子供の頃に見ていた夢を
思い出そうとすると
涙が流れる
もっと素敵な自分で
楽しいことをたくさんしていて
笑顔に溢れた
そんな日々を過ごしているはずで
そんな嘘っぱちを
憧れて ....
「食べる」
早朝から釣りに行った夫が、すずきを一匹釣ってきた。
君は大喜びして、おさかな、おさかな、と言った。
水面をパシャパシャとのたうち回った姿はまだ想像できないかもしれない ....
「太陽の寿命は100億年くらいです」
「ニュージーランドも核攻撃を受けることがあります」
「エレファントインダルーム」
あたしたちの体は原子によって作られています
ノートや鉛筆星や銀河に至 ....
おつかれさまです。昨日は本当にすみませんでした。何となく二次会のメンバーに含まれている事は察知していましたが、あまりにも眠く、且つ しんどかった為、先に帰れる遠征組のタクシーに無言で乗り込んで、気づか ....
じゅーりょくと戦って負けたお尻を眺めて
こんなに愛しいものはないだろうと感慨にふける
割れたスマホでパシャカシャパシャッ 。
フリック スワイプ タップ ドラッグ
透けパン 拡散 ビ ....
息のなかに混じるもの
糸 粉 影 色
羽 羽 羽 羽
内に境に積もるもの
文字と文字が近づくと
青い光が現われる
水の底から
見つめる花びら
見張られて ....
けだものに引きずられ
遠くも近くもないところへゆく
何かを諦めたような
朝と目が合う
布に覆われた空がぼそぼそとたなびき
まなじりは冷たく足は軽い
虫はおらず ....
軽い眩暈が止まらない
ふらふらとする
否
くらくらする
というのが正確だろうか
貧血気味のこの身体は
眩暈を求め
眩暈に心地良さを
覚えてしまった
それは浅い眠りのように
数秒 ....
クッキングシートは無漂白
ほんとは茶色 箱の色は緑色
こんなふうに検索したら
グーグルは答えてくれるかな
おふろの電気がつけぱなしだって
おこるけど
私は電気をけしわすれてなんて
いませんよ
はいはいいい詩だって
いうけれど
ほんとかよ
突き刺さりの星だ
海までの距離をはかりかねて
人間が足を踏み入れたことのない
地上の浜辺に行き着く
袖を垂らしている木々
鳥の見回り時
沖への呼び声が耳元で鳴るのも
呼び声と言えるのか
....
「Let it go 」
悩む度に足を運んだ浜辺
眺めているってことは
今日も僕は思い悩んでいる
細かい砂の上に尻もちついて
三角座りのまま
寄せては返すさざ波の音に耳を傾ける
励まし ....
誰かのために何かできたらいい
心の中で明るい太陽が生まれようとしている
信じられない、僕は一度死にかけた
それは事実であった
その苦しみは波動の形になって宇宙を引き下ろす
願いの届かぬ星 ....
小説 書いてみたくて
旅先にパソコンを持ち込んで
強い自分の手癖を感じる
とんでもないことになった
奴の刃をえぐり取ったのだ
俺はそのまま母親になってしまった
焼きそばにトマト、作ろ ....
遠く 花火の音がする
――美しい闇の舞台
光たちの素早い集団行動
ここからは見えないけど
どこかで
手をつなぎ
見上げている男女がいて
はしゃいだり
肩車されたり
こどもたちもい ....
ⅰ
キッチンで母親が包丁で
まな板の鰯を切りきざんでいる
夜につみれにするという
わたしは、魚の切りきざまれるきぶんを考える
朝はトースターでパンが焼かれるきぶんを考える
バ ....
自称詩人の仲良し関係は
ちょっとした切っ掛けで瓦解する
元々才能もないのに
名前を売って
今のしがない生活からの
奇跡的な跳躍を夢みているだけなので
本来、他人など全くどうでもいいのだ ....
砕け散る愛
一瞬に愛が砕け散り 空を真っ黒に埋めた
太陽も月も星も見えない
暗闇のなかで聞こえるのは きみの泣き声と
僕の悲しいつぶやきだけ
....
デブだから
敬遠される
夏場は特にだ
顔はちょっと可愛いらしいんだぜ
と言ったって
デブはデブ、触るのも嫌だと言われる
この場合、デブが差別を止めろ!
と声高に叫んだところで
....
世の中のサイクルが異常に速いし
サガミハラ聖斗が登場したことで
トリコシシュンジロウが
何のために立候補したのか
全く思い出せない
まさか自分の淫行を世間に
知らしめて、性豪ぶりを
自慢 ....
どんなにたのしいゲームでも
電源を切ったらさようなら
ゲームの世界に遊びに行っても
いつかは帰ってきてしまう
朝起きたら窓際にポッポちゃん
困った顔のコラッタがベッドで僕に威嚇して
廊 ....
放り出した腕をそのままにして
もうピアノを奏でるのは止めたい
爪の先から出血し続けてもいい
腕が傷だらけになってもいい
肩が壊れようとも
手の平に切り傷を負っても
手の甲が痣だらけになって ....
十三年まえの今夜
肉と切なさで結ばれたよ
暖かい夏の夜だった
人生という名の車で
夏野菜の葉の味噌汁と
コンドームを持って来てくれたよ
湯船でいっきに
痙攣し ....
ミンミン蝉の鳴き声がすぐ間近から聴こえる
用水路沿いの遊歩道左脇の樹木からだ
僕がその樹木に近付くのとほぼ同時にその蝉は鳴き始めた
樹木脇をそのまま通り過ぎようとして僕はふと足を止めた
余りに ....
堕天使の様に 煌めいている星達
悪魔の誘惑に騙されたイブよ
美しいものは 見たい 触りたい 食べたい
唇のラインが 幼い鼻先が 繊細過ぎる白い指が
きっと 夜空のイメージと同じはず
....
星空が高く
何処までも高く開ける時
朝になると、谷地田は靄に埋まり
私は小さな海獣になる
息を止めて、靄の中を泳ぎ渡り
畦道に惑う農夫の傍らをすり抜け
草蔭に潜む雉の飢え ....
ふと、
暮れたはずの西の空を見ると
黒ずんだ灰色の
大きな柱があった
夜の柱だ。
柱の上にはだいだい色の帯がある
こうして徐々に、
夜におおわれてゆくのだ
通りには ....
【百合】
昨夜の薪が
まだ ほんのわずか ちろちろと している
寝る前に見た 夜光虫のまたたきと
星々とのまたたきとの
違いがわからなくなくなってしまった
ほんとう ....
暗闇の残像
きみを抱きしめて すべての映像がじゃまになる
くらやみにてがのびて 僕の感覚は研ぎ澄まされる
柔肌のぬくもりが 残像と重なり合い
たかまる鼓動を ....
手をつなぐと
だいたいわかる
あなたが私を
どう思っているか
とか
あなたにも
たぶんそれは伝わっていて
私がちょっと
嫌だなって思っていると
おそらく
かなり正確に
それ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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