昼からわいんを飲み
赤ら顔でぐらすを手に
体を揺らし、厨房へ
細長い空間の
小窓から
――正午の日は射して
何処からか、聴こえる
白髭のかみさまの
高らかな
笑い声 ....
笑うから
愚痴云わないから
かならず笑うから
だから、
搔くな といわれれば 搔く
掻きまくる むしろ 血が溢れ出すまで
搔き尽くす その痒みが 痛みに変わるまで
欠くな といわれれば 欠く
欠きまくる むしろ 満たされるまで
欠き尽くす そ ....
身についたものは
とっさに出てしまう
顔に 身なりに 行動に
身につけるということは難しく
人は生涯
良いにつけ 悪いにつけ
身についてしまったものに
支配される
この歳になっ ....
いつまでも私は生きると思った
午後 分厚い若葉を見つめ
団地伝いの風が私の中の
空箱に投げこまれ回り続け
……その後で死ぬのだと思った
誰とも 私は
違うのだと思 ....
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている
燃え盛る壊ノ力、、受け容れ飛び込む己、、
せめぎ合い切り刻まれては ....
神の恵みを思い出しました
赤子が母の愛を
ただ受けるだけの存在の様に
私もからだ全体で
神の愛を受け止めます
喜びがあふれてきます
賛美があふれてきます
恵み ....
思い出すこともあるでしょうか
大潮の日に月の海
舟に乗って漕ぎ出した
星の光は小さく
私もまた小さかった
からだの中にはたくさんの
ひみつのことば
こなごなに ....
グッドラック、発したことない言葉
語感のよさだけが残る
旅立つ日の特別な高揚感は
からんだ糸をほぐす
まだカーテンのない部屋
白い靴下の大きな男たちが運び込んでいくダンボール
馴染んだ ....
昔昔のことです
「ソックタッチ」という商品名の速乾性液状糊のスティックがあった
糊といっても紙を貼りつけるものではない
靴下と足を貼りつけるものなのだ
ずり下がるという引力の法則に抗うこと ....
街につながるドアが
この家には有るのに
開けることをためらうのは
誰かが着せた僕の罪なのか?
正解は二つ
違うとNO
ギターを肩に下げる
ヘッドフォンにめいいっぱい音をぶち込む
....
色あせたポインセチアの様に
私の心もくすんでしまった
愛も 喜びも 感謝もなく
日々をやり過ごしている
禁欲主義に陥り何をしていても
罪悪感に苛まれる
神の恵みに目 ....
在るべきものは
在るがままに
移ろうものは
流れるままに
人がひとり
岸辺で時を掬っても
何も変わらないことを知った
たとえその胸に
抱えきれない想いがあったとて
....
現実から
逃げて
放置ばかりしているから
どうしようもないところで
現実につかまる
子供のころ遊んだ影鬼のよう
私が私の
影を踏む
たわむれに足を
月あかりの水に埋めて
こがれて こがして
怖くてしわくちゃになったスカートさらに強く掴んで
寄る辺ない
やらせない女の子
インスタジェニックな戦記に酔いしれて
....
間違えて生まれてきたのか
答えるのは星の降る空
何のため生まれてきたのか
答えるのは燃え上がる空
不安の森 慟哭積もり
心さえとうに消え失せたmorning
窓の外風景がそこにあること ....
メモ帳には、
「さっぱりと空っぽになって、空を見ている
たとえ世界にとって新しいものはなくても、僕らは新しいものと出会い、日々を暮らす
別に、今日しか、今しか見れないものではなくても、今の空 ....
下弦の月から放たれたように
斜めに白い線が奔っていた
夜の飛行機雲
こんな時間帯に
ずいぶんと低空に飛ばしている
旅客機か
観測機だろうか、と、君がいって
わたしは感心してたちどまる ....
ガチョウとカチョウが争っていた
ガチョウは俺はカチョウだと言った
「部下が4人いるんだぞ」
対してカチョウは俺だってカチョウだ
「家族が4人いるんだぞ」と言った
どっちもどっちだが
部下と ....
食物には、皮や種子により豊富に栄養が含まれているものと、強い毒性が含まれているものとがあります。
たとえば、良い例で言えば、(ピーマンの種子やワタには栄養が豊富であったり、人参や大根の皮には食物 ....
――切り刻む
思惑/意図/動機//詩情/詩法?/詩論??//詰め込んだもの//
読み漁ったもの/捻り出したもの/スケスケのもの//
レゴ並みの理論武装/生まれや育ち/時代精神/文化/思想/神学/ ....
風は止んで不思議な午後だった
うまく前に進めないような気がして足がもつれた
言葉はカツンカツンと音を立てて
街中の建物にぶつかって帰ってくる
時折それは武器になったりカドが取れて優しくなったり ....
神さまがいる
神さまがいない
神さまはいる
神さまなんていない いなかった
神さまはいた
けれど 去った 遠くへ
どこか遠くへ 遠くの遠くへ もう
、会えない わたしを捨てて いって ....
半音低い気がする
もう少しすっきりさせたい
否これでいいのか
くぐもった音が響く
不協和音の心地良さを
もう少し
間に間に
そのままにしておこうか
大団円を迎える前に
脂ののった
鮭のハラス、麺と食べると
これが成人病の4冠王には
「嫌がらせか!」
と思わせるほど
美味なのだ
嘘だけど
{引用=冬ながら
空より花の散りくるは
雲の彼方は
春にやあるらむ
}
私たちは
時に自分に負けてしまいます
誰に赦されても
誰に愛されても
足りない命を食いちぎ ....
視界に
光の粒子
飛び跳ねる
無数無数戯れ
我、
物という物
破壊し尽くす、
己内底の混沌恐怖
絶えず生動する力に
呑まれ対峙シ呑まれては
砕いていく砕いていく
喰い破られた ....
気のふさぐ冬の朝
落ちてゆく 堕ちてゆく
こころ ひとつ ふたつ
凍てつく川に浮かぶ悲しみは
思考を歪めながら笑った
冷たい風に吹かれても
答えは見つからない
....
仄か香に埋もれてしまいました
夢うつつのなかに
鬱々と引きずり込まれてしまいました
湯に足を取られたかのように
ゆるゆると絡め取られて
沈んだ湯のなかから、見上げたそらは
金の産毛 母さん ....
人間はかわいい
ひしめき合って
ひとりはさみしく
殺し合ったり
駆け引きしたり
愛したり
憎んだり
ごはんをたべて
うんこして
眠って起きて
靴を履いて
家を出て
働いたり
....
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