社会人30年目
窓際っぽくなってきて
枯れ木のようですねと言われると
瓦礫だよと答える
達成感がない毎日
これではいけないと思いつつ
つい酒に手が伸びる
ある日リサイクルショップ ....
空が蒼ざめている
真っ青に蒼ざめている
太陽は全身の裸体を輝かせ
庭には緑の木が生い茂る
道路には車が行き交う
人の感情は車に乗り込んだ瞬間に機械となる
目的地へと向かう中
涙や笑顔 ....
今日は図書館に出かけたのだった
図書館に 本を 借りに
というよりも 雑誌を 本ではなく
そういった雑誌ばかりを読む意味も無いのに鞄に入れた
私が インターネットの爽快ドラッグで
....
日曜日の終わり
日曜日の 夕日が沈んでいくのを見た
逗子のホテルの窓辺で夕日が沈んでいくのだった
そこで 私は一人
窓際に腰を下ろしていた いつまでも
トランクを持っていた 私は ....
ひとにはみな清原みたいなところがある
優しくて熱くて礼儀正しくて才能があって
口だけで依存的で周りの気持ちが見えない
ひとにはみな清原みたいなところがある
どこからかあの家 ....
波立つ湖面は
薄い雲が駆ける空と
雪原が反射する
午後の日差しで
濁った銀色に 染められている
切り立つ山肌は
根雪まで吹き払われ
黒々とした 風の道を見せる
はるか上空
....
知っていると思っていました
あなたが生きていることが
私が生きている意味なのだということ
「君を楽にしてあげたい」
だなんて
あなたが居なくなった後
....
きょう6じまでにかえられないから
おかあさんにはしかられます
しかいえないこのくちいえないきずぐち
くちないかいだんくちなしのかだんに
おくちはないんですか〜
さっきからずっとだまったまま
....
単焦点のレンズをつけて
春を探しに出かける
低い雲が垂れ下がった街は
名前の無い色合いで
マフラーの内側の囁きは
聞き覚えの無い言語で
嫌なものは
ぼんやりとしか見えない
....
ふぐちょうちんの暴挙は許せない
可能であれば
発射前に先制攻撃を仕掛けたい
専守防衛だ!
しかし、今回ばかりは
ふぐちょうちんの好きにさせても
いいかなと思っている
いや、どんどん撃ち込 ....
僕たちの仕事、
それはぐちゃぐちゃになったルービックキューブを、元の形に戻す仕事。
僕とひろみちゃんとたかしくんは、
一切の外気が遮断された部屋で、
ベルトコンベヤーから運ばれてくる大小様 ....
「忘れる事が幸せ。」だと
誰かが言った。
「娘は、父親を忘れてゆくものだ。」と
誰かが言ったのだけれども
私の横にはお父さんが居るようで
切り裂くよりも重く苦しい痛みが身体を痛めつける ....
さて 生きようと思うのだ
遠く山並みは雪雲でかすみ
いま街は晴れている
人通りの少ない週末の朝
わたしは浅瀬の魚のよう
ぼんやりと光を纏い静止する
異国の歌が暫し寄り添い また
去 ....
160206
ご指摘の写真の情緒のある川は、全国的にかってフォークソングで知られた神田川です(同棲時代という言葉もあったような気が・・)。お江戸の昔 ....
{引用=私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景
私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど
私は私でありたくない
私にとって 私でありたい
私にどうして{ルビ彼=か ....
俺の母ちゃん清原のファンやってん
それならショックやったんちゃうか
うん、でも離婚して20年ぐらい会ってへんからな
だいじなことが
くだらないことのように思えてくる
....
電子端末の光に目が眩んだ。
目玉は乾ききったまま
情報の波に飲まれ
いくら沈んでも底は見えず
ドットの粒の集合体だけが
跡切れもなく発光するだけだ。
自分はただ好奇心の流れ ....
人を見た目で
判断してはいけないなどと
善人ぶって言う奴を信用してはならない
「あの清原が覚醒剤をやっていただなんて!」
テレビの街頭インタビューにそう答える
アホ面の一般人に言いた ....
いま、確かにたくさん詩が降ってきた
それこそ豪雨のように
詩は辺り一面を打ちのめすと静かに蒸発し
跡形もなく消え去り
私はそれをただ茫然と見守った
だが確かに、今夥しい数の詩が降って ....
散策の道すがら
杖をつついて 卒寿が呟く
近頃になって
つつじが丘の街はずれは
新興住宅の建設ラッシュで
昔の歩道のつつじの群が
めっきり粗野になっちまったと
....
鍵穴を覗く。
覗くと誰かと目があった。
誰かには見覚えがあった。
きれながの、
左目だけが妙に大きい。
それは私の目だった。
鍵穴の向こうに、
もうひとりの私がいる。
そんなはずはない ....
僕の得意は自虐です
あなたが笑ってくれるので
勉強しました
僕の得意は冗談です
あなたが笑ってくれるので
そういう風な人間であろうとしています
あなたが笑うと
個人的に全人類と
....
夜明け前の契りに心がざわついている。
それぞれに瞳を持つ全身の細胞が私の眠りを妨げる。
これはいけない。
開いた目の奥で過去の夢を見てしまう。
見慣れた天井の染みが蜘蛛の巣に ....
止まない雨はない という嘘
明けない夜はない という嘘
努力は嘘をつかない という嘘
それらを嘘だと疑いもせず
気づくことすらもないとても幸福な人々と
地を這い嘘だと見抜き生きたまま死ん ....
輝きを忘れない
星は個性を表現する
心に明かりが欲しい時
独り星を見上げて
ロマンチックな明かり灯っていく
忘れてはいけない
純粋に感じる心
星が一瞬に思い出させる
心の動 ....
私が帰る家は、
ここではなくて冬にある。
冬の明け方近くに外に出ると、
街全体が私の家になる、
家には誰も乗っていない
ブランコがあり、
北風に吹かれて揺れている。
私は自販機で温かいコ ....
夜、センチメンタルな、意味のわかるような、わからないような、ありがちなのに、わたしだけのもののような、そんな言葉の群れをネットの海に放流した。
はるか遠くへと見えなくなって、海の量を増やすように泣い ....
生かされていることの 苦しみはないの
ネコの目が檻の中で光る
愛されて可愛がられて 生きてきた
イヌの呻きが 壁をなぞる
人間の心持ちと 医療技術で
生かされている
....
いてくださる
まだ松葉杖をついていらっしゃる
声なき声などない
その声がきこえる
こころを動かすことのないように
いてくださる
ぼくはがらくたかもしれない
....
僕が空に明るくなったのは
君のため、です
僕が
空に溺れてしまうのも
君のため、です
もしも
君のいない僕ならば
どれだけ不幸で
どれだけ幸福だったことでしょう
....
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