東海は 知多半島の 里山に
      野の鳥かげがうすれるなか 
     昼夜の区別もとぼしくなって
   背の伸びきった「時」はただよい
 間の伸びきった「空」が拡がっている
 ....
ファンタジーが砂一粒になって主人公の手に託されたとき、
私ならどんな願い事をするかなって考えてみたのだったけど、
私なんかの願いでは国はいく度も滅ぶしかないのだった

ほろぶはつまずくとほころ ....
駅のホームやバスの停留所
そこからすべては始まりすべては終わっていく
人生を中継する固定点として
いくつもの人生を交わらせてきた
駅のホームやバスの停留所は
人生の仲人として
 ....
 純白の天使が私の窓辺に降りてきた。
 机上の真紅の薔薇を香りもすべて真っ白に染めてしまう。
 ここにいてもいいんだよ。
 迷う私を優しく光の当たる所へと誘ってくれる。

 夜空には眩し ....
気持ちが一つになって
愛し愛されている感覚が
強くなっていく

あなたと見る世界は
いつも綺麗で輝いている

景色の移り変わり
ただぼんやり眺めて
安心感に触れる

あなたと見る ....
 高原の爽やかな風が私を撫ぜる。
 あなたと過ごしたあの夏は過ぎ去った時の上に浮かんでいる。
 ぽーん、ぽーん。
 冬が来たのだ。

 定宿に置いてきた古皮の手帳にはあの頃の私の言葉が並 ....
父が玄関先に佇んでいる。
綺麗に仕立てたスーツを着て。

奥の部屋から出てきた私に
父は聞いてきた。

「俺は、いつ死んだんだ?」

私は一瞬
間を置いて答える。

 ....
綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず ....
見失ってしまったもの

いなくなってしまった人

寂しさを感じた時から気づく

キャンバスに色が付かない

何を塗っても なにを描いても

絵具を替えても 筆を取り換えても

 ....
ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです

ぼくの声は特殊らしい

子供のような
女性のような

その姿はカミソリのようだと言われる
 ....
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る

とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ....
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも

きっとそれは
空の果てに在るのだろう

いまだぼくたちの知らない世界

きっと在 ....
ぼくたちは感謝の中で生きている 白雨

最初の一滴が頬にはじけて しまった、と思った
それから間もなく 街は音に飲み込まれていった
僕は慌てて逃げ込んだが もうすでにびしょ濡れで
傘を差して歩く人を うらやましく眺めていた ....
わたしの味方は誰だろうか、と
指折り数えて
早々に
ぴたりと
指は止まる

味方と信じて疑わない
あいつや
あいつが
まさか
本当のところは
敵意を抱いていまいか、と
 ....
         151204
もう少し頑張って
細石になりましょう
そして奨学金を貰い
学問を究め
巌となりましょう
それが我が小国民の
生きる道です
チョコレートなんぞに
目を向 ....
「6月に脇芽を差しておいたら大きくなった」
根元は気の毒なくらい細いのに 上は梅雨時のよう
緑の実をいっぱいつけて 木枯しに揺れている
他の作物は枯れ果てて 掘り返された畑の隅に


 ....
気持ちワリィって
本人が一番良く分かってんだろ
な、そうだろ、そうだよな?


(殿方童貞 詩集「童貞」より)
チョコレートは最強の食べ物におもう
遭難してもチョコのおかげで生き延びられたりするそうだし
おかあさんにしかられてもチョコがあれば
少しだけひとりでいれそうだし

箱にはいった高級なチョコよ ....
かがみこんで
更新日の底に沈殿した
URLをそっとつつく

日常がさかさまになっている水面まで
素朴なhtmlが入道雲のようにつたい
またおりてゆきながらピクセルに散る

ブリンクする ....
原発事故直後
お遍路さん姿で
現地に現れた
菅“いとこ婚”直人が
周囲に縁起でもないという
空気を漂わせていたと
自身のブログで語った
キンタマ王子は
菅“いとこ婚”直人に
名誉毀損 ....
それは

決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ


「どうしようもなく君が好き」
と ....
「きみって
ラブドールにとても似てるね」
キンタマ王子は誉め言葉と
思って発言したのですが
アリサちゃんは
誉め言葉と受け取りました
お互いに誉め言葉だと思ったのです
以心伝心です

 ....
疲れた人の家
には
疲れた人がやってきます

ある人は
人との関わりに
ある人は
競争に
ある人は
愛することに
心を修復するために
疲れた人はやってきます

人から離れ ....
ネクタイを結べたら 
柄は水玉が良いですと 
呟きながら

ともすれば 
自らの首をも 締め兼ねぬ と 
妄想をする

するすると 小気味良い程に 
絡み付くは シルク

絹 ....
ごつごつとふしくれだっていくものが
望む形に程遠く
お前を育てていくのだとしても
遠く海を越え吹き渡る風に
しなやかな枝を延べたい願いがある
道のこっちっかたにあるのがシロツメ畑で
そのはんたいっかわがレンゲの畑
記憶のなかでもそしてきっと当時でも
道の右っ方にあるのがシロツメクサの群生地で
左っ方がレンゲソウの
それは家路だった ....
とにかく雨が酷いし午前一時五十分 眠ると
かそんな気持ちになんてとてもなれない す
ぐそこの中川が氾濫する氾濫する レベル4
だと携帯は鳴りやまない(気がするほど怖い)
そんな夏の終わりのこと ....
小さな駅を飛ばしながら
快速急行新宿行きは進んで行く
目の前の住宅街も飲み屋街も
ガラス張りのマンション群も
焦点がしっかり合わないまま
鮮やかな線の束になって消える

不思議なこと ....
桜島だ

さっきホームはすこし肌寒かったのに

動き出した電車から桜島をながめていると

ぼくはひかりの温度に右側を押されている

ぼんやりとした鈍痛を感じながら湾をながめる

あ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
芥子色の北風⑥信天翁515/12/5 10:39
もういちど砂になって/即興ゴルコンダ(仮)投稿.93こうだたけみ3*15/12/5 9:52
ターミナル葉leaf215/12/5 7:31
救いヒヤシンス8*15/12/5 6:14
あなたと見る世界夏川ゆう215/12/5 5:55
進歩する日々ヒヤシンス9*15/12/5 5:40
もういちど砂になって.梓ゆい4*15/12/5 3:59
歳時記の白い栞もっぷ615/12/5 1:31
キャンバスに色が付かない佐白光2*15/12/5 0:29
レタス315/12/4 23:51
ザクロのようにオイタル7*15/12/4 23:38
夢の合金レタス115/12/4 23:37
ありがとう115/12/4 23:21
白雨itukam...4*15/12/4 22:52
すり替え千波 一也315/12/4 22:51
もういちど砂になってあおば6*15/12/4 22:21
12月のミニトマト藤原絵理子615/12/4 21:43
殿方童貞「気持ちワリィ」花形新次015/12/4 20:59
チョコレート賛歌朧月215/12/4 20:58
2015年、水たまり高橋良幸115/12/4 20:51
キンタマ王子、訴えられる花形新次015/12/4 20:26
ハ長調を奏でる波長凍月4*15/12/4 20:11
キンタマ王子、ラ、ラ、ラ、ラブドール花形新次115/12/4 20:08
疲れた人の家瑞海3*15/12/4 20:07
水玉の女藤鈴呼3*15/12/4 19:18
北の木Lucy1615/12/4 17:03
家路もっぷ3*15/12/4 15:55
ロンドン橋ならば落っこちない?415/12/4 15:54
快速急行新宿行き2*15/12/4 9:52
ひかりの温度吉岡ペペロ715/12/4 6:58

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