蚊に刺されて草履を履いた足の指がかゆい
目の前を流れる川の中には草ばかり生えてる
川から目を逸らすと眼科の看板
さっきから気になっていたんだけど
おばあさんがこっちを見て笑ってくる
このおば ....
自分で思っているよりずっと
いい人じゃない
なのになんで
いい人のふりしてんだ?
まるで新手の詐欺だこりゃ
優しくもない
友達思いでもない
ふいに馴れ合いが耐えられなくなり
見棄てる
 ....
自分へのサディズムから
マゾヒストになった

自信たっぷりが嫌で
卑屈になった

大胆な想像をするから
臆病になって

好きな人には
憎まれ口をきいた


あまりに欲するから ....
毎日人が死んでゆく
墓だらけの世界
スーパーヒーローは言う
もう誰も殺してはいけません
もう誰も死んではいけません
毎日人が死んでゆくはずの
墓だらけの世界が
毎日人が産まれるだ ....
孤独とは群れの中で
人知れずに泣くことかも知れない
ゆえに僕等は丸くなる
春を夢見て丸くなる


浜辺の女
 私達は夜空に浮かぶ小さな星
 冷たい風に飛ばされぬよう
 闇の一 ....
やなぎのような人は、

今日も優しくしなやかに


どんな苦労も

仕方ないと

言ってほほえむ


息子のケガした手をひいて


娘の閉ざした心拾って

ありがとう ....
年端も行かない
クソガキに
安保反対とか
核廃絶とか言わせるのと
中国、韓国を
日本の領土にして
みんな奴隷にする
と言わせるのには
何ら違いはないと俺は思う

クソガキに発言を求 ....
私の手は汚れている。
いつも茶色く汚れている。
正しくは、化粧品の茶色い色だ。
爪もいつも、
黄緑色に淀んでいる。
顔のなかを蟻が這う。
私は痒さに爪をたてる。
その爪についた汚れが、 ....
同じバカでも
薄らがつくと
ライトなはずなのに
ヘヴィなバカより
もっとバカに聞こえるから
言葉って不思議だね

同じハゲでも
薄らがつくと
ライトなはずなのに
つるっパゲよりも
 ....
乗客の少ない
駅員不在のことも多い駅に
子供が取り残されて泣いていた

所々「ママ」「ママ」の混じった
ほぼ聞き取れない泣きながらの声は
受けとるもう一人の声がないままに
モノクロームの ....
武蔵野のクヌギ林にわけ入り
落ち葉の絨毯を踏みしめる
聴こえるのは小鳥のさえずり
静かな一日が過ぎてゆく
木の幹に耳を当てても
冬に水の音は聞こえない

ぼくは帰る路を忘れて
時計の森 ....
子供をたくさん産んだ 女友達
男を連れた 同級生
女が皆で ぼくの、ママになりたがる
   オマエハ、デキノ、ワルイ、コ、ダカラ
   (だったら、見なきゃいいのに
   オマエハ ....
新年 開けて、街 静か
枯れ葉サクサク踏んで過ぎた森も
川沿い遊歩道歩く人達も
静けさの透明瓶底を
斜光に照らされ輝きながら
無音無音、また無音
無音、青く濃くなる天蓋に
包まれ私はベン ....
薄曇り
灰色のやわらかなシーツの上
鳥たちが矢印で年のゆくえを示す

あなたがじっと見ている
薄緑の瓶の中にオレンジの蝶
と思えば炎

お湯の中に重い身体を沈めたら
ふかふかタオルで ....
正しいと思ってたけど
思慮が足りなかったのさ
でも、
それに気付かなかったんだ
もっと頑張るべきだったけど
やることはやったと思ってるよ
それじゃいけない?

