吸着力が激しい磯巾着
口にチャックが常套句
夜になれば
群れるモスキート達と お友達
性質が悪いと
ブルーライトを キラキラさせて
闇の向こうに去っていきますが
青信号 ....
生きることの最果てには
哀しいことだけれど
とても深い孤独さえあって
少しでも幸せに
生きることが
生きた証として
残れば嬉しいのだろう
それが人間の運命と云うもの
そう誰かに愛さ ....
悪い事をした人はその悪い事を
正さなくてはならない
正すことは無にする事
悪い事を正すのに人が死ななくてはならない
正しい事なのにそれが残酷に見えて
正しいというのは優しくて立派で
間違い ....
あんなに大事だった針を
谷底に落としてしまったせいで
かかとからほつれた赤い糸が
林間をくねくねと絡まっている
まるで血管を張り巡らせたかのごとくに
山の中をうろつき
あるいは全体を火事の ....
カタカナニスルト
ヨミヅライノデ
カナリヒドイコトヲ
カイテモ
ダレモキヅカナイ
カノウセイガタカイ
ソレヲゼンテイニ
キンタマノニオイニツイテ
カコウトオモウ
シカシ、ヨク ....
突風がふいたときに、持っている荷物を手放したいと思った。わたしは橋の上を歩いていて、右手にお気に入りの傘をさしていた。それを風が揺すっていくままに任せ、世界がどうなるのかを見てみたいと思った。この傘は ....
手を貸そうか、なんて
わたしが必要としていないのを知っていて言うんだ
1530円をレジで払おうとして
財布にない10円玉を探すふりをして
冷凍庫で乾いてしまったような伝言を
今更思い出した風 ....
我らこんなにちやほやされて
受難だ
なぜと言って危害を加える輩も出る
可愛すぎて食べちゃいたいという心境は
わからんが
狙いにされることが困難だ
そういう理由じゃな ....
眠りはいずれ海に至る山奥の渓流
眠りが海に至る直前に人は目を覚ます
人は覚醒の光の中におぼれ
眠りは海の中に混じる
眠りは海の中で最も深い眠り
死の眠りとなる
人が眠りとともに ....
星々は瞬かず 月は今宵も新月
永遠のように夜は深く
宇宙のように果てなく
そして愛のように孤独だ
朝刊の放り込まれる音がして
偽善者のような眩しい陽が昇り
見えなくていいものまでも白日 ....
火葬がいい
わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ
その二酸化炭素が空へ散布されるのだから
わたしは暴挙にでた
勇気をだして
コンパクトディスクプレーヤーに
ベートーヴェンのピアノ・ソナタを入れて
眠ることにした
かけめぐる血潮
駆け巡る旋律
これからどうしていけばいいのか ....
ぷわりんこん と 心地よい風が 小気味良く響く
そんな 季節
クソ暑い中では 感じられなかった 良い気分が
広がります
四季から二季に変化するのでは、なんて言われる
温暖化
....
矛盾故に
絡まったしまった
お前のAVコード
一端全てを外し
ひとつひとつ
ほどいてやれば
誰だって
復元は可能だ
例えば
生まれてこのかた
善人になど
お目にかかったこ ....
まだ名も無かった頃
星たちはその進化を眺めていた
自慢の種に自惚れよう
目前の出来事を見定めるために
たとえ避けられないとしても
長い長い夜は遅れてやって来る
―科戸の ....
―生まれたら死ぬまで
残されていくのかな
風が吹き抜ける
車が通り過ぎる
ほとんどの事は並行して
何食わぬ顔のまま過ぎる
たまに泣いたり
たまに笑ったり
ゆ ....
音楽が全ての和音を使い果たし、さざ波になったとき、
フレディーを亡くした女王にレクイエムを捧げた巨匠も去った。
薄暮の砂漠で一人、千年前の種に水を与えながら
「創造」という名の光輝を想う。
....
いつものように散歩道を歩いていた
散歩道の上を どこまでも 一人だったけれど
2つ目の駅を過ぎていく時に傾斜を少し越え
そして 角のコンビニの雑誌に触れ
また 私は行くのだろうと思う そ ....
私はマクドナルドの店員ではないけれど
いつもツナマヨおにぎりを買っていく彼に
スマイルを大サービスしています
私達の目は形の無いものをどれだけ見つめることが出来るだろう。昨日の陽の光の形を、10年前の雨の滴る上空を、過ぎ去った記憶の思い出を。薄ぼんやりとした過去の欠片は、今日の一日をボロボロと噛み砕いている。 ....
あの日瞳に映った空は
きっと君のどこかに仕舞い込まれ
ときおり顔をのぞかせ驟雨となって
だれかに降り注ぐのでしょう
こころと身体は不可分です
ホイットマンが僕のどこかに
宿っていて欲し ....
まだ芽吹いてもいない木々ばかりが立ち並んだ雑木林の向こう側で、未だ上空に昇りきれない太陽が日々周回している。木々が光源を遮るそのかたわらで2月、すれ違う町並みは古い映写機で投影されたようなかすれた色彩 ....
アラーム鳴る いっぷんまえに
目がさめて
そっから いっぷんだけ
あなたのこと 考えてみたよ
あー 死事やだなぁ
さむいなぁ まったく
あとどれだけ続くんだろ
わ しんどいな
....
熱いと死ぬ寒いと死ぬ痛いと死ぬ
病気になると死ぬ時が経つと死ぬ
簡単に死ぬ僕は弱いの?
言葉をぶつけられて死ぬ
不安になると死ぬ
どうでもよくなると死ぬ
痛みもなく簡単に死ねる
みんな弱 ....
君は哲学初歩を読んだらしい
わたしは四苦八苦しながらも読んだ
恩師は著書のあとがきで
大きな賜物を得たらしい
わたしは本の世界にしか居場所がない孤高の存在者
誰も助けていないとおもったら ....
セメント塗れの蒼い平面 の
縦縞の檻のようなカヴァー を
剥いで、{ルビ酸漿=ほおずき}の実とともに
疲労のような、風らしき、
映るものたちの揺らぎ
を
....
じゃりじゃり、
雑踏をかみしめる。
私の口のなかは、
色々な音で異臭を放っている。
あなたの声は、
とっておきたくて、
まだ白いお皿の上においてあります。
あなたの声は影のように、
....
手のひらのキズは
キズ薬が治してくれる
うっすらと
キズあとを残して
胸のいたみは
日にち薬が
ゆっくりと
時間をかけて治してくれる
いたみの記憶を残して
薬箱を引出しにしま ....
快晴の空に
描きたいことは尽くせず
快晴の空から
雨でも雪でもない
何かが降って来ることを期する
快晴の空は
毛布のように柔らかく
どんな硬いものでも包み込む
快晴の空は
分 ....
無くなったはずの感情を
少しずつ拾い集めポケットに詰める
家に戻ると1枚のパレット
ポケットからパレットに置いていく
感情が姿を現してくると
なぜか怖くなり投げ捨てた
見てはいけないような ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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