川に沿う道
歌をうたうと、道がある
花があれば、人がいる
流れに沿いて咲く花の
匂いをかぐと
懐かしく
ああ、人よれば歌があり
さあ、いざ共に、集いあい
川のほとりのベンチに ....
道の端に咲く
あのちいさな可愛いはなのなまえは
ずいぶん昔に忘れてしまったよ。
ただとても懐かしく
大好きだったこと。
吹く風が優しくて
曇りの空が幾重にも広がりながら微笑んでいて ....
怖くていい
恥ずかしくていい
怖くてもいい
恥ずかしくてもいい
怖がりながらでもいい
恥ずかしながらでもいい
怖がりのままでもいい
恥ずかしがりのままでもいい
....
あなたの ご要望には
何時 いかなる瞬間にも
何時 いかなる醜態でも
何時 いかなる形態でも
お応えします なんて
お答え しかねます
ワタクシは 空飛ぶカエル
空 ....
――D.K.へ
君は静かに「消えていった」。君は「消えていった」という言葉を望むだろう。だが私はこう思うのだ――君は「殺された」と。そして君を殺したものに、僕 ....
10秒で書く詩もあれば
10年かけて書く詩もある
10秒で届く詩もあれば
10年かけて届く詩もある
時間の長短は
内容と比例しない
10秒で書ける詩もあれば ....
夜を、こんなにもたやすくつかまえられるだなんて思ってもみなかったせいで、しばらくは誰にも見せないでしまっておいたのだけれど、あの娘がいなくても月キレイじゃない?って気がついてしまったから、ものを飲み込 ....
一年に一度の この日この時
神棚に想いを告げている
あの人が幸せに暮らしていますように
今 この時本当にそう想える
二礼 二拍手 パン パン
鳴り響く手打ちの音が
....
吠える海。
たたきつけるうねり。
炉をつきぬけ、とけおちた (あんぜん…… 、という名の花氷
やわらかな森に、ゼリー状のものにくるまれて、ふるふると 産みおとされた
2011年3月11日 ....
晩秋の公園の紅葉は
ひとひらふたひらと
夕暮れ蝙蝠のように
ひらひら舞いながら
砂の公園に舞い散る
死語となった落葉焚
子供たちが瞳を落す
僕は子供らに頬笑み
焼き芋でも作ろうか
子 ....
(あれは、何だったか)
火竜になって飛んでいった私の分身が見たものは。
食いちぎられた街、
灰になった街路樹、
口の中が埃臭い。 ....
私はあらゆるものを切り裂く。
カッターを片手に、
自分の顔が描かれたダンボールを切り裂く。
ダンボールから血が流れる。
....
151111
あの娘がいないからって
お天道様が西から揚がるって言うのかい
月の天麩羅は美味いって聞くけど
お前さん、食ったことあるのかえ
聞いたこと抜かすん ....
新聞の死亡欄に小さく載りたい
葬儀の予定など一切無しで
ほんの数えるほどの文字
ひとつの死 ひとつの終わり
シンプルで飾りのない
わたしの死 わたしの終わり
事実だけが落ちている
....
ひたすらに
愛した
その記憶が
私の
生きた証
小6でマリファナ吸うってとこまでは
なかなかのもんだと思うがな
それをよりによって
教師に話すとは!
だからお前は
小2の脳ミソって言われんだ!
弟思いのお兄ちゃんに謝れ!
手えついて謝 ....
オイラ昔は魔術師で
いとしいあの娘に星を贈ったさぁ
あの娘は星に願って、マハラジャの嫁になっちまった。
オイラはすっかりしょんぼりしちまい
建設途中の塔をほったかして
荒野で隠者生活。
と ....
【曼珠沙華饅頭】
まんじゅまんじゅまんじゅしゃか
まんじゅつくる女の手が
ある日 突然 伸びてくる
にょきにょきにょきにょき 伸びてくる
なにをまるめよか 曼珠沙華
か ....
女優は人生を生きている
大衆の眼に晒されながら
その矛盾を解消することもできずに
私は人生を生きている
この世界の広さに
耐えることもできずに
死を覚悟した者にしか
それは解消で ....
映りの悪いカラーテレビ
メンヘラ歌手は歌う
恋愛至上主義
悪い薬を飲みすぎたせいで
心に溜まる濃厚な沈殿物
お湯を注いで約3分の即席恋愛に
手のなる方へと理性が散らばる
致命 ....
くもりなきまなこで世界を見たい
その美しさに眼はつぶれるだろうか
その醜さに眼はつぶれるだろうか
せめて死ぬ時は
私の心と体が
光に包まれることを
祈る
あぶくのように
消えてはかない銭があるんだと
あぶくのように
消えてはかない夢があるんだと
せつない例えのあぶくには
だあれもすんでないのかね
つらい例えのあぶくには
....
この道は通りたくないわ
あの出来事を思い出すから
ふたりの約束事がひとつ
生まれた
あの雨の日
僕は病院の駐車場にいた
車の窓を
流れてい ....
美女と母の胸
人間にきわめてよく似た
いや 人間以上に人間らしい美女が
幼児Aに「カワイイネ」と言ってキスした
彼は大声で泣き出し母の胸に顔を隠す
きれいなお姉さんにキスされて ....
がらんどうの音楽室
壊れたオルガンを解体している
ばらばらと散らばる鍵盤
わらわらと湧いてでる歯車
錆びたネジを引き抜いたら
マネキンの首が転がり出てきた
どうしてだろう
いつも窓際 ....
宇宙と宇宙とをつなぐねじれた通路の辺りに、私は一人の少年を閉じ込めている。闇と光とが互いに消化できないまま渾然と渦を作っている野原で、少年は毎日少しずつ違った表情を見せていく。
この少年には友達がい ....
もはや夕焼けを通り越した。落ちた日の残照によって、果樹園の木々は暗く色づき、その日の生命を一度閉じる手前に来たかのようだ。中学生の頃の私は、学校帰りに果樹園の中を走ってくると、その中の一本の樹の根元に ....
さようならをする
さびしいものたち
可愛いものたちに
街は
わたしの手をひいてあるいた
わたしから
いちばん遠い場所で
わたしがまっている
そうして少しずつ近づくと
....
しかくい夜のなかに
青ざめた月が座っている
どうしたらこの空を落とすことができるだろう
眠る 鳥たちを起こさずに
さよなら
あたらしい街で
あたらしい夢を踏んで生きていく
その子はただ生きたいと泣いている
地球のはるか彼方で
戦火に追われ 飢えに苦しみ
泣いている
宗教は知らない
その子が何の神を信じていようと
たぶん 信じない
でもその目から口か ....
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