忙しい奴らには
立ち食い蕎麦がよく似合う
時計をにらみ勝負する時間
彼らは旺盛な生命力を携え
今日に与えられた仕事を消化する
疲れ果て
帰った先の言葉は
ただのお疲れさま…
妻 ....
木香薔薇がゆるされるほどの塀にアーチ、
くぐってドアを叩くが 大きな洋館
やっとわれに返って呼び鈴だと気づいた
鳴らすが、待っても静かなままだった
身なりは精一杯に整えている
精一杯だっ ....
明日は五時からの出勤で
起きた朝は寒いだろう
私は何時も上の空で
コンビニおにぎりや
おでんのコンニャクと牛筋をみつめるばかり
でも やはり
時々松家の朝定食が食べたくなって
....
(自分用に)
あしたの言葉を
あなたの言葉を
-・-・-・-
早めに
(もう一人の自分に)
昨日の霊夢が
飲み下されないうちに
早めに
木枯らしが吹くビルの下で
私は一人佇む。
北風が、
繊維の隙間をすり抜けて、
肌に差し込む。
私は皮膚という皮膚の
口を大きく開けて、
舌に降り注ぐ血のぬくもりを抱きしめる。
あ ....
可能な限り赤い空に
ぼくらがおもう神様がいた
ライトバンが光を揺らして
とぼとぼとぼとぼ道を行く
いき違いばかりの愛しさが
まかり通ってからから言う
からからか ....
墜ちていく間は
燃える翼を見ていたい
粘菌に似た街の灯りを見下ろせば
森も海も本心も
凡て闇に統一されるから
僕らはこうして
まだ一緒にいられるんだ
燃え尽きずに落ち続けている間 ....
人は生まれて死んでゆく
あたりまえといえば
なるほど あたりまえ
太陽が昇れば起きて
陽が沈めば眠りにつく
ただ、そこに記憶があるだけで
生死もあまり変わらないのだろうと思う
....
十二月三十一日で神様と決別した
もう神を頼らない
歯医者で思わず
神様! なんてすがらないし
こわい検査の前にもうっかり
神様のあしをつかもうと考えない
子供の頃必死で
神を憎ん ....
空腹の信号を発した本能を
強引にねじ伏せて
液体と煙で生きてみる
「仙人みたいだね」
そう笑う君の顔色は青白い
いつだったか
そう 生まれる前
僕たちに羽があった頃
大陸が呼吸して ....
イタイ人が集う場所になる
その可能性については
十分予測できた
でも、文学の新しい地平が
切り拓かれるという
期待の方が大きかった
そうしなければならない
使命感の方が強かった
....
千丈の真白い蓬髪を髭を靡かせ
岩塔に立つ
眼差しは虚空を刺し
何かをさがす
碧い瞳は一点を捕らえ
杖を突き
衣を翼に変え
邪悪な濁りを追求する
捕らえた濁りを
雷とともに緑の珠に ....
吹く風に煽られながら
夕方の街を彷徨い
適当な蕎麦屋をさがす
ほんのりと鰹出汁の香りと
欲をいえば更科であると良い
うす曇りの月見はぼくに頬笑み
ゆっくりと
そう ゆっくりと ....
ひとの心は果てしなく彷徨う
距離や時間を超えてゆく
痕跡にすぎないものに捉われ
憶測の触手をあすに伸ばしておののく
ときどき何かを削ぎ落しながら
変わってしまうことをおそれながらも
....
駅にゆく道すがら
こどもがしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている
泣いているのだとわかった
道行く人を視ていると
みな邪魔そうに避けていく
なかには蹴とばす真似をして
薄ら笑っ ....
もう残されていない水を嗅ぐとき
海は煙り 大地は焦げ
白い雨が思い出のように降った
わたしも同じような所から来たのだ
醤油匂う指で
悴みながら 敬虔に 呼吸をした
その呼吸が あな ....
性病が哀しいのは
それが
あたしとあなたの
愛の結晶だから
いけないわ・・・
結果だけに
囚われるなんて
あたしって
ダメね
一夜限りだって
不特定多数だって
あ ....
どてらカボチャが降って来る
滝のように降って来る
頭をぶるんぶるん振り回しても
私の脳は考えない感じない
どてらカボチャはオンオン鳴く
夜陰を軋ませ鳴き続ける
私は感じ考える
無人大 ....
風呂の換気扇のスイッチを付けて今日の日記を書く
ラーメン屋に行きカウンターでラーメンを食べる僕の横に
若い女性が二人座りました 混んでいたのです
本当に本当に久しぶりに女性の近くに寄った ....
平穏の訪れを告げる
朝の鳥の声が鋭い
町は信頼により配置され
道路は情義によって接続され
酒はすべての裂け目を流れ
裂け目をきれいに架橋した
笑いはすべてのとげを包む
....
沖縄から米軍を
撤退させて
その代わりと言っては
なんですが
地下核実験の施設を
作ることに致します
ヅラ知事は勿論
沖縄全県民と
全国の自称詩人は
そこで一生
キノコ雲を
....
悲しいことがあると
あなたの名を呼んでいる
呼んでなぐさめられている
やさしくてあたたかい肉だ
体液でよごしても
けがれたこころで乱暴しても
あなたはよろこんで
....
そのあたたかい頬に触れると、
私のなかで握りしめた、
生まれたてのあたたかなものが、
少しずつ剥がれていくの。
その剥がれたもののなかにいるものは、
胎児のような私で、
私ははじめて触れる ....
君が画学生になりたいのなら
まずは紙に鉛筆一本で
直線をまっすぐ
フリーハンドで描く練習をするべきだ
まっすぐな直線をフリー ....
灼熱の 一日の重さで うなだれていた 木々の枝が
夕暮れの風を受けて 身震いする
心地良い木陰が 濃い闇へと変わる わずかな隙間に
見え隠れする 幼子の姿
夕闇の ここ から夜が始ま ....
横顔とは
君の横顔が見える、という事は
なんと切ないものなのだろう
その視線が此方に向く事はない
僕は君の横顔を見ているだけで
それ以上、何も出来ない
膚の下の肺の中を
....
晴れた日の会場内に 用意された百脚の椅子
来賓者、関係者、招待者、出席者、
名簿に記載された ずらりと連なる固有名詞
司会者は叫ぶ
(百人満席、晴れた日に、)
新聞は語る ....
小さな袋に大きな希望
「育ってくれてありがとう」と心の中でつぶやきながら
姪っ子にお年玉を手渡した
この世の灯りなんてみんな壊れて消えてしまえ
満たされている順に地獄を見るといいんだ
泡 出します
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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