さり気なき言葉端々に、
乙女惑わす恋の技巧(からくり)。
感づるがまま君見つめ、
感づるはただ罪と密(みつ)。
真冬の園(その)には早すぎた、
不埒な青き春の花。
私からジャンとハイジを取り上げたなら私は発狂するだろう 真白になった
彼女の肌の小川に流れる純粋
くるくるまわった
私には得ることのない美しさ

美しさって
死を内包しているような
気がする
可愛さに絶望
美しさに絶望
比較的後者の方が ....
散歩をしようと思い
外に出た 私は 
北風が来月には吹き荒れていることだろうと思う 
もう 暗かった 外は 
恋人たちの恋に熱を上げていた
路地を通る 人気のない夏の日の思い出された
今は ....
太陽が大爆発したあの時、僕の頭の中ではゴミ収集車の音楽が鳴り響き、郷愁とは言い難いさみしい気持ちで満たされていた。

燃え盛る破片が隕石となって地球に降り注ぎ、人々の阿鼻叫喚が温泉のように街中で溢 ....
あやまったら大抵のことはおk
そんな考えでもいい?
そんな気分の夜

まじめに生きないって本を
読みながら風呂にはいろう

どうせ朝がきたら
起きるんだし仕事にいくんだし
はみだして ....
ひょい、と
おまえを肩に乗せると
よりいっそう
にぎやかな
居間になる

わたしには
さほど高くない
いつも通りの目線だが
おまえにとっては
宇宙ほどの
高みであるのかも ....
大人になって
子供の頃遊んだ公園や
学校の通学路を歩いてみると
昔と随分変わったなぁと思う
公園の遊具は無くなり
遊んでいる子供もいない
学校の帰り道によく
駄菓子屋に行き
友達とお菓 ....
色のない空気が
皮膚に纏わりつく時の流れ


すっかり固まって
ただ立っている
ただのぼく


四方八方
積み上がるノイズ
耳を覆うほど
騒がしくて
本当に聞きたい音が
ど ....
顔を合わせることもないのだが
納品先のユニークな店長

真夜中の搬入なので
鍵を開けセキュリティを解除して
作業をするのだが

厨房内のホワイトボードを
ふと見れば

  欲しいも ....
井の中の蛙だったのさ
大海に飛び込んでみたら
周りはたくさんの生き物であふれていて
埋もれてしまうだけの存在

されど空の深さを知る なんて言ったのは誰だっけ?
空の深さすら知っているかど ....
私を打ちのめすような
強い何かを探していた
打ちのめされて立ち上がる力をくれるような
強い何かを探していた

だけど実際私を打ちのめしたのは
自分が認められなかった
ただその一点だけだっ ....
3が降っているお店を見つけた。あまりにもたくさん降っているので、ウィンドウの左端に溜まってプルプルと震えてるみたいに見える。これはきっとサンプルなんだろうと思って3の一つをつかんで引く(pull)。す .... その影は赭(あか)い
一切の善を焼き尽くさんばかりに赭い

人の形(なり)をしているようで
その実
無形(むぎょう)の怨(おん)である

直と喰らい憑き
針ほどの穴を瞥(み)つけるや
 ....
テールランプがチカチカ
吐く息の白さよ
薄汚れた頬のシミ
ざらつく匂い

瞼が小刻みに揺れる
眼が膨れて痛い
首の根がコチコチに固まっている

笑みが浮かぶ
片側の口角が上がってい ....
ミシッ と鳴って
雪、軋む

ギクッ として
飛び起きる

「まずい、雪崩だ!」


誰もいない



4Fのベランダに出れば、
碧天に一筋の白雲
冷気が僕をヒンヤリ包 ....
ゴミがあった机の上は
ゴミ箱よりもゴミが多かった

ゴミ扱いされるより
ゴミ扱いする奴がゴミだった

淋しくて飛び出した都会は
田舎よりも淋しかった

叶わなかった夢は
叶わなかっ ....
「芸人ヨシダリアンの新発見伝コーナーです
 先ほど映像、すごかったでしょう
 今日は、スタジオに、あのエスカレータを
 開発した設計課長の杉本さんにお越し頂き
 ました」
「よろしくお願いし ....
車輪のないバスがとまっている
低い木のしたに

