会社で働くようになると、仕事の能率を上げる行為や仕事に必要な行為は、仕事そのものでなくとも「業務」扱いされる。例えば、同僚のことをよく知ることも業務だし、同僚と親睦を深めることも業務だ。休暇をしっかり ....
会社は個人の意思で動くものではない。下の者から上の者まで、多様な人間の意思が合わさって初めて意思決定して行動できるのである。下の者が文章を起案すると、上の者が次から次へとチェックしていき、同意を示すハ ....
私は愛するあなたに、私が愛したことに対する代金を請求する。いくら私が愛しても、あなたは見向きもしないから。私の愛は清算されないまま残ってしまうので、未清算分を早めに決済するために、恋愛感情の標準価格で ....
天の慟哭か大地の怒りか人間が驚愕するのは決まって夜だ。
神秘の詰まった夜を私は愛する。
それはロマンに満ちた星空だけによるものではない。
何とも言えぬ甘美な恐怖とそこはかとない漂いが ....
マッチを擦った
においが好き
懐かしいから
クリスマスのロウソク
ストーブ
父さんの煙草
子供の頃に
安心した匂いだ
尊いものを知る喜び
この世にある
数えきれないすべてのもの
命や自然や
歴史や宇宙や
誰かが誰かを想う小さな優しさまで
嘘をつけない人
じっと耐える人
誰かのために笑う人
....
つい 発してしまう
本当の想いと逆のことば
恋しているあの人に
思わず口をついてでてしまう言葉
私の口をつくものは何
届かない想いへの諦め
「どうせ私なんか」
....
麗しくあれ、麗しきものであれと嘯いた
眩い季節が、火葬場の炎に、紅く紅く舞い散る
それを麗しいとほめそやす、餓えぬ人々の足元
舞い落ちた死灰を踏みならし、忙しなく行き交ういきものの
剥き出しの ....
ただ一人懸命に掃除した、水道の蛇口が赤茶げて
所詮こんなものさと自嘲(あざわら)っている
うらぶれた、うらぶれた、朽ち果てた半紙の”夢”の字が
帰っておいでと嘯いている
うるさい、うる ....
わたしの日々の死骸を
喰らい、長らえるならば喰らえばよい
わたしの日々の死骸の
皮を剥ぎ取り、踏むがよい
わたしの日々の死骸に
集り、聖なりと崇めるがよい
わたしは昨日を焼き尽くし
....
古びたティーポットの、口先から
白いゆげはしゅるるるる…
ぼくの唇からも
凍える誰かを暖める言葉が、たち昇るといい
111520
たまらない貯金箱を作った
材料に凝って、指物師も厳選
手作り品なので原価が2万円となった
流通経費と当方の利益を15パーセント上乗せしたら
一個 ....
秋という服が来訪した
木陰の脇からは紅葉が芽を出し
人々は山へとその景色を見に行く
楓が道に落ちている
秋とはそういう季節だ
物事が落ちるのが似合う季節
店頭の様相も変わった
街 ....
妊娠初期の段階で
将来気色悪い
教育委員ババアになると
分かれば
中絶するなどの処置が
可能となるのではないか
と発言した
茨城県教育委員の
キンタマ王子氏は
茨城の分際で
エラそ ....
そう
せめて、こういうことでありたい
ノートと鉛筆 2本の脚と
このへちまの頭
歩く 歩く
歩く へちま
このへちまは
最近、物を語ることが
すっかり苦手になって
嘘を ....
勝手につないだ赤い糸 なんてね
はた迷惑にもほどがある
大人になって知った絶望は
どこまでも広がる灰の色
すべてを無意味にさせるよ
黒の闇になって
私を包み込んでもくれない ....
誰にも逆らうことは許されぬと
仁王立ちで立ち竦む姿が見えて
心が震えた
冬でも無いのに見える雪の塊は
一体全体どういう事だろうと考えて
頭を振る
振り子ならば
あっちへ行 ....
あなた方の死骸を埋めると 私が芽を出して育っていく
アイ、の呪いはコトバと声を包んで あなた方を肥やしにどんどん伸びる
声が子守歌に変わる夜
初めて骸の種となったあなた方に 向き合う ....
過去の僕は死に
今の僕はここにいる
未来の僕はどこにある?
祈るように消滅を願った夜、
コンクリートのぬくもりだけが
真実だった。
泣くことは
禁じられていたから
渇いた眸で星を探しても
乱視の視界では
一等星すら心細くて
叫びたくても ....
今日という日に
さよならするために
ため息
一つ
明日という日に
出会うために
頷き
二つ
ここに後悔を
置いていくために
目を閉じて
三つ数える
疲れているのはわかってい ....
彩られた世界
あなたが見る景色
You are born to see tomorrow
この地球の中にいる
一つの存在として
With moving forward with o ....
波間を縫うように
飛んでゆくトビウオになれたなら
ぼくはどんなに幸せだろう
七海を越えてゆく君たちの喜びが
ぼくを透明にしてゆくんだ
やがては鳥に進化してゆく君たちと
ぼくは一緒になり
....
うちのカレーライスはどうも美味しくない
横丁を曲がる瞬間に匂うカレーが誘う
どんな奥さんが作っているのだろう
どんなルーを使い
タマネギをどれだけ炒め
出汁は鶏ガラと鰹節にアゴ出汁だろう ....
夜に濡れたサックスの音色を聴けば
漆黒の街に出かけたくなった
その交差点は左だけが何時も赤だったので
曲がった事はない
カチカチと聞こえる音が脈拍と呼応したので
信号無視をして左に歩いた ....
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
....
口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰 ....
少年という瞳によって
護られるものがある
少年という瞳によって
救われるものがある
少年という瞳は
なにをも滅ぼさない
彼自身が
砕かれることはあっても
....
生きるということ
朝陽を受けながら歩き始めること
酒場で仲間たちと宴を楽しむこと
それらはすべて
刑の執行を受けているということ
ただ命が脈打つという基本的なことも
何らかの刑の執 ....
膜に被われた部屋で
日に日に神経だけ鋭くなり
哀しみはいよいよ深くなった
わたしは季節を忘れた
今年も春とやらが来て
幻影のような夏が大きな雲とともに
流れて去った
過ぎた日をそこに ....
1430 1431 1432 1433 1434 1435 1436 1437 1438 1439 1440 1441 1442 1443 1444 1445 1446 1447 1448 1449 1450 1451 1452 1453 1454 1455 1456 1457 1458 1459 1460 1461 1462 1463 1464 1465 1466 1467 1468 1469 1470
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.79sec.