つ毒針は
柔肌に痛みと腫れをもたらすに十分で
....
夜の中で意味が冷えていく
わたしは知りながら傾いて
もう少し影を濃くしようとしていた
ふるいうたが流れていた
それとも口ずさんでいたか
どちらにせよわたしたちは小さすぎた
隠しごと ....
指先についた
小さな傷のことをわかって
真夜中に洗面所を汚した
わずかな体液のことを
ミネラルウォーターで飲み下した
アスピリンが胃袋を炙る
ソファーで死んだ貝 ....
旦那からのブロウジョブの要求を
拒絶するような
ヒッピー上がりのほうれい線女に
偉そうな顔されたくないのよ
ブロウジョブをするために
生まれて来たような口を持つ
ルインスキーを
対抗 ....
私が9月を楽しみにしているのは
ちょっとした理由があるからなんだ
私が嘘をつくことがあるのは
ちょっとした理由があるからなんだ
私が金木犀の香り好きなのは
ちょっとした理由がある ....
玉虫色した憲法は
彼氏に撮られたエッチな写真とよく似ている
誰の手に渡るかで
身を滅ぼしてしまうあたりなんかそっくりだ
彼氏にエッチな写真など撮らせてはならない
憲法に玉 ....
景色が青で満ちていた
空気が青色をしていた時間
海と空と液体酸素
この世に青は多いのに
人間は青を憂鬱にしたから
青い憂鬱が僕らを包み込む
溜め息
美しい景色に ふっと
窓が曇り掠 ....
頭のおかしな奴らが
一見肩寄せあって
お互いを慰めているように見えるが
頭がおかしいので
相手のちょっとした一言で
怒り狂い
人生最大の敵とばかりに
攻撃を仕掛け
遂には一切の交わりを ....
諦めたいんです。
もう、ずっと、ずっと、諦めたいんです。
幼い頃の初恋が、こんなに燻るなんて
思いもしなかった。
歳も離れてて、わたしは制服を着てました。
周りの男子は持ってないレデ ....
ぴよぴよ鳴る黄緑色の靴を履き
黄緑色の半ズボン姿で興奮して
歩き回る幼児は歩くという行為
自体に歓びを感じリノリウムの
青い床の上で生きること、その
ものを全身全力でタノシンデル
というの ....
どんなに不合理に見える言動や行動にも必ず
それに対応する心的(真的)現実がどこかにあ
り――それは遠い過去の記憶やもしくは世界
のどこかなどに――それを見つけ出し正しく
反応した場合にのみ、個 ....
朝まで、そこをなんとかは木漏れ日に紛れていて、太陽が沈んでから、こっそり雫にもたれていた。風が強い日は土の中に身を隠した。大地はやさしく守ってくれる存在で、ぬくもりが恋しかった。誰かに甘え ....
1480 1481 1482 1483 1484 1485 1486 1487 1488 1489 1490 1491 1492 1493 1494 1495 1496 1497 1498 1499 1500 1501 1502 1503 1504 1505 1506 1507 1508 1509 1510 1511 1512 1513 1514 1515 1516 1517 1518 1519 1520
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.39sec.