キャベツ屋が
キャベツの千切り
お代わり自由にしたら
どうなると思ってんだ!
それを考えたら
キャベツ専門店でもない
トンカツ屋のあんたが
キャベツお代わり自由だなんて
よく口が曲 ....
スポーツのような真昼
停止すべき者へ慰みを贈った
健康的な半裸の男
shalimarの臭いは坂の途中で会う女
足をぬぐう女
育児書を引き裂く女
過去の頂点を崩す女
それらすべてを筋肉質の ....
死んだように生きている
生きているように死んでいる
彼女はいつまでも美しいまま
彼は彼女に愛を囁く
何も聴こえない耳に
低く優しく愛を歌う
赤い唇にキスを落として
....
うなる街角で深夜のラーメンを啜りながら
ふと
記憶の底を探り
ほんの少し涙流れた
混沌のなかに沈んでゆくのは何故だろう
俺は何処から来て
何処へ往くのだろう
ほんの少しだけしょっ ....
空間を埋める無数の像は
やがて枯れ腐り消え
虚空間に裏返る
躍動スル無数の透明な力線、争覇し合い混沌と交錯し
いつしか鳴り始めた銀の無限反響音
散乱しては凝集し
反復の内に一つの塊とな ....
車のウィンカー音
メトロノームに聞こえるのは
私だけかしら
「空が落ちてる」
そう言う君の視線を追うと
確かに空は落ちている
だから、お家に入ろう
君に言う
君はまだ空を見ている
明るい空に
暗い空が滲んでいく
空が落ちてる
....
「あ、空が落ちてる!」
水たまりのぬかるんだ縁
から始まる冒険はジャン
プして飛び越えると湖に
変わる。映り込んだ山を
眺めながらボートで漕ぎ
だすと、水面が波立って
海になる。この ....
子供の頃、森に捨ててきた犬が
数十年かけて戻ってくる
窓の外で鳴いている
ここをあけてくれよう
あけてやらない
もし窓を開けたが最後
わたしのほうが犬になって
寂しい荒野をさまようことに ....
たったひとしずくの水が
いったいどこからうまれてきたのか
だれもしらない
じぶんというほんしつに
たどりつけないように
しっているのは
ただここに
あるということだけ
それはじゅうぶん ....
君は行ってしまった
一度背中に翼が生えたら
羽ばたかずにはおれない鳥のように
遠い所へと飛び立っていった
きっと、その心は
この地上に縛りつけておくには
余りにも自由すぎたのだろう ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく
きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう
そ ....
静寂の支配下で
絶叫したいひとが一人居るようです
壁に向かって
壁しかないから
蒼ざめた部屋
とても蒼ざめた
とてもとても蒼ざめた
私は人のいない秋の公園でゆったりと本を読んでいる。それは平凡な一人の女の人生をつづった本である。拙い描写に浅い心情把握。まるで書き散らされた日記のよう。だが秋に読むにはこのような余白のある ....
ママ
ちいさな
ことばで
優しさ一つ
ください
恐らく
働いていないと思う
働いているとしたら
役人か教師だと思う
どちらも適当にやると
心に決めれば
暇で、暇でしようがない職業だ
人間、暇だといろんなことを考え出す
暇な時に出るア ....
愛してる
愛してる
愛してる
なぁんだ
いくらでも言える
意味さえ考えなきゃね
愛してるよ
これから帰る
でも、待たなくていいよ
帰り道が分らないんだ
電車を待って ....
月が綺麗ですね
あまりにも綺麗なので齧ってしまいました
すると口いっぱいに恋の味がひろがりました
あれは月ではなくて檸檬でした
あなたは檸檬を爆弾とおっしゃってましたね
....
ยินดีที่ได้รู้จักครับ
『今日も月が綺麗ですね』
สบายดี หรือ ครับ
『今日も月が綺麗ですね』
ขอโทษ ที่ ทำ ให้รอ ครับ ....
その時 シャッターを押したのは
たまたまそこに居合わせた
“ 幸福 ” ごと
記憶に、カタチに、
残しておきたかったから
今でも ほら
押入れの奥からひっぱ ....
150928
ひとつしかない
だいじなそらが
のんびりと欠伸
そんなのは怠慢
それいらい空は
地上を離れだし
だんだんたかく
たかくたかくね
欠伸したら転寝
ころがりおちる
....
一方通行
が悲しいって決めつけて
ずいぶん損をして
生きてきたと思う
わざと入り口をふさいで
退路を断ったつもりで
出口から外をうかがって
タイミングばかりはかっていたこと
会 ....
お前知っとるか
「殺す」
言われたとき
おのれの肉がどう弾むかを
キンタマ王子は
町人の格好で
町をぶらついて
揉め事があると
中に割って入り
直感で
悪そうな奴を見分けると
背中の夕焼けに染まった
女性器の彫り物を見せて戦う
キンタマ王子が暴れま ....
渡しそびれた手紙が
一冊の本に挟まっている。
「必ず届きますように。」と手を合わせ
何冊かの本と共に
庭の片隅で火にくべた。
燃え残ったページが
秋の風に吹かれ
くるくると ....
歌えない歌と歌える歌
歌えない歌しか歌えない(ない)
あなたに(あなたに)
とか(とか)
ボーイフレンズとか(とか)
ガールフレンズとか(とか)
オールドフレンズに
アクチュァリ ....
メッタリ もったり ノッペリとした君が
曲水の途中に 貼り付いている
なあ お前は 誰だ?
もしかしたら 君は 黄身なのか?
気味悪いなんて 逃げないから
そっと 耳打ちして ....
湿気を含み
じりじりと指先に迫る煙草の火のような不快な暑さが
ぼくたちのクーラーのぶっ壊れた車内を
熱によって歪ませていた
「この夏の異常な暑さ」
と
ラジオの気象予報が繰り返 ....
月がふくらむ
まってる間に
青いまどべに
光ってばかり
雲がわれてる
かなしい足音
駅の路
つっと立って
揺れる
振り向いてよ
月が ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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