右腕や左腕やどちらでもない腕などがそこに浮かび、
  かえってきたのか向かっていくのか全然わからないが
  アルミ製のサッシ越しに月面の色でくりかえされている
  気は確かだ気は確か ....
  かたむいた胸を
  祭太鼓が踏みかためていく
  永遠へ向うあなたの黒髪の隙、
  円形・方形の一群は街を滑落し
  ひかりとかげを揺れ模糊となっていく
  わたしのさびしさの刹 ....
  なにかに似たなにかが
  わたしの緑色を這って{ルビ滑=ぬめ}る
  朝陽も入り込めない太い闇を
  しずくのような眠りが円く湿らす

  
  葡萄味で棒状の鬱
  なにか ....
いったい全体
こいつのどこが
ファンキーなのかと思っていた
クソつまらない歌は
まったくファンキーじゃないし
見た目はファンキーの欠片もない

それが他人の女房を孕ませたからと
涙なが ....
あなたに、
いったいいくつの、
何かを捧げればいいのだろうか。
与えるよりも捧げること。
三六年間、
向き合ってきたあなたに。
繋いできたその手に。

なにもいらない、
私が元気で働 ....
約束が降り積もって行く。
 
日々の喧騒に埋もれて行く。
 
古くなった約束が堆積していく。
 
そしてやがて見えなくなる。
 
「近々」は「そのうち」になり
   ....
川っぺりの、橋の袂の
 
新緑の木下で、ちょっと一息。
 
川の上には、同じ色の風が流れてて
 
木漏れ陽が流されていく。
 
青空が青くない。
 
けど、清々 ....
タンスが真っ白だったら心を解き放てるのに
ふかふかのぬいぐるみが僕と手をつないでくれる
身にまとうスカートが僕たちの一つの生命線だ
庭の片隅に
見知らぬ動物がいた
大きさは子供のカバほど
象のような顔をしているが
あれほど鼻は長くない
気になるのは目
いつでもうるうるうるおって
いまにも涙があふれそう
暴れるでもな ....
遠くから犬の遠吠えが聞こえる
きっと寂しいのかもしれない

私は鏡に映る醜い自分の顔を見つめ
この顔も芸術作品ひとつだと妙に納得する

この世の全てはアートだ

髪 爪 胸の膨らみ 腰 ....
彼らはゲームを楽しんでいるのではない
生きるために餌を追い求め
真剣な勝負をしているのだ

魚食をあまり好まないUSAをそのまま飲み込むことで
何となく格好良くなりたいのか知らないが
刺激 ....
石鹸は温かい紅茶だ
ぐるぐるオレンジ色にくるくる溶けていく
カーテンが柔らかく揺れた朝。ラジオ体操をする老人の笑顔が眩しい
ニコニコ生放送で若い女の子が踊っている
肌を露出すれば一定数のファンは獲得できた
男って単純
八ヶ月後彼女は望まない子供を妊娠する
ビッグエコーでカンパリオレンジを飲み過ぎたのだ
自分の肉体 ....
「あすは曇りがちで
 午後には雨となるでしょう」

    そういう 予報を耳にして
   その日は 予定を変えたのに
   水無月の気圧はあまのじゃく

俗にいう梅雨の晴れ間がのぞきこ ....
撮影が終わるように
またビジネスが始まっている街に雪が降る

もうインディアンは見失ったブランケットを捜さないだろう
トンキン湾に展開している米国第七艦隊は何処にも着弾しないミサイルを満載し
 ....
ー 宣教師を刺殺した ー

DMM.COMの最新作を調べると
ずらっと義母モノが
並んでいることがある
そこに何らかの意図が隠されていると
宣教師カルロス・フェルナンデスは疑ったが
疑惑 ....
夜へと漕ぎ出す小さなボートに
 
キミとふたり。
 
ウイスキーの波に揺られて、揺られて
 
キミとふたり。
 
闇夜の空は真っ暗闇で
 
星一つありゃしない。
 
同じく海も ....
一章 血

黒人の肌からは
真夏の匂いがする

この血はどこから来たのか
それを辿ることができるのは
魂の道筋があるから
来るべき主語の行方があるから

主語のない国へ僕は行こう
 ....
・祝祭

白い犬がいる。犬は座ったままじっとぼくを見ている。静かな観察だ。
()

