オオタカの子育は残酷だ とても見続けることができない
親鳥が仕留めたキジバトを くちばしでつついて解体し
ひなに食べさせるのだが 血がしたたり落ちているのだ
何やら寒気がしてくる 食 ....
沈殿と沈黙の
まだらの模様が
僅かに振動しながら
消えていくまぶたの裏
かすれた声の行き先
天井のすみの薄暗がりに
待ちぼうけ食らった今夜の夢は
濡れ続ける表通りの街灯の ....
初夏の壁際で
午後の日差しを感じとる
静かな 音楽は ただ ラジオから流れている
思い出すのは昔 友達と行った旅行のこと
僕は あの頃 ロンドンにいた
でも テムズ川を 空の中 ....
抱き合ったとて
何も変わらないのだ
そうだ抱き合うだけでは
何も変わらない
問題の解決方法として
抱き合うことは最低だ
現実から逃げ 目を逸らして
それでも抱き合えば
君と ....
水のなかの鐘が鳴る
祈りではなく
怒りのままに
鳴らされつづける
静かすぎる径の
はらわたが響く
光の内の
水泡をほどく小さな指たち
穴の向こうのまぶし ....
数え切れない灰色の砂は
風が吹けば海辺を飛び回り
誰かの靴の中で昼寝をして
寝像の悪い奴は逃げて行く
海で泳ぐ人で賑わう夏は
どこかで砂の悲鳴が聞こえる
人に踏まれて泣き喚く声や
....
善意を信じて生きて行きたい人達に
お薦めのドラマは
クリミナルマインドだ
このドラマをシーズン8まで
ぶっ続けで観ると
周りの人間が
みんな連続殺人鬼に見えてくる
その後は
マ ....
鮎は一年
人生80年
較べてみても変わりはない
それぞれの生を営み
生まれては
滅んでゆく
今は花咲く季節
若葉の繁る季節
人は眩しい季節を迎え
若さを取り戻し
夏を越 ....
夜にしか反省しないから進歩しないんじゃないかな
だけど星だって夜しか光らないじゃん
それから私たちは黙った
それぞれの反省に忙しかったから
二人はこういうときに便利だ
迷子にならないから
明滅がせわしなくてうつくしい
渡されたまま 騙されたふりをして
わたしたち
殺された草を食む
なんという動揺のあとの
なんという静寂
〈たくさん毒を食べるから
たくさん薬が ....
春の日差しに照る光
影と陽の二重音奏は
日常というリズムを奏でている
自然の一つ一つに
咲き始めた根を張る花弁に
青空のキャンパスを渡る一片の白雲に
私達の一つの想いに
無数の生活に ....
「総理完成しました
これが、コンピューター付きブルドーザーの
コンピューターをシミュレートした
人工知能、カクAIです」
「そうかついにできたか
これで判断に迷うことは無くなるな」
....
君のその変色した合成樹脂みたいな脳みそから
濁ってる記憶だけを取り出して
映写機に装填してレトロ上映会を開きたい
僕があの頃の君に惚れていたかどうかなんて
そんなどうでもいいくだらないこと ....
○○君!?びっくりした…
そんなカッコで
急に呼び止めないでよ…
塾の帰りですけど~
一人ですけど~悪い?
喫茶店?私はいいけど
そっちはいいの?
バイト中でしょう…
残り一個だか ....
夏が近づくと、
青空が目に染みる。
遠いはずのあなたを、
こんなにも近く感じる。
あなたは、
私の手首に突き刺さった、
血にまみれた硝子の破片を、
一枚ずつ抜いてくれました。
私は、
....
愛は常温がいい
たまに刺激があってもいい
凍る恐怖も
気化する悲しみも
たまにはあってもいい
でも愛は常温がいい
波はないならないほうがいい
つまらなくていい
くだらなくて ....
馬鹿サヨク崩れの
最も許しがたいのは
自分の主張を
正当化するためには
デマゴギーを振り撒いても
平気だというところだ
コイツらは表面上は
良いことばかり言ってるくせに
中身はほぼ ....
金色のドアノブ
回して入る
白い羽毛
一欠片
遥か上からふわりふわり
眺める私
落下というにはあまりに遅く
「あの子も地面に優しく抱きしめられただろうか」
思い耐えがたく去り戻る
土 ....
故郷の日差しは金の光
輝かしい夢の名残日
新郷の日差しは銀の光
傷痕の上を冷たく滑る
故郷の道路には乗用車があふれ
人々の生活で満ちている
新郷の道路には工事車両がいっぱい
....
「中野ぉ~中野ぉ~でございます」
ぷしゅー…っ ドアが開いたホームには
なぜかお巡りさんが、目を配らせている。
今日は伊勢のサミット最終日 オバマさ
んは広島原爆ドームにて黙祷する――。
....
路面に、跳ねた
鳥の糞すら
書家の一筆の如き、あーとだ
――この世界は
詩に充ちている
受け取ったナイフで
少女は林檎を割った
夕べ、僕が刺し殺し
眠い目を擦りながら
それが起き上がりはしないかと
見張っていたんだ
部屋の隅で
分かるかな、この感じ
血のついたナイ ....
僕は必要。不必要
いらなかった?
なんで作った?
本当の理由は聞きたくなかった
なんで産んでしまったのかな
夜な夜な後悔することがある
若さとあなたへの当て付けだった
今はもうキライ ....
光が濁っている
花粉のように
ここは
朝なのか
もうずっと前
愛した
あの誰でもない……誰か
夜の湿り
かさねた翅
月の淡い幕に覆われて
昨夜のことか
精をささげ
....
人は不思議だね
1人ぼっちだと死ぬのが怖くなくなる
1つ歳をとるのがどうでもよくなる
けれど好きな人と一緒にいると
死ぬ事が怖くなる
1つ歳をとるのが怖くなる
好きな何かから逃げてしまえば ....
寛解、というのだろうか
表面が四方に向かってひかっているさまを見ろよ
アスファルトの単位、瀝青のかどを水滴が打って
二次元の広がりを持つ表面を
雑音には継ぎ目がない
日常に継ぎ目がないほどに ....
「生きている」
この世界に
「生きていた」
あの世界に
ああ
なつかしいな
西暦があった世界の2000年頃に
わたしのバリエーションが詩を書いていた
おそらくそんな世界があ ....
恥じらいをレモンに例えよう
その丸み、その香り
べろの根が押し上げられるような
ちょっとした痛み
足がわなわなとする
勢いにまかせ
こんなところまで走り着いた
さっきのあなたが西 ....
俵ぼっちを編んでいる
逞しい背中に薪を投げつけて
目から火が出たが
火事にはならなかった
消火器も置いてないのに
火花が小さすぎたのだ
花火になっていれば
桟俵法師の名で書いているかもと ....
みにくいあひるのこ は有るのに
みやすいあひるのこ は無い
おきのえらぶじま は有るのに
おきのえらばないじま は無い
正常位 は有るのに
異常位 は無い
アルバスダンブルドア ....
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