病を得て復職してから私は長いトンネルをくぐってようやく陽の当たる場所へと出てきた。だが、いくら太陽が照っていても私は世界から敵意を感じ続けた。どうも人々は以前とは違った態度をとっているかのよう ....
ダンスはここから遠い場所でつくられた
彩色された記憶 プラスチックの
開かれない窓、錠のない鍵
閉ざされながら きみょうにあかるい
箱のなかの部屋
物語を
つくる というよりも 願 ....
夜がすっかり明けて
なにもかも
とりかえしがつかなくなってから
あちらからもこちらからも心優しい人々が
花を抱えてやってきた
涙を流し祈りをささげた
いつもそうだ
愛されていた人が
....
熟女ブームにのって
ヒラリーのオナニー動画が
XVIDEOを中心に
人気を博している
内容は
大統領執務室に
一人でいるヒラリーが
夫とルインスキーとの
不適切な関係を想像しているうち ....
僕が蟻のように小さくなったら
この世界はどんな風に映るの?
きっと人間に踏まれて終る
助けてと叫んでも声が出ない
人間は大きすぎて
小 ....
子供のために
死ねない親は
自分のために
子供を殺す
子供を殺した
バツイチ母は
内縁夫と
飯を食う
死体の横で
飯を食う
処理の仕方を
相談しながら
内縁夫と
飯を食う
....
1
外が言う聖域なき改革に
少し笑ってから
だれにも教えるつもりのない
ひとつのメールアドレスを
登録して機能させる
(そこはサイバーエリア)
(そこは賃貸住宅) ....
理解できない
どうしてぼくは詩を書いているんだろう
世間に存在を示すためなのか
夕方から夜は天使の時間
ほっと嘆息をもらす
ぼくなりの時間の過ごし方が身についている
存在とは他者とのかかわ ....
目。うろだのる遡に去過な僅のんほた
の ま
前 で
に ん
タ 悩
イ ....
突然の笑みが嬉しくて切なくて
突然の再会が嬉しくて恥ずかしくて
上手く言葉が出なくて
上手く笑顔が出なくて
結局、あの頃と変わらない素振り
結局、あの頃と変わらない応対
....
160303
グーちょきパーの
ゲンゴロウ
春が来たよと
顔を出す
北風止んだか見ておいで
お山の大将余所見しながら
命令下す
居なくなったゲンゴロウ
グーち ....
ある日一つの愚かさが生まれて、
流言蜚語のようにばらばらと伝染していきました、
でも人生は無窮の海よりも美しくて、
人生を形容することが許されているのは「美しい」の一語のみです、
人生は形 ....
夕餉が終わると皿を洗い
油や醤油で汚れた台所を
布巾でぬぐう
鍋も皿ももとの位置に戻し
静けさと落ち着きを取り戻す
風呂を ....
一人が後ろから
膝の上に抱えるように
私を乗せ
両手で足を開かせます
すると両サイドから
電マを持った手が
4本忍び寄ってきて
2本は左右乳首
1本はクリちゃん
1本は膣を刺激し始め ....
道は山の中
ふざけたようにあそぶように
きれぎれにもぐるトンネルを
もぐろうとする粉雪
いつだったか春一番が吹いたのが 嘘みたい
お外は梅が咲いてたよね おまけに
小鳥も鳴いていた ....
白旗を立てたのは
はじめてじゃあなかった
すべてを 無かったことにしたことは
はじめて じゃあ無い
終らせるつもりで立てたフラッグ
あの日 あの場所で憎い辛い人の傍に立てた
悔恨の ....
これより、
三月三日【雛祭】を 開催いたします。
もしも コメントが ご迷惑な方は、もうしわけありませんが
三日の日を避けて ご投稿なさっていただけるように おねがいします。
断層崖の途中に隠された極小の神殿から、毎夜偽りの葬列がでるという。
冬晴れの真空に覆い尽くされたまごころの残骸を、舌舐めずりしていた卓越風の予報が、無人の汽車のベルを鳴らす。
「鳳輦は何処へ行った ....
160302
地下街の
地下貝違う!(怒)
B2出口前だ
間違えるな!(怒)
鬼軍曹の先輩の
赤い顔がどす黒く
酒焼けしているよ
怖いね
こっそりA4出口か ....
風が突っ走って往く
いつか追い越して往った風たちが また
地吹雪は踊る 白いベールを靡かせて
渦巻いては解かれ素早くさらわれる
終わりなく交わされる遠吠え
異言の霊歌 あるいはレクイエム
....
君が今
何も見えない暗闇の中にいると言うのなら
僕は月になる
その暗闇の片隅から
君を見守る月になる
寂しくなったら
見上げてみて
絶対に
気付いてみせるから
....
母になれないこのままで
あなたに名前を名付けたい
あなたは黒い目玉を輝かせ
きょとんと笑ってくれるでしょうか
母のになれないこのままで
あなたを産んだといってみたい
海のな ....
引越し祝いにもらった胡蝶蘭が枯れた。
それなりに愛情を持って
育ててきたつもりだったのだが
ついに
根腐れさせてしまった。
水をあげすぎるなだとか
暖かいところに置けだとか
星の王子 ....
蛇口が
みずうみにつながっているように
蜜柑は
五月の空へつながっている
かぐわしい白い花
まぶしい光に
雨だれに
ゆっくりと過ぎてゆく雲に
蜜柑をむくと
その皮は
しっとりと ....
流転するもの
移ろうもの
不確かなもの
変わるもの
意味を為すもの
本質を持つもの
仮だとしても
そこにあるもの
空綺麗
存在を嘆くな
空綺麗
己を知れ
そらき ....
嘘を吐く
息をするように
嘘を隠す為に嘘を吐く
ぺたぺたぺたぺた重ねて吐く
吐血大サービス
好評につき嘘品切れ
そしたら指を突っ込め
お前の底から嘘を吐け
汗と脂と鼻水と
涙 ....
不意に、居場所が消えて
通り過ぎた記憶が深まる
燿りなく途絶えた門を
独りくぐり抜けようとする度
....
{取消= 果てしない旅路(みち)を選んだ気もする
終わらない悲しみを負った気もする
夢はいつもどこか遠くにあるような気がして
時には辟易することもある
路はいくつにも別れている気が ....
剥き身のコンセント・コードから
銅線が見えている
君のプラン・Aが
ショートしてる
あの
廊下あたり
焼けた
ゴムの匂いがする
声や恋が
焼けた場所
まだ残ってる
灰のような ....
明らかに
マネしやすくて
リスクもコストも少なくて
実践的な手法を見つけた時に
試しもせずに
「自分には合わない」と跳ね除ける人。
試してみてから
「自分に合 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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