大抵の男は
一生に一度
岬の秋幸に憧れるものだが
だからと言って
妹とやっちゃおうと思う
真剣モードの奴はあまりいない
一方、常に真剣モードの私は
枯木灘の秋幸に憧れたので
弟に石 ....
もしもおまえがひとりで
いけないんなら
おれがおまえといっしょに
いってやってもいいよ
もしもおまえがひとりで
うたえないんなら
おれがおまえといっしょに
うたってやっ ....
ひみつをして
泡をのんだら
夜がひとつきえた
三角 四角 五角 六角
とじない円をゆめみながら
とにかくさびしかった
パリィン。
斬りつけるような輝き
立体に組みたてることを
途中で飽きられ
かたちにならなかった僕らの
最後の復讐
(また皿が割れた。
お母さん、お母さん。
僕 お母さんを愛 ....
どっちかの理由で選んだ
どっちかはどっちかでしか無いんだ
二つたまたまそこにあった
もう僕は盲目
そいつらはどっちもナッシングの類さ
いいぞ 駄目野郎
翼はないけど羽ばたけるさ
寒く ....
車の運転はもうしなくてもよい
車が人を乗せて自動で走るからだ
そしてコンピューターという機械も姿を消した
言葉が、写真や絵文字となって
画像は脳へと直接送られる
ほとんど ....
ほんの一瞬
暖かな風が吹いた。
「良く来たね。」と歓迎をするかのように。
茶色に広がる裏手の木は緑色に染まり
父が眠る墓石を優しく包んでいる。
「お父さん。行って来ます。」
ぴ ....
一枚の写真を眺めると
緊張した面持ちの5人家族。
この日は主役の末娘が
口をへの字にしてレンズの中心を見つめている。
(少しでも良いから笑えばよかったのに。)
20年後
写真を手帳 ....
日のあたる西の縁側。
誰かの気配を感じて
はっ!と振り返る。
そこには胡坐をかき
半纏姿で茶をすする在りし日の親父が
にこりと笑って手を振っていた。
「元気でやっているか?困っ ....
目を閉じれば
いつだって自由に
本を読むことができる
そして本たちは折にふれ
少しずつふえていく
二年越しのラズベリーが
....
160419
お地蔵様に
お線香を立てる
火が付かない百円ライター
今では何というの
使い捨てライターー
君とおんなじだねと
お地蔵様が
典型的な顔をして笑う
だ ....
この目には見えなくても、
手だけはいつも知っている。
手のなかの目。
感度は光よりも早い。
この手が汗ばむと、
何よりも危ない未来への暗示
のなかにいる私。
どこに行くのかわからぬままに ....
私は苦しい
嘘みたいに何も見えないまま
生きているかも定かじゃないまま
何処に行くかも分からないのに
生意気にも、私は寂しい
薬の味を染みつけて
幻の見える景色を嘘みたいに感じながら
琥 ....
ヤッてることは
ほとんど変わりない
どっから切っても
おんなじの金太郎飴なのに
新作が出ると
購入せずには入られないのは何故なのか?
今度はきっと
新たな発見があるはずだ
淡い期待 ....
よろしい
明日からはおれが苔をたべ
きみが最後の一個を奪い合おう
べつのひとになれないという
事実
だけが
残る
横滑りする思考が頭蓋の内壁に残した掻き傷、そいつが過去や現在をイレギュラーに跳ねさせてマインドは行き場のないジャンプでいっぱいだ、昼なのに薄暗いのはきっと雨のせいなんかじゃない、なにかが俺の瞼 ....
なんか思いつく詩
まずは書いてみる詩
とりあえず公開する詩
とりあえず貯蓄する詩
とりあえず投資する詩
こうやって繰り返す詩
何もかもが
誰も彼もが
思から始めていく詩 ....
ましろい花瓶に
水を汲む
生けるものに迷って
水を打ちあけた
羽衣のようなカーテンが
風にゆられている
こがねの光さす庭で
背の低い花がわらっていた
天使の影をみたくて
窓べりに腰かけて朝をまつ
鳥の囀りと 衣擦れが
うるさくて天使は来られない
震えるからだをかためても
鳥は鳴く
こらえきれず風も漏れはじめた
....
ふらりと月が立ち昇る
しっとり濡れたベンチに
横たわり
息をひそめる
今 遠くで
かたちを成しはじめた月
もっと高くへ昇れよ
つめたい窪みに
春の海を注ぐように
骨の隙間 ....
今晩は
ニュースミレニアム
キャスターの朝立伊遅漏です
今、災害に見舞われた
ニューマチダ市に来ております
御覧ください
家を失った人々、若しくは
家をおいて避難しなければならなくなった ....
聖者などに、なれない僕は
凸凹だらけの人間です。
凸凹だらけの僕が、あの日
凸凹だらけの君と、出逢い
凸凹だらけの息子がおぎゃあっと生まれ
歩み始めた、日々の凸凹道。
青春の日、僕 ....
あなたを呼んだ声で誰も振り向かなかった
肩こりごり
首こりごり
腰こりごり
気持ちもこりごり
ごりごりまわして
どうにかならぬかどうにもならぬか
ずきずき疼くうずくまる闇
そのうち忘れてにこり
気づいてこりごり
空こりご ....
透明な水に立ち入り
透き通った魚を釣る
だし巻きと
ウインナー
ミートボール
大きな梅干しおにぎりが美味い
都会の喧噪を離れ
心に溜った濁りを
ろ過してゆけば
明日の日は約束 ....
死を迎えるまで
重圧と責任を全うすることなど誰もできない
ある部分
食を楽しみ
音楽に耳を傾け
美術に見惚れ
様々な香りを精査し
荒唐無稽な朝方の夢をみながら
見えない触覚を巡らせ ....
夜の瓦礫のなかを、
一列になって進むものたちがいる。
彼らは月の足音を合図に、
前へ前へと進む。
彼らには声や息づかいはない。
左右に振られる二本の目が、
彼らの骨であり、生きだ。
彼ら ....
二匹のマルチーズと男が一人
春の錯覚を辿りやって来る
姿はゆらぐが後ろめたい足跡は一切なく
コンビニ袋のなかに桂馬を隠している
策士だが出世はできない
文脈の中に時は在って無いようなもの
....
自称詩人は自然を愛するので
どんなときだって
自然は素晴らしいなどと言う
一方、私は非詩人、非自称詩人なので
自然が大嫌いだ
自然なんて消えて無くなれとさえ思う
この世のあらゆるものが ....
【空】
ねぇエトワール たんぽぽの君に エトワールって名前をつけたよ
君の 中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果てを
つかめぬものを つかもうとしている
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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