ぼくはそれを打ち間違える。そっと立ち上がって、と書かれる。静かな観察は静かな祝祭に変わる。
(白い犬がい ....
木の上で生活し始めてからもう三日も経つというのに、兵士たちの姿は消えない。消えた、と思ったときには、また別のところから、姿を見せている。鳥たちの羽ばたき、猿の鳴き声のリズム。私の走りはちょうど重なる。 .... 一次元はわかる 二次元はわかる 三次元はわかる
四次元はこの世界 

このふえた次元の 時間がわからない
 
時間はちぢむことがあるという
星ぼしの光は 遠い過去のものだという
その星 ....
たとえばこの声が届いたとして
たとえばこの夢が叶ったとして
僕らは絶対のシンデレラ
死ぬことすら許されない硝子のヒールに苦しめられて
ねえ 知っていて? 慣れない靴は足を傷付けるの
ねえ 知 ....
貴方は貴方の醜い部分を認めない
自分が真面であり神聖であるように振る舞う
貴方は僕を馬鹿にする
自分が同じものであるにも関わらず
その目を塞いだのは誰なのか
それとも見えているのに見えないふ ....
ごめんね神さま
いますぐにゆるす、がほしい
この{ルビ心音=こころね}の証しに
樹海に奔って自爆したい!
男は女に幻想を持ち
女は微塵も持たない

男が絶望したとしても
女は決して心中したりはしない

少年だった頃に
すでに月から降りて来る物を
知っているんだ君たちは

三角ベースで野 ....
真夜中に響く鴉の鳴き声に慄く
翼はためかせる音に恐怖する
鳥目だろうに
この闇夜を翔け抜けて行くのか
それとも大鴉よ
お前の翼がこの世の闇か
また鳴くのか
私を呼んでいるのか
二度とあ ....
リハビリをさぼり始めて
二十日ほど過ぎた
理由はある
誰にも云わない
誰も聞かないし
知りたくもないだろうし
わたしが彼の世に持ってゆく
ダイヤモンドを鏤めたマグカップに注いで
表参道で下車し
迷わず骨董通り界隈の路地裏に滑り込む
ことのできる哀しみを
誰かうたったことがあっただろうか

{ルビ時間=とき}の迷子たちがいつも
喪服を選び歩く路
解放的なカフェには ....
緑の繁栄を聴いている
ただ、ただ、
聴いている

ひとに
負担をかけないような
当たり障りない言葉たち
ひとの
望みを絶たないように
むやみに明るい言葉たち

緑の繁栄が ....
僕は欲しい
君が大事にしているその空っぽの鳥かごが

フリーズドライ加工した僕の青い鳥を
崩れないよう軽やかなシルエットで詰め込んでみたい

そしてそれを密閉空間の中心に吊るして
三角座 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
多い腕草野春心3*16/6/9 21:46
かたむいた胸[group]316/6/9 21:30
[group]316/6/9 21:28
ファンキー花形新次016/6/9 21:17
窓の虹あおい満月016/6/9 20:48
約束が降り積もって行く。元親 ミッド116/6/9 20:32
祈りよ、飛んでゆけ。116/6/9 20:30
生命線水宮うみ0*16/6/9 19:45
やまうちあつ...116/6/9 19:17
鏡に映る醜い自分の顔もアートだ星丘涙016/6/9 19:09
キャッチ&リリースレタス2*16/6/9 17:39
石鹸水宮うみ2*16/6/9 17:02
もこみち馬野ミキ116/6/9 16:46
鳴神月信天翁216/6/9 16:44
祝祭日梅昆布茶516/6/9 11:07
カルロス・フェルナンデス花形新次016/6/9 8:13
ウイスキーの海で。元親 ミッド216/6/9 7:33
大洪水kaz.4*16/6/9 5:48
祝祭3*16/6/9 5:41
続・銀の雨2*16/6/9 5:33
時間の考察st016/6/9 4:59
掘った芋弄るな鳴神夭花016/6/9 3:25
抉られたその耳に囁いてあげる116/6/9 3:19
眠りの前にもっぷ316/6/9 2:26
女が男を恋するとき梅昆布茶416/6/9 2:11
今宵もまた坂本瞳子016/6/9 2:03
おやすみわたしもっぷ216/6/9 1:53
街の子のために216/6/9 0:05
緑の繁栄千波 一也216/6/8 23:34
君の鳥かごが欲しいwakaba016/6/8 22:35

Home 戻る 最新へ 次へ
1313 1314 1315 1316 1317 1318 1319 1320 1321 1322 1323 1324 1325 1326 1327 1328 1329 1330 1331 1332 1333 1334 1335 1336 1337 1338 1339 1340 1341 1342 1343 1344 1345 1346 1347 1348 1349 1350 1351 1352 1353 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.06sec.