たぶんそこにあなたはいる
破れかけのシートに心地よさそうにまるまって
外は
こんなになってしまったというのに
さびしい、という言葉も知 ....
触れるとつめたくてあたたかい
やみはやわらかい
しなやかに伸びる人工的な曲線
そのさきに灯るひかり
まるいほのおに囲まれている
漆喰はそれを反射している
揺れ踊る微細な動きに意味を見出すこ ....
隣のOLが出勤するのを
耳をそばだてて聞いている
ドアの開く音
鍵を掛ける音
ヒールの音が遠ざかったら
作業開始
素早く部屋を出ると
得意のピッキングで鍵を開ける
僅か4秒、侵入成功! ....
たった一言の返答で
見たくなかった物を見た。
「これは、捨てなければならない感情だ。」と言うことを。

選ばれなかった私。
選ばれたあなた。

(何かを吹っ切れた。)と思ったら
 ....
人の営みの狭間を縫って
悠久の経を信条とした河に
明かりの灯った小さな神輿が流れ
そのひとつひとつに
幼子が蹲っている
世界の何たるかを知らず
それでこそそべてを悟ったような面持ちで
も ....
「離してなるものか。」とは言わないで
父の顔に触れている。

「別れ際に泣くのは、銀幕の中だけだ。」と考えた。

これからは
ケーキを切るときも
饅頭を分けるときも
きっちり測らなくて ....
手を振る父が見えたような
雲ひとつ無い冬の空。

最後の呼吸にも似た突風が
火葬場の玄関を通り抜ける。

(足音だけが響く廊下。)

両腕に抱えた骨壷が
最後に抱き上げた身体よりも重 ....
今はもうすっかり観客の心も冷えちまって木枯らしの世だ







俺たちはカノン




お前らはヒュプノス













 ....
揺るぎない態度が歩むアスファルトの硬さで
両腕を失ったのは誰か
絶えず歩み続けることで
身体の抱擁を犯されたのは誰か

足跡は連なり
その道は物語を一つ語りだす
独りの表現を誇張し
劇 ....
向こうの林の梢の上に
三角からすを止まらせて

昨日のぼくの ろくでなし
あしたに恃む すべもなし

雲にまかれた梢の陰に
三角からすを潜ませて

(三角からすっていうのがいるんです ....
正確には
キンタマ王子連続保険金誘拐強姦殺人人肉食死体遺棄脅迫事件です
頭のキンタマ王子は、彼の周辺人物が被害者になっていること
キンタマ王子に事件発生時のアリバイがないことなどから
名付けら ....
目が口ほどにモノを言う人たちに囲まれて
君の視線のフィラメントが闇のように漂う
人見知りがひとり 見知らぬ人たちと
待合室でチェスの駒みたいに包囲され
遠くから黙々と頭を打つ冷たい秒針は亡霊だ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
恋の技巧ケルリ115/11/30 1:08
マイ・シュタイフもっぷ315/11/30 1:01
真白瑞海6*15/11/30 0:45
秋の街角で番田 115/11/30 0:30
ソレイユwakaba215/11/29 23:10
もじどおり朧月315/11/29 22:29
肩車千波 一也1115/11/29 21:32
帰ろうリィ1*15/11/29 21:08
ノイズノイズ寒雪115/11/29 20:00
店長梅昆布茶1215/11/29 19:53
所詮は天竺葵115/11/29 18:30
打ちのめされることなど 2015/11/29 18:22
12,976歩こうだたけみ5*15/11/29 18:04
闇(くら)いところより湧くもの貝の石2*15/11/29 14:30
破壊opus015/11/29 14:00
この冬の朝たけし6*15/11/29 13:24
無念ゴミイオン3*15/11/29 13:07
追い越し禁止エスカレータ2*15/11/29 13:03
シートはるな415/11/29 11:35
くらい管城春215/11/29 11:06
キンタマ王子、録る花形新次015/11/29 4:20
これが答えと解かったなら。梓ゆい415/11/29 2:42
シンクロニシティ由木名緒美1415/11/29 0:58
最後の朝。梓ゆい515/11/29 0:43
お父さんのお葬式。515/11/29 0:06
ザ・ブルー・ジャケット・オブ・ザ・ルパン・ザ・サードTAT1*15/11/28 22:39
歩み鷲田615/11/28 22:30
三角からすオイタル9*15/11/28 22:23
キンタマ王子、連続強姦殺人人肉食事件花形新次115/11/28 22:07
ひとしれずゆくえしれずただのみきや18*15/11/28 21:40

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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