段々とずれたり
上手く ....
しんと静まりかえった
森の中で
無辜の民を銃殺する

糸が切れた人形のように
グニャリと地に伏して

数十万人
或いは数百万人

彼らも
私の手にかかるなら
こんなにうれしいこ ....
透明な渦が引かれ
その中に世界は吸い込まれていく
「私」の名もいつしか透明となっており
人々の眼窩の中にそれはない
…今を生きているという実感が
この私を生かしているのだろうか?
死を肯定 ....
昔々の自分を振り帰り
恥ずかしかったり
羨ましかったりする
新年

羨ましかったり
羨ましかったりする
新年

今年!
赤色巨星が自らの重力に捕らわれ
破綻する

彼はまた生まれ変わり
赤子の啼くような
真っ白なパルスを発し

永遠の命をものにする

苦しみと喜びの中
生きてゆくしかない

この ....
ゆっくりと杖をつく父に
身体を寄せる幼子は
病を得た父の横顔を時折不安そうに垣間見ては
にこりと頬笑んだ

聖なる地は空の向こう遥かに
旅は果てしなく続く

流浪の中の愛情は互いの幸を ....
凍りついた脳髄は断片的な記憶ばかりを吐き出し、当然の如くそれは順序通りなどである筈も無く、たとえ拾い上げて並べてみたところで穴ぼこだらけで見られたものじゃない―古い舗装道路は山の麓 .... 宇宙に永遠にかわらぬ真実があるとするならば

正しいことが絶対ではないこと

ふたつにしてひとつであること

これが分からないひとは実に幸福なひとたちだ


地球の世間の芥にまみれて ....
キックキックパンチ

















オフ!













…オ ....
冬を冠した花が
ささやかに咲いて
雪まじりの風を抱くよう
手を広げた
広げるほど薄いひだが
いたむのも厭わず
さあ
揺らしてくれ

そのひとひらは
君に散らされるため
 ....
切れた指の皮膚の、
先端から咲いた小さな焔が、
野を駆けるように、
街へと拡がっていく。
私の思念のなかの街へと。
思念の街には色々な人が住んでいて、
皆、凍えながら何かを待っている。
 ....
揺れる炎をみていると
なんだか
昨日のことを
思い出してしまいそう
なのに
目が離せないでいる

それは突然
空から降ってきた
おおきなトカゲ
翼の生えた
おおきなトカゲが火を吹 ....
2015年がもうすぐ終わる
2015年は死んで過去になるのだ
2015年は1月1日に生まれ
2015年は12月31日に死んで往く
2015年の寿命は一年と定められている
2015年の前の年も ....
墨を摺り
龍脳の薫る部屋に佇みながら

私は書初めはしない
往く時を眺めて
明日を占い続ける
大晦日の漆黒

静か
静かに

鼓動を見つめ
来る年を迎え撃つ
何も始まってなかっただけ
私の勘違い
恋って怖い
好きって厄介だ、なんて言ってみても

また私は恋をする

また私は誰かを好きになる
今年は未年だから
最後にくっさいマトンで
ジンギスカン鍋でもやろうかしら
それとも景気付けに
猿を取っ捕まえてきて
脳ミソ食ってやろうかしら
何れにしても
クラスの皆には
心配しないで ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
刺された痕陽向∮4*16/1/2 10:37
友達思いLucy8*16/1/2 8:26
アンビバレンスにシャドウ ウ...116/1/2 1:47
毎日人が死んでゆく縷々流 縷々116/1/2 1:16
冷たい冬空の夢萩山 ふぁる...4*16/1/2 0:02
やなぎのような人しんおん、1*16/1/2 0:00
キンタマ王子、火あぶりの刑花形新次016/1/1 23:18
子宮あおい満月11*16/1/1 21:19
薄らバカの唄花形新次216/1/1 20:57
線路を隔てた迷子深水遊脚6*16/1/1 20:57
冬の散歩路レタス516/1/1 17:40
マザー・ファッカー為平 澪10*16/1/1 17:36
時流ー2016´新年の挨拶に代えてたけし5*16/1/1 17:17
冬の宿[group]ふるる916/1/1 15:55
価値の無い夢opus016/1/1 13:55
社会主義者花形新次216/1/1 13:49
逆さまに落ちる人yamada...0*16/1/1 13:02
久しぶりK+A216/1/1 7:51
転生レタス116/1/1 1:47
巡礼116/1/1 1:34
ミサホロウ・シカ...016/1/1 0:36
元日から大晦日まで吉岡ペペロ415/12/31 22:36
LOVE UPPER世江015/12/31 20:35
花に嵐フユナ3*15/12/31 20:28
手紙あおい満月6*15/12/31 18:31
ロゼッタSeia115/12/31 18:24
老俳優ただのみきや15*15/12/31 17:19
レタス3*15/12/31 16:49
恋って中村 ながる3*15/12/31 16:45
気狂い女教師花形新次115/12/31 15:40

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