お前は就職どうするの?
お前こそ就職どうするの?
俺はバイトで計画しながら生活するよ
そんな言葉が飛び交う教室、
就職について先生たち、偉そうに饒舌
考えが甘いとばかり言われる
脅されパソ ....
魔法なんて信じてなかったのに
苦しくてお呪いに頼ってしまった
始めはルーティンの様なものだったが
でもいつしかそれに依存するようになり
呪文が身についてしまった
その魔 ....
はっきり言うと
働いて稼いでいない奴には
表現の自由もないと言うのが
正しい社会だと思う
脛かじって生きているのに
人並みに権利があると思ったら
大きな間違いだ
大人しくしてりゃ
目を ....
石ころが、道の真ん中に落ちている。
いや、石ころは道の真ん中に立っているのだ。
彼には目も耳もなかった。
ただ、感覚だけが、
虫の触角のように鋭かった。
彼は大地の熱と風の愛撫を糧に生きてい ....
容疑者はひとり
何人か殺して捕まった
殺してくれと叫んで
それっきり続報はない
自分を責めることが
手首に残ってる
安心のかたちは
ひとにはわかんねーよな
苦し紛れに放った ....
互いにハシゴをはずしあった
ぼくらはあまりにキズつきすぎた
想像してあげることが愛ならば
愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた
アスファルトを低く花びらが渡っていく
....
王様は旅の途中だったようです
お付きの者たちはみな逃げてしまったのだそうです
王様のいびきがものすごいので
ただ歩くだけの旅がつまらないので
王様一人でも大丈夫そうなので
実際悪人に ....
もみの木のてっぺんで何してやがる
季節外れの煤けたお星様って訳じゃあるまいし
カラスのくせに風見の真似か なに
風は見るものじゃない 乗るものだって?
違いない 世のなか乗ったもん勝ちよ
だ ....
あの日、僕は立ち尽くしていた。
天使について綴った原稿を
夢の鞄に入れたまま
古びた出版社の、門前で。
地下鉄の切符売り場で
曇り空の東京の地面の下
蜘蛛の巣状に張り巡らされた、路線図 ....
トマト
セロリ
タマネギ
ニンジン
ジャガイモ
インゲン豆
マッシュルーム
鶏モモ肉
ベーコン
ニンニク
ショウガ
パセリ
ローズマリー
タイム
大地の恵みをシチュウ鍋 ....
特別って何だろうね
一度、聞いておけばよかった
そしたら
理詰めには
到底思いつけもしないものを
こぼしてくれただろうね きっと
時々
今でも
浮かべては問いかけ ....
朝の肌にはずむ、
夕暮のような愛 水いろにゆがんだ
その痕 わたしたちの歌は 数えきれない
むなしい花びらで埋れた これ以上、
あなたにはなにも云わない
夕暮れの帰り道で
ジャージ姿の青年達が
手にしたスマートフォンと
睨めっこしながら下校している。
少々早足で追い越す、僕は
声無き声で呟いた。
――染色体の一本多い、周は
彼等と ....
夜、おしっこに起きたときの
ベランダの外に広がるたぷたぷと波打つ闇や
満員電車でとなりあう
湿った背広のすえた臭いなど
そういうものを
とん、とん、とん、と踏んで
住宅街を俯瞰し
....
玄関へのアプローチはバリアフリー
歳経ればひび割れるコンクリートより
割れ目を隠すタイルが良いと
ベージュとエンジの市松模様
両 ....
視覚を失った思考、
わたしのなかで解放される
盲目となったわたしに、
新たな光景、生き生きと立ち上がり
凍結した大雪原
輝く満天の星達の
巨大な光の眼また眼が
明滅し爆発し流れ渦巻き ....
見上げて月のない星に生まれる
沈んでしまうのが怖くて怖くて
呼吸にフィルターかかってる
溺れてしまうのを恐れてる
君は死んだ魚みたいな目をしているね
奇跡に縋らないと浮きあがれない
....
彼らの声を聞いていた
夢みたいだ
夢だった
僕の顔には唾が引っ掛けられて
薄ら笑いだけしか持ち物がなかった
うまくやったつもりで
声は遠ざかる
誰かが今死んだね
ささやき合 ....
その都市は極めて奇妙な特徴を持っている
すべての建築物は窓を持たず、扉すらない
従ってその都市を俯瞰すると
一見広大な墓地を見るようである
しかしどの建築物も天を衝く高層ビルだから
道路 ....
淡い太陽とそよ風が流れる五月。
森を抜けた小高い丘から見渡せる大海原。
キラキラ光る波間に浮かぶカモメ達。
沖合には大きな帆船が漂う。
新しい季節の到来に胸が高鳴る。
自 ....
幸せが広がるばかりで
止まらない流れに乗っている
自由は止まらない
悪い流れはすぐ止まる
自分が創り出す流れ
何処までも終わりが見えない
ポジティブに考える
いつも笑顔で過ご ....
何も無いのに
意識をつなぎたがって
真っ白な生地に
絵の具をかけ散らす
とめどない言語フラッシュ
突き止めようとしているのは
もともと正体のない自分
呼吸し
食事し ....
夢を 見た
青く暗い森を照らす
金色のランプ
彷徨い続けていると
やがて二次元の
紙の森になって
すべてが影絵になった
幼いころ
母が作ってくれた影絵
数十年ぶりに迷 ....
垂直な疑問符を諳んじる水晶体に
「お前は誰か」と問われれば
動揺はあらわな宣誓を開示する
ありふれた病名さえ二重傍線に埋もれ
白いハンカチで覆われれば
ありふれた終末期を万年筆が叩く
その ....
鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
....
目を閉じて
目を閉じて再生する
晴れ渡った空の深い青と
瞼の裏側に焼きついた残像
風に散った桜の淡いピンクと
足元に積もった枯葉のグレー
晩冬の風の冷たさと
陽 ....
工夫できない者ほど
他者に強要する
部活帰りに彼と一緒になった
「今日は疲れたから引いて帰ろうよ」と言われ
何だか嬉しくて自転車を降りた
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
部活仲間 ....
燃えるもえる、
私が燃える。
街は安穏を保ちながら、
流れるながれる、
それぞれの岸に向かって。
燃えるもえる、
私が燃える。
私だけが燃えている。
人々は手を休めて、
それぞれの鏡 ....
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