依存性とは外的な要因が大きく作用してしまうものである。いくら遺伝子の魔術によって勧誘されようにも、実際に巡り合わなければ誘惑されることもないのだ。
澄んだ青空のもとで長時間待たされる。これ ....
*
中学の頃の話だ。近所のセントバーナード犬をよく散歩させていた。
図体は巨大なくせに子犬に勇ましく吠えられると、かならずいそいそと私の方へ戻ってくるような気弱な(あるいは優しい)奴 ....
僕がいくら部屋に閉じこもって
この部屋の空気を濁したって
窓を開けた先の空気は澄んでいる
そういうものだよね
いくら夏の砂つぶを挟んだままのサンダルを
玄関に置いていたって
誰も僕を連れ出 ....
破裂弾の様な狂気の寝起き姿で歯を磨く君の覚醒を感じた私は私ではないまま無防備な姿で小さく寝息を立ててる真実の狂姫だ。二本の脚が限りなく連鎖して朝陽に濡れ乍らまだ拭い切れてないアダムの筋 ....
幸せはいつか
カケラを変えてしまう
悲しみはいつか
色褪せてしまう
記憶はいつか
眠ってしまう
だからカタチにして残す
僕はもう
今をなくしたくはないから
....
未来より
過去を考える
青い
意味を失った時間が流れていく
意味を失った感情が流れていく
継ぎ接ぎの体で
継ぎ接ぎの体で
水から出て行こう
火から出て行こう
幻聴を剥がして
何処か ....
小さな嫉妬の粒を
指先でつまんで丸めてみる
日暮れて家へ帰ろうと思うのだが
行く先が知れない
たくさんの人たちが
出立する暮れ方の川辺の
薄れていく土手の向こう
たわんでいくぼくの背 ....
雨のあいまに草がのびていく
つみとってもつみとってものびていく
春は毒だ
帰る場所もないのに咲いてしまう
色あせた空やアスファルトを塗りに行くだけならやめておいたほうがいい
外は灰色
長い冬のあとも忘れぬ雨の匂い
街は濡れその色を自ずと濃くする
足音は秒針よりも少しだけ速い
白昼夢は一番星のよう ....
ふりかえる
と誰かが押下した起爆装置だった
粉塵をかいくぐってくる
音速以上のものたち
重力を必要としなくなった動作は
マリオネットのように崩れる
排熱しようとする換気装置の
こころ ....
僕は知っている
満月の夜
梟の声響く夜半過ぎに
一の社の榧の古木は
封じられた記憶、取り戻し
社裏の小さな瀬に
小さく泡立つ冷たい流れに
月の光は毀れ落ちては千々 ....
《ひどい! わたしの蕾に粉砂糖したの
姉さんでしょう
《あなたがはしゃぎ過ぎなの
わたしはまだ帰り仕度の最中よ
《ああうるさい こんな早くから蝉はよして
まだうたた寝したいじゃない
《駄目 ....
百均で買ってきた
ミニチュアの黒いうさぎは
手のひらに載せて
選りすぐろうにも
どれもみな
哀しくなるほど同じ顔
同じ姿勢同じ表情
どうしてこんなに正確に
大量生産できるのか
まるで ....
例外なく、夜は長いものだ。人は夜の長さから逃避するため、夜に眠ることを覚えたのかもしれない。夜になると時間は凝固して、空間はつぶれてしまう。そして恐るべきことに、眠ることを許されない夜もある。 ....
微細なノイズが連続する頭蓋の内壁で半端な崩落のまま凝固した自我が瓦礫の隙間で高笑いをする午前の一瞬、極限まで見開いても目視ままならぬ目と麻痺した鼻腔の捉える嘘、甲状腺の異常の懐 ....
始まる前は 長いなぁと
おもっていても
いつのまにか 千秋楽が
来てしまう
十五日間の大相撲場所
そうだ そうな ....
雨が止んだから虹が出るのではなく、虹が出たから雨が止むのだ
虹色ならいつだって見れる
あなたの黒目に宿る、赤、青、黄、すべての色が瞬く
地球に送られてくる
地球を成長させるエネルギー
沢山の違ったエネルギーが来ている
人も動物も植物も全て
成長させるためのエネルギー
銀河は超巨大
想像もつかないくらい
宇宙の叡智 ....
鼠夜桜ひきつれて
にぎやかな繁華街を抜ける
路地は大小二つに分かれ
月を眩ませる
再び斜影/方に肋膜の炎
告知する薄墨色
派手な更紗を纏う老婆を気にとめた
絵柄のカードをな ....
保育所が足りなくて
子供を預けられない
働く母に提案です
あなたが働く間
子供を凍らせて
仮死状態にしておくのは
どうだろう
家を空けている間
子供は冷凍庫の中で眠り
母の帰宅ととも ....
若き日々の夕べには
その日一日が再び始まるような
ばねに似た体が憩っていた
未来は豊饒で過去は僅少で
乏しい過去で圧倒的な未来を
懸命に跳ね返していた
青々とした木の葉のような
....
顎がはずれるほど泣いた夜に
向こうばっかり気になる自分と暮らしてる
奴はタバコを僕に差し出した
それは彼の敬意の終わりだった
追いかけられて
二つは一つに
夢は川と繋がってる
何 ....
こんな時間に
起きているのは誰だ
こんな時代に
生きているのは誰だ
おまえ
ひとりなんかじゃ
ないんだぜ
この世の終末を感じる
ぼくは礼拝に出席しないといけないクリスチャン
アイディンティティーはそこにある
牧師さんから聖書研究の本をかりた
救済者(メシア)をもとめている
魂の奥の底から涎が ....
ベッキーこと元巨人の
辺木原和博(48)は
不倫相手の一人ユダヤ人演歌歌手私怨(しおん)と
覚醒剤を使用するために
子供を保育所に預けようとして断られ
高校生ウルトラクイズを対象とした賭博を ....
ばあちゃんが 孫の肩を もんでいる
教科書はどんどん重くなる
忘れてはならないこと
今日もまたマシマシ
江戸時代の町民は
遠いお国の飢餓戦争
知ってか知 ....
ジェットコースターだぜ ゴー
どこへでも行くぜ ゴー
くるくる回る五色のライトと
考える前にともしてしまった誤植のライトと
ジェットコースターだぜ ゴー
ゆらゆら揺れる 夕暮れの小枝と
....
道標のない坂道は 霧の中に向かって
砕けた岩が転がっている道端に
明るい顔で タンポポが咲いている
白い羽を残して 飛び去る
ゆがんだ古時計を壁にかけても
もう元に戻ることはな ....
引っ越しする
君がおいていったダンボールの中に
ある私たちの昨日
もう一度あけてみたいけど
あけられないまま
窓をあけて夜をみている
戦争は始めるよりも
終わらせる方が難しい
近年の世界情勢を鑑みるに
そんなことを言う人も居て
そうだねといいながら
家は建築するよりも壊す方が簡単だ
重機でバリバリとあっという間に平地にし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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