わたし捨て子だったんだけど
お父さんが拾ってくれたの
生まれる前にみつけてくれて
胎教だとかいって無理して大きな
スピーカーのそういうの揃えて
産まれて出てきたら毎日
愛 愛 愛 降っ ....
猫を借りてきた
あまりにかわいかったので
慣れない場所に連れて来られて
神妙にしている
私は猫アレルギーだから
かまってやれない
なでてもやれない
けれど借りてきた
あまり ....
海は空の青と同じ色だから
互いに永遠を約束している
友人のよう
砂はその輝きを
助けるかのように
輝く未来を一握りの宝石へと
姿を変える
波が押し寄せ
砂場は呼吸する
....
山椒はけなげな樹だ
人に若芽を摘まれ
実を横取りされても
再び芽を出し花をつける
山椒は優しい樹だ
青葉に隠して
揚羽の幼虫を育て
幼虫に臭いをすり込ませ
ああこの臭い
幼虫はこ ....
異次元の僕へ
傷んでいるなら
助けを求めて
異世界ながらも
僕にも傷みが
伝わってくる
目覚めるたびの
疲労感
覚醒とともに
心象はうすまりゆきつつ
次元をまたいだ ....
あなたがはにかんだ笑顔を
私に向けた瞬間に
人混みで
手などを引っ張るその度に
きりきりと
弓は引かれる
的の中心は広く
くっきりと
「サヨナラ。」の文字
もしも
もしも
....
しろはしろ あおはあおでも
色には無数の種類がある
『しろ』とイメージしたときに
自分のもとめる『しろ』ではないことも よくあること
『うれしい』
これにもいろいろある
....
鼻から息を出す
蹄を鳴らす
額から聳える
角の先から
血が滴る
彼女の白いブラウスは
真っ赤に染まり
涙で顔が濡れていた
湖の畔で立ち止まり
水を飲む
そこに映るは
....
報いを受けたからって
赦されるとは限らない
だけど赦してやる
赦してやるよ
自分も
お前らも
この傷の痛みと共に
赦してやるよ
赦す以外に
一歩もはじめることができないから
赦して ....
明るい日
中・低の木々
さざめく路
ボンジュール
父母に土産
花々散らす
器あり
黒い影
時計カチカチ
テーブルの砂糖壺
点滴 ぽとり ぽとり
つけられた病名だけが美しい
季節をなめらかに接続するもの
日の落ちる時刻を厳密に推移させるもの
樹の葉を色づかせ稲を実らせるもの
それがゆるしというひとつの着陸
世界にはあまねく壁がはびこり
次から次へと棘が生 ....
笑ってしまう。
一週間以上前から羽虫と格闘している。
いや、一ヶ月以上前だったか?
三ヶ月以上?
はあ、そんなに……。
最初は敵だった。何匹もいた。
採ってきた葡萄や林檎を、南国から運ばれ ....
世界体操で
キンタマ王子が魅せてくれた
鞍馬で
旋回しながらキンタマも
ぐるぐる回転させ
足が4本あるように見せる
世界ではキンタマ王子しか出来ない
その名も「キンタマオウジ」という ....
空腹より眠気が勝る休日には誰にも邪魔されないようにして惰眠を貪りたいむサボりたい朝も昼も夜もないただ死なないでいるためだけに摂る食事は済んだか住んだなら都になるらしいどこへ行ったって六畳一間のアパート ....
誰かの肩を持つことに
面倒臭さを感じる
好きとか
嫌いとか
私が決めることなんだし
誰かに寄りかかって
集め合うものではない
そういう大切なものは
簡単に言うことでもないし
....
迷子の放送かけても分からぬ
親猫離れて迷えるの?
迷子 帰れるか分からない
帰る道はどこだろう
その道の先にあった光や闇やそのほかのものも
手さぐりでは触れるはずもなく
だけどそれ ....
傷ついたと言いながら
笑っていたね
でも目は笑ってなかった
そんなもんだと言いながら
大きく腕を空に向かって伸ばし
ため息をついていた
全くだと言いながら
じっと見つめるしかでき ....
例えば知らない夜の町で
横にいる人が知らない人でも
いいんじゃないかな、
なんとなく寒さの中で
腕に温かさを感じたりして、
水にずぼっと潜った昔の記憶とか
目の前を通り過ぎる車 ....
善人の振りして悪いことするヤツより
堂々と悪人として生きる暴力団員の方が
よっぽどイイと思ったキンタマ王子は
思い切って道行く人々の中から
平和をこよなく愛する
アホみたいな顔をした男女を選 ....
おとしよりが
せかせかと歩く少しウエーブした腰は
なにものかを背負っているからなのだろう
からっぽの両手を
少しきちんと膝においた
見透かされそうな私
夕日と一緒にどんどん進む
....
言葉に乗って空を飛んでみたい
俺はいつだってそう思っているんだぜ
忌野清志郎の受け売りではなく
これは俺自身の言葉
愛し合ってるかい
でも
コロシアッテルカイでも
なくて
空を飛んでる ....
心臓の検査で二時間待たされた
結果説明をするのは
驚くほど穏やかな話し方の医師だ
この穏やかさは
草食動物がまどろんでいるかのようなぼんやり
草食動物が説明しはじめた
非常に穏やかにしかし ....
ふと
ほほえみの切れはしを
思い出す
靴紐を結ぶ時
信号待ちで雨を見ている時
紙コップでよかったのかもしれない
少なくとも
割れることはなかったのだから
けれども
け ....
捕獲した
未来の創造を
誰のために
我のためにか?
人々のためにか?
私たちは個
それは権利に守られた
社会性という服
目 ....
夕暮れブランコに揺られ
15の僕らは、無邪気に語りあった
あの子の事や 先生の事
これからの事や 嫌いな奴の事
誰だれのパンツが見えただとか
誰だれがでっ ....
晩秋の風は悩みをはらみながら私の窓辺にやってくる。
ああ、悩ましい。私は上手に言葉を紡げない。
限界を超えたところに真実があるのなら私はそれを見たいと願う。
私の存在に真実があるのな ....
そうだね
って言うのはむずかしい
たったひとことなのに
そうだね
って言えない
認めたくないわけじゃないと
おもったけどやっぱり
認めたくないのかもしれない
わたしは正しい ....
この胸に さよならの声が降りやまない
首はキリンになったまま
小中高と、私は特に難儀なく生活していた。なぜなら世界は有限だったから。私は小さな部屋の中に運び込まれる荷物を丁寧に整理していればよかった。その小さな部屋をいつでも照らしているたった一つの月 ....
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