清らかな川辺に降り立った白鷺を見た。
しばらく彼の美しい立ち居振る舞いに目を奪われた。
彼はどこからやってきてどこに向かってゆくのだろう。
なせだか彼を自分と重ねてみた。
少しも ....
断捨離
芸術家とは無駄な作業をする人のこと
陶工は焼き上がった作品を
ほとんど破壊するという
書道家も高価な墨と高価な硯で文字を書き
高価な紙もろとも破り捨てるという
....
ゴジラが出て逃げ回るなんて
嫌だなあと思いつつ
きっと実際は
あわてふためいて
ギャーギャー言いながら
必死こいて助かろうとすんだろうなあ
ところでさ
隕石がぶつかって
村が全滅す ....
世界はありますか
貴女滑稽で妖しい
またこんな季節が巡ってきた
名月を仰ぐ野分の風も乏しく
焦がれる余裕もなく
日常に背中を押され
されど視覚からのニュースで
滑稽で妖しい貴 ....
人は皆一人前になると
船の一艘や二艘持つものだ
実際わたしの同僚たちも
それぞれの個性に応じた
それ相応の船を持つ
ある者はボート
ある者はヨット
ある者はクルーザー
ある者はカヤック ....
◯非正規婚
◯タイムリミット婚
◯駆け込み婚
◯レンタル婚
◯グループ婚
◯週末婚
◯コンビニ婚
◯貧婚
◯お馬鹿婚
◯占い婚
◯介護婚
◯相続婚
◯不倫婚
◯見せかけ婚
....
母は金曜日に 毎週 カレーを作る
金曜日の夜はカレーだ
食べても
食べなくてもいいからだと
母は言う
その夜から日曜日の夜まで
鍋の中はカレー
カレー一色だ
我が家の匂いもカレー一色だ ....
あなたが動けない朝
わたしの空気も重くなる
言葉にできない気持ち
心の病気もみえればいいのに
ふれてはいけない部分を知りたい
あつあつのやかんみたいなの?
カチカチの氷みたい?
....
忘れていた
左側の肩甲骨の少し内側の背骨に近いところ
ここに熱を感じるときは高熱を発する前兆
気持ち悪さ
むかつき
身体中の節々の痛み
悪寒
種種雑多がごった煮されたように
悪いも ....
翼があったらって思ってきたけど
パトラッシュがいてくれることのほうがもっといいかな
ー 今回、明秦党の代表に
選ばれたチンレンホウ氏に
あなたは期待しますか?
「私、とても期待するアルヨ」
ー どんな点に期待しますか?
「私、チンが日本総統になったら
尖閣諸島 ....
地球と月のように
井戸と蛙のように
瑠璃と玻璃のように
結び付いた時には
白と黒のように
覆水と盆のように
青天と霹靂のように
結び付いた時には
屋根一杯に
鳩がいる
何かの見間違いかと
車窓から目を凝らす
もしや瓦の形の鳩じゃないか、と
でもやっぱりそれは鳩だった
生きている鳩そのものだった
ねえ、あれ鳩ですよね
....
人生には眠りが必要だ
メメント・モリ
死を決して忘れないためにも
他者との出会いはそこからはじまる
ベッドのなかで抱かれて眠りたい
苦しさから真剣に向き合いたい
「 ....
この界あの界しとしとしとしと雨の降る
人人人人泣き笑い
驚き掴んでは失われ
雨は降って沢成り川成り海成り波うねり
銀河宇宙の渦に巻き戻され
しとしとたんたん時の過ぎる
己、胸奥の空洞
....
あれとって
とかいう瞬間の落下
これがわたしだとさしだしている宇宙へ
過去の捏造された記憶から
さしいれられた手紙にしか
書かれていない
きみはないてもいいし
わらってもい ....
甘い歌に惹かれた虫を
ぺろりと舐めとって、満足げにわらっている
あなたは可愛らしくて
わたしはどぎまぎした。
金の硬い羽よりも、ふわふわの白い羽よりも
朽ちかけたこの羽を愛してくれたから ....
たとえば読んだ本がつまらなくて
費やした時間を
ただ無駄なものに感じたり
描きはじめた絵が完成しても
なんだこんなもんかと
感動も無かったり
いつも通う喫茶店のコーヒーが
....
◯(汚染)
都庁の方が深刻みたいだ
◯(ここぞ!)
ここぞ!というところで勝てない
日本の大関
◯(ヒガンバナ)
今年も真っ赤なヒガンバナが
いっぱい咲いている
あの世の花のよ ....
地域のオバアチャンたちが
手作りしたお煮しめやおにぎりなどを
「おいしい!おいしい!」と言いながら
ぱくぱく食べていたら
帰宅してからワイフが怒った
「あんなにぱくぱく食べて
うちでなんに ....
160915
流す日記を書き終わり
一気にカーテンを開くと
そこには母の顔
月が出ているよ!
あなたの大好きな
あなたは2100年に ....
ねむりの底に ひと夜ひとよは
くすしき光 はしごを昇る
ほの昏い和音 床をはつり
膝におく娘らに みた夢は
夕暮れかさむ まつげにまゆに
花にあみ織り 山らにかざる
掴むあおい鳥 ....
流民をへて流民にあう
きみは遠い昔の記憶の中の文学少女
すべての物語を読み切れないように
たとえばたった一人の歴史も解析できずに
やはり僕はでくのぼうにもなれない半端者
きみの洗礼を ....
針の翼
夜の屋根
緑の雨が
楽譜を照らす
街の起伏
夢のつづきの夢ばかりつづき
目覚めも指も
夜になれない夜をこぼす
葉の陰の硝子
雨の奥の太陽
扉 ....
呟きたい言葉はなんだろうか
優しい戯れ言
激しい罵り
慈しみの慰め
否
それとも沈黙
ただそこにいる
それだけでありがたい
だからもうしばらく
こうして居よう
身勝手と言う言葉が嫌い
身勝手=自分だから
でも自分のことは嫌いじゃない
芋
あんまり得意やないんやけど
て とむ がゆうて
しゃあないなぁ
て じむ が
箸をのばしてきよる
なにが 違たんやろ
せやなく
なんで変わらへんのかったんやろ
誰かの思い ....
じっと空間を見つめていると、
何かが聴こえてくる。
実際には何も聴こえないが、
目にうつるものが音を帯びてくる。
色にも音があるのか、
音に色があるのか、
空間は息吹を宿して、
この身体 ....
風は奏で
光は描く
ハリエンジュのさざめきに
まなざしは戸惑い
優雅に失速する
水面に解ける止まり木
鳥は魚を続けた
裏腹に
なめらかに
時間には抜け道がある
探しても見つからな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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