#うねるかみのけ
よく光る首筋はひとえに
私が証拠をつけるための場所を
本能的に知らしめているのであって
私の雨に濡れた畝る髪の毛は
少しずつ海のにおいを残しては
あなたの頬をなぜるな ....
160613
ヤバイという言葉から
夜這いを連想する者と
キモイの姉貴分と思う者
ルール違反と思う君の手下
些細な違いを拡大鏡で覗く
ルーペという文字が浮 ....
捻くれた心は
雁字搦めになって
素直になるなんてことを
とっくの遥か昔に忘れ
打っ棄って
葬り去って
重い蓋を被せて
錘を付けて海に沈めて
忘れたことにしたい
朝焼けに染まりながら、
熱いシャワーのあとで。
あなたと、
ミルクの海で絡まりあう感触。
少しつめたいシーツに、
バラが咲いていく。
どうか、
激しく優しく、
強く深く、
私のな ....
わたし、
根なし草に
転がる石
つよいつよい風に
笑ってひらめく柳の枝葉
だれか、
土に据わり花を咲かせ
苔むしてふかみどり
ずっしり受けとめ
ある日倒れゆく樫の木
わたし ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった
おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
母音響く思考の界に
魂の舞い戯れ
子音は均衡し
この物質の界を司る
〇
あああ
ううう
あおいソラ
おおお
えええ
えい ....
桜の蕾が開いていくその季節はあの時とまるで同じ
無邪気なあの娘に初めて下着の中身を見せた時の感覚
小部屋を占領するダブルベッドの上はあまりにも不安定で
羞恥心とその先への恐怖をあどけない好奇心 ....
#わたしの本音
ニーチェも知らないやつが、
わたしの太ももを見ながら
今日はどちらまで、なんて
抜かすもんだから
わたしはもう髪をドライヤーで
乾かすのもやめたし、
神様を信じること ....
明夫は雅子を愛している 片思いだ
今日こそはこの愛を 打ち明けようと決心した
雅子に逢う為に その家の前で
出て来るのを待っている やっと出てきた
その後を追いかけて行く ところが不思 ....
いつも言うね
「私はあなたに何もできない」って
そうかな?
ホントに何もできないなら「何もできない」と感じることもできないんじゃない?
それに君はさっき僕のしょーもないバカ話で顔をしわくちゃに ....
殺されるのが怖いんじゃなく
ついてくるのが怖いんじゃなく
襲われるのが怖いんじゃなく
貶されるのが怖いんじゃなく
失うのが怖いんじゃなく
泣くのが怖いんじゃなく
死ぬのが怖いんじゃなく
....
流星 星の死
車 空気の死
街 人の死
TV 思考の死
血 細胞の死
食 動物の死
食 植物の死
飲 水の死
光 目の死
音 耳の死
....
転げ落ちていく
硝子の欠片が
そこらじゅうを傷つける
切り傷のような皹を残し
赤い血を滴らせ
忌み嫌われる
それでも転がり続け
堕ちてゆく
救いの手は差し伸べられず
羽を ....
或る授賞式のホールにて
首を回して
天井の鏡を仰いだ、遠くに
(もう一人の僕)と目があった。
おーい
林の中に、ふりつもる
無数のつややかな枯葉を
踏み拉き…
幾世代もの祖先を想い
自らの重みを、歩いていた。
――遠い空では、飛行機の音が
長い長い尾を引いていた…
何 ....
フォーク歌手があこーすてぃっくぎたあを
掻き鳴らす、ある夜のライブハウスで偶然
隣り合わせたお洒落な婆ちゃんが「じゃあ」
って店内から出てゆく、繁華街のネオンの
合間をゆっくり抜けて小さくなっ ....
かわひらこ、が
ずいぶんお利口に
触れあう
初めて、は
どれも素敵だった
流れ星が
周囲の光を食べて
夜空で一番輝いたとき
羨望と後遺症に手をやいた
透明 ....
水平線をはがしてみる
空き缶を鳴らすほどの
つまらん風が吹いている
あしたなんてもう
地図なしでもわかるさ
いったいなんのために
生きているのかななんて
....
そのまなざしは父親には赦された
母親は女の子だったから赦せなかった
のだろう(自らへの)失意と憤り
* * *
旅立ちたかったのは
なみだの源泉へだった
そこが故郷なのだと覚え
....
冷たくしなければならない、当たり散らさなければならない、肉の芽の中に魂がこもっているから、憎悪の種を蒔き、育て、花を咲かせなければならない、雷の目の前で呻かなければならない、それが人生だから、ね。悪魔 ....
フランキアという放線菌の共生する植物の名前が思い出せないアから始まるのはわかるけれどもそこから先が続かないアグロバクテリウムじゃないアンキロサウルスじゃないと思って調べたらアクチノリザル植物だったとい ....
今夜8時頃観葉植物の向こうで
キス
知ってる誰かと知らない誰かが
キス
座ってギターなんか弾いている
ダメ
お酒を運ぶひとが時間のようだ
待て
くだ ....
森の中の開けた場所
鬱蒼と繁る樹々の狭間
日の光が注ぐ
その中心に
湖が鎮座している
石を投げる
水面に波紋が広がる
風の音が聞こえる
樹々がさざめく
鳥の声が聞こえる
鹿の足 ....
今日はステテコでコンビニ入ったの
おじさんになる練習してるの
八重歯が銀歯のちょいポチャ店員に笑む練習してるの
かわいい声して
なんの夢みてるの
かたっぽの靴当たる距離で ....
私は目を閉じている
しかしなぜだろう 雲の下
誰もいない部屋の中で泣かされていた
それを かつて書いた 詩として書こうとして
街は曇りで いつも
外を出歩かなかった私は
足の調子が ....
貴方がいない部屋で独り
愛の方が 温もりの方が 大切なのに
刺激的な方角へ向かう日常を嘆く
淡々と静かに落ち着いた生活ができずに
矢のように時を駆ける
亀の歩みを真似たい ....
{引用=
シロクマのことだけは絶対に考えないでください
}
靡くカーテンからサイレン、ではなく
酔っ払いが歌うブルーハーツ
傘越しのドップラー効果は雨音にとけていく
愛と平和はこの近隣には ....
鏡に映る素肌には、
夥しいほどの、
何かに食いちぎられた後が
白い目をして睨んでいる。
互いの血肉を喰らい合うことこそが
真実の愛だと信じていたあの頃は、
あの日から生まれた私の世界は、
....
片側一車線
80キロ規制の高速有料道路で
90キロで走っているオートバイを
車間距離を詰めて
あおるミニバン
どけろって言ったって
側道をこの速度で走ったら転倒する
ちょっとブレーキ ....
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