かさぶたって 絶対に 剥がれるものなのでしょうか。
むしろ ひっぺ返す ものなのでしょうか。
話し言葉で かさぶたのことを
「つ」と表現するのだと 知りました。
イントネーションを 文 ....
欺瞞にまみれた利き腕を手首から切り落として、尺骨に鉛筆をぶっ刺して再びの羅列を深く刻め、小鉢を並べて澄まして見せるような小賢しい真似はこの俺にゃ不要だ、真実はいつでも殴り飛ばし ....
あわただしい厨房からようやく出てきたカキフライを
口蓋を火傷しながら詰め込み食べ
待たされた客はそれでいて味が分かった顔で頷きながら
口ぎたない罵倒もついでに口から飛び出して
熱々の油に浴 ....
凶悪犯罪を
未然に防ぐためには
この条件を満足する人間を
徹底的にマークすれば
良いのではないか?
インド出身の天才統計学者
シュリニバーサ・ラナシャマランの
世紀の大発見に従い
....
見つけられないものを探している
とっくに失くした何かを
例えば棚で眠っている本に挟まって
頭を覗かせる封筒
歳月に黄ばみ
だが秘められた部分は青白く
ほのかに
呼吸して
机の上で宛名を ....
ハイフン時々アンダーバー
ドットとコンマを見間違う
たった少しの違いでも
送ったメールは届かない
贈った思いは届かない
ハイフン時々アンダーバー
コロンと間違えセミコロン
できた ....
子供に対する犯罪を
未然に防ぐためには
この組み合わせの夫婦に
常に目を光らせておけば
良いのではないか?
インド出身の天才統計学者
シュリニバーサ・ラナシャマランの
世紀の大発見に ....
死ぬのは怖いが
死なないのも怖い
100才までには死ぬ世の中で
150才で生きている自分を想像する
毎日死刑執行を待つ気分なんだろうか
感情がとげとげしている部分で
指をざっくりと切ってしまった
それでもまだ
組み込まれているなんて思いたくないから
理性を詰めた基盤を叩き割って
けもの道の回路を繋いでしまった
たやすく ....
ぼくはこんいろの海
みずいろの海に恋をしている
みのうちにたくさんの深海魚を
いとおしくかかえながら
いづれ手がとどくか
きみという爽やかな浅瀬へ
脚の細い象の背中で
ユラユラしている私の
広すぎる糊しろは
饐えた臭いを放っていた
何も企てない午後を
ユラユラ生き延びた私の
丸すぎる背中には
錆びた罪が生えていた
心地 ....
十年は ひとむかし
二十年は ふたむかし
生かされた 感慨はうすれ
生かされる 考察もぼやけ
ただ茫然と 薬指でみけんを押さえて
時の隙間を ごまかし続 ....
海沿いの一部は工場地帯
市街地は空気が綺麗とは言えない
大竹市は海側は少しだけ
殆どが自然豊かな山々
小規模な市
鯉のぼりが有名
昔みたいに盛んではなく
作る人が減る一方
....
窓から覗く森がまだ霧に包まれている朝、
僕は一人静かに部屋を出る。
森の木々から聞こえてくる鳥達の囀りが、
昨夜聴いていたベートーヴェンの弦楽四重奏曲の余韻を少しずつ消してゆく。
....
真っ赤な薔薇に血の匂いを嗅ぐと、
私は過去を表現する雫で満たされた器となる。
そしてあなたの白い肌の内側に流れる真紅の清流は、
私の生きている理由そのものになる。
人はそれぞ ....
突然、まな板になってしまったらどうすればいいか
このことを知っている人は意外に少ない
まずはその職務につくことを神に報告するため
東に向かって三礼
簡単でもいいから供物を用意するとよい
そし ....
夜の匂いが残る空気に濡れ
重い一日のドアを開けると
滲む陽射しが僕らの隙間に入り
馴れ馴れしく寄り掛かる
過去の過ちを患う君の為に
繕う嘘まで照らし出せば
14に受けた鈍い痛みが掠め
....
頭の悪い若い男女が
子供を作っても
三歳児生存率が
0.3%しかないという
これが
18歳嫁と無職の内縁の夫
の組み合わせに限定すると
更に下がって0.07%だそうだ
ここで言いた ....
かんがえてみる
あなたの肉にうまった
あなたの背骨のこと
となりにいながら
月面のように遠い
わたしたちの午後
手を握る
頷き わらいあう
影をみつけて
光を逃がす
吸わな ....
くずれた均衡
その静かな吸引力に
はく奪されるわたしたちの人格
キュビズムから滅びの兆しを嗅ぎとる、影の
わたしたちが歩く
男女の別なく
客も、客引きも
リードの犬と同じく
たっぷりし ....
笑ってほしい
人がいるので
私は笑う
元気を出してほしい
人がいるので
私は元気を出す
私より淋しい
人がいるので
会いに行く
耳を傾けてくれるので
他愛ないおしゃべり ....
春
は
三
人
の
日
だとすれば
わたしたち
春になると
ぶんれつし
音がすれば
せきを ....
足元が見えないと
距離感間違えて
くじけちゃうよね
だから僕が君の足元を照らすよ
君がどこに立っていて
何が周りにあって
誰が側にいるのか
ち ....
160219
うんこらしょ
いつもの掛け声がします
それを合図に我が家では
テレビのスイツチを入れます
朝のニュースが見られます
タイマー付きのテレビってあったかしらと
....
まどろみのなか
遠いむかしに別れた
あなたが耳元で囁いた
「今までごめんね」
咄嗟にあなたを探したけれど
シーツの乾いた音がしただけだった
また
さよならも言わずに
* ....
あるのはわかっている
けれどみることができない
ちょうどすりガラスを挟んでいるように
いつかもこんなふうだった、と
ふりむいてみたところにもすりガラスがあって
なめらかなさびしさのな ....
忘れられた町に
明かりがともり始める頃、
決まりきったいつもの動作で
鍵盤の蓋をあけた女の子は
機械みたいに指を動かした
悲しい音色を奏でたけれど
悲しさなど少しも感じなかった
....
乾燥麺のように乾いた心を3分で解きほぐしたいと思ったなら
ゴングが鳴るその瞬間には沸点をむかえていなけりゃならないはずだけど
「おいおい何だってまだ鍋に水もはってない?! 」
てゆかガスが止まっ ....
牛乳石鹸みたいな優しい匂い
ライブハウスに漂う汗と少しの寂寞
青いジーンズに浮かぶ少年のきもち
呼吸をするのと同じように
ミルクティーを飲むのと同じように
あなたは また 「彼女キボンヌ ....
ニュース画面に映る空はいつもあんな色だろう。それが青色だって即座に思い浮かべてしまうのかもしれないけれど、ふと気づけばもう夕暮れが終わりかけてる、なんて時もある。光が散乱された結果としての単なる色彩の ....
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