私がそう叫んだ瞬間に
母はビルの屋上から飛んだ
最近、大人達がよくビルの上から飛ぶ
1日平均で300人飛ぶ
どこにそんなに人がいるのかと
思うが
そう報じられる
そう報じたニュースキャス ....
呼ぶことのない
部屋のテーブルには
ざくろの 割れた実が ひとつ
むくれている ざくろには
いくつものやみがあって
そのうつろに
赤黒い眼がおさまっている
ざくろの実に
穿かれた口 ....
切りつけた樹皮のような皮膚からの
血の疾走が止まらない。
血は螺旋になった虹のように、
この腕を伝いおりていく。
かたかたかたかた、
血の足音が三半規管を通過して、
押さえられた手のひらに ....
近頃は
スポンジだけ売ってるから
前の日に買っておいたよ
キッチンで一緒に
クリームあわだてたね
絞り袋なんて
使うのはじめてだったから
ちょっと失敗して
大笑いしたね
....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 ....
冬の色をしているものとは他の色を探したけど
他にあるものといえば日差し
その日差しさえどこか高音に瞬いている
命に{ルビ値=あたい}はつけられない
つまりものすごく高価な値って訳だ
生きる値もない奴だって
持っている命の値は計り知れないお宝さ
故に人は高価で尊い
かけがえのない命というものが
こん ....
一時寒くなった初秋が過ぎて
再び訪れた夏日の朝
何を血迷ったか朝顔が起き出してあたりを眺めている
なんか気の合いそうな方が芽ぇ出しとりんさるがな
おみゃさん ひょっとしたらゴーヤさんやない ....
一旦強い言葉を発すると
優しい言葉や
弱い言葉では物足りなくなって
どこまでも
際限なく強い言葉を探してしまう
言い切ったと言う感覚が
後戻りさせなくするのだ
優しい言葉や弱い言葉ばかり ....
君が○○だ!
それは、決して軽はずみに口にしてはいけない言葉
君との距離が遠くなってしまいそうで…
君のその微笑み、その眼差し
君の事が、いつも頭から離れない
気 ....
オルブリヒト将軍に待機命令の電文を打った
戦闘態勢をとれ
ぼくは静かな飛行場に降り立った
そして将軍にもういちど連絡をとった
だれもが運命という深海を逝く潜艦の船底にいた
....
140通を超えた脅迫状
のべ130万人を費やした捜査
肉薄した三ヶ所の現場
狐目の男を二度目撃した捜査員
ヒトラーを殺せ
我等不具者にのみ
可能なやり方で
....
ショートカットキーはcommandQですべてが終了するゆうべ。フードを被ったあの娘は北へ片手運転チャリ走るはしらせる右、手がはなせないからあとでって言うともっとやさしく言ってって言う、思いやりが足りな ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
風が大気を弦のように鳴らしている
あるいは木管のように
この大気圏という巨大な楽器を吹き鳴らすのは
人間の息ではなく大風や大嵐である
天上の音楽とはあるいは
宇宙線が宇宙空間を吹き鳴 ....
151222
星新一が書き出したから
君は沈黙を守るのか
それとも新二と名を改めて
書き続けるのか
新国立競技場は森と林のA案が採用された
えー案だからねと ....
待っている
長い夜が明けるのを
波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら
地平線 ....
大分帰省時 駅前で
堂々と 煌めいている 有志に
一瞬 思い出したる
銀河鉄道
勿論 大人気ゆえ
中々 乗ることは 出来ないのですと 囁いて
旦那ニッコリ 微笑みま ....
生きることは単純なことの積み重ねなんだ
難しいことは何もないはずなのに躓く
躓くところから物語は始まるのかも知れない
ただ対処する方法がわからないだけ
たぶん物事に正解はないが解決するちか ....
その森を抜けると
ぼくの歩いた路や
触れた物はすべて黄金となった
それからというもの
金に価値はなくなってしまった
彼は四歳上の
隣の家の長男だった
何時も鼻水を垂らしながら
風のように疾走していた
ぼくと二人して
アメリカザリガニをバケツ一杯釣って来ると
彼の親爺さんが全て茹でて食べてしまった
隣か ....
現実は文字を待っている
文字は単語を待っている
単語は言葉を待っている
言葉は文章を待っている
文章は詩篇を待っている
詩篇は文学を待っている
文学は芸術を待っている
芸術は理想を待 ....
道路を占領していた車の列が道路から剥がされるように突然落ち始めた
バイクのおっさん達も雄叫びを上げながら一斉に青空の彼方へ落ちていった
クラクション、空転するエンジ ....
吸殻だけが散らばった 歩道の隅に
吸殻だけになった女がひとり 見上げる男の影
さっきまで私をその口で 必要としてくれた人
炎のような熱さで 私を吸収して
求められるままに私は あか ....
大衆受けの方法論を
身に付けたキンタマ王子率いる
ナチョス(国家社会主義トウキビ党)は
イスラム国の暴挙に高橋ジョージて
アメリカ謀略説を訴えた結果
沖縄中心に支持を拡げ
見事第一党となっ ....
一年で一番夜が長い日はまだ
私はこの街の住民で
ダンボールタワーの中で暮らしてる
一年で一番夜が長い日の次の日は
もう私はこの街の住民ではない
ダンボールタワーの中にはいるけれ ....
グァバ茶を飲み始めたら
屁が止まらなくなった
しかも屁の範疇に
収まり切れない凄い屁だ
正直、脱糞と言っても
過言ではないぐらいの屁なので
一度聞いてみてくれないか?
そしてグァバ茶と
....
霧雨の疲れた時 それはふわふわと 現れる
山の夜道 現れる それ
それ
それは
霧
霧
キリッ
霧雨大和尚
....
光が点々バラバラに明滅する
目からは涙が流れる
右の拳が女の腹を打ち
女は性器から血を垂れ流す
それで何も生まれない
それで何も埋まらない
涙が流れる
金が欲しい
本当に?
....
ひたした場所の反対側が
常に常に染まりゆく
血溜まりが紅葉になり
水の底から空を見ている
空には無数の雛人形が
淵の目をして見つめ返す
夕刻は夕刻を着てますます ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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