夏の終わり
などと書き出して
景色を眺めまわし
残りの年月を数え切れたかのように
何もせず
何も求めず
人に倦み
風の仕草を見つめては
瞑り
欹て
ぼんやりとまた開き
終わる夏 ....
深く蒼い秋空に
一筋、また一筋と
白い傷跡が
泡立ちながら引かれていく
暗い海溝にも似た
幾壽にも奥まる天蓋の懐
ある晴れた日、小高い丘に寝転がり
青草のにおいを味わ ....
何を求めていたのか
何を探していたのか
見えない
自分自身も見えない
詩に何かを求めたことが
間違いだったんじゃないか
そういう風にも考えた
詩を好きだったから
見えな ....
地図を眺めても
地球儀を回しても
西方のかなたにそんな国はない
少しは知っている
今そこにどんな国があって
違う幸せを望んでいること
少しはわかっている判っている
それでも
風がふ ....
ロックンロールを
丁寧に
パンクシーンを
敬虔に
空なるソウルに
爆発を
沈むリズムに
上昇を
あえてピンチに
挑まない
きたるチャンスに
奢らない
ダンス ....
爪を噛むたびに
不揃いになる心臓
ボタンがいくつかついた機械
すぐに壊れて点滅する
アシタハオマエサ
苦しい毎日をつくる
苦しい気持ちを感じる
自分がいるからきっと
息をするか ....
火をつけたぶんより
多く吸い殻の貯まる灰皿を
囲んで回る一匹の犬
口の端に泡をためて
ロットリングで指を汚してる
君に魔法を一つあげよう
ロマンスのない世界の
甘い匂いのする
....
Fire, たとえ消えてしまうとしても
白くまぶしい光の妖精たちが君のまわりを飛び交い
私はまだ虹色の君を信じようとしている
覗く者たちが透明な笑みに魅了されて、
やがて心奪われ鮮やかな多面 ....
朝の朝から書き物をするなどとは贅沢の極み
「小説を書いてみようと思う」
詩人がふいにそう言った。
小説家は嬉しそうに「詩じゃなくて?」と言い
詩人「詩は誰だって書けるからね」
小説家「小説も誰だって書けるよ」
名無しさん「なんで誰だ ....
もうすぐ息が荒くなるのを感じて
早足にならないように
気持ちを高ぶらせないように
抑えて
抑えて
前を見つめて
ゆっくりと
進む
鼻の穴が膨らまないように
肩が上がらないように
....
160830
大風で住宅の屋根が剥がれたり
100年に一度の豪雨に流れる橋
北海道には無いはずの物が出現したり
これも、シン・ゴジラ現象だと
水木しげる発明のブリ ....
誰かにはなんて事の無い一日
なんなら 台風が来た
そんな慌ただしい一日
自分にとっての特別な一日は
今までで一番落ち着きが無くて
一番 特別な日になった
おめでとうと言われる
....
(声がきこえますか)
白い壁に凭れて、
暫く目を閉じていたら、
誰かの声を聴いた。
(声がきこえますか)
空耳だと思い、
壁をはなれて歩きだしても、
声はついてくる。
....
バカな奴を持ち上げるだけ
持ち上げておいて
何かやったら
死ぬほど叩き続ける
相も変わらず
クソマスコミが騒いでいるが
バカを持ち上げていた方の罪は
どうするんだ
オリンピック ....
炎天下の
縁側で
はんおりの
チューペットアイス(ぶどう味)の
つめたあまさをくわえつつ
あ。蝉ジジジジッてって
落ちた。
ではなくて
つめたあまいのくわえつつ
ひんやり ....
太陽よ、
絶え間無く爆発し続ける太陽よ
この地球の善も悪も曖昧も
均等に照らし出す太陽よ
その偉大な開け透けの愛
その圧倒的で広大なる愛
どうしたら
この私的感情の波を
あなたに合流さ ....
夏が終わりかけている。海を見ておもう。
寂しいような、青春の種火が消えるような気がする。
私はいつまでも視線を下げなかった。足元を見ればきっと、
夢に溺れてしまうからだ。持っていたペ ....
生きるのが嫌になったら 僕の名前を呼んでくれないか
伏し目がちな君を覗いて バカだなって笑ってあげるよ
その キレイな涙は 大切に溜めるものではないんだよ
だから もう我慢すんな 大丈夫 ずっと ....
心のどっかにふわりとあるもの
感触はない
足音もない
でもあるとわかるもの
取り出せない
取り出したくない
でもあると言ってるの
強すぎる視線
私を見つめてる
それが確信させるの ....
潔癖症の強姦魔はいない
とあたしは思っていますが
違いますか?
だって、つい2分前に
ウンチしてきたかも知れないと思ったら
キレイキレイで
お尻を拭いてからでないと
出来ないでしょう?
....
400mリレーに
日本チームが混じっていると
槍を持った
部族の男たちに追われている
探検隊を連想するのは
俺だけだろうか?
「逃げろ!捕まったら喰われるぞ!」
知らず知らずのう ....
余計な言葉はいらない
今はただ
あなたの名前を呼びたい
呼べば呼ぶほどに
わたし 満たされていく
明かりの無い部屋
名前を呼ぶ声だけが
この空間を満たす
何もなくて ....
笑顔を抱きしめ続けていれば
悲しみなんて消えると思っていたよ
夜空の向こうにある明日から 目を逸らしてた
やっぱり僕は 脆いんだな
そっと、きゅっと、ではダメだ ....
道道いろいろ耐えました だから
わたしは不意に死にたいです
だけどかなしい気持ちで
つらい気持ちで
さびしくてたまらなくて そして
空腹を抱えて途方に暮れている
そんな時の不意打ちはいやだ ....
魚屋さんには
夕陽がさす
それは
雨が降っていても
モールの中でも
かまわずに
その匂いの中に
さしてくるのだ
とうつむいたり
それじゃ
見えるものも見えなくなって ....
闇を照らす明かりが 先の道を示す
雨がガラスを叩く 歌声みたいだね
ひとしきり泣いた僕を乗せ 電車はずっと真っ直ぐ進む
雨はきっと僕の代わりに泣いてる
心のまま上がる素振りなんか見せず
僕よ ....
アニメーション このことば
が、あなたがたに連想させるのは
ヲタク・ヒッキー・ニートといった消極的自由的端的頽廃だろうか、または
じゃぱにーずどりーむといったあからさまな資源的有用性なのか?
....
君の部屋で見つけた汚いライブハウスのチケット
まるで、聞こえない、層が、できたみたいに
豪雨が窓に叩きつけられている
開き直って、当たり前のことを言う
そんなの詩人のやることじゃない
文法に縛られ、添削に精を出す
そんなの詩人のやることじゃない
奇をてらって、珍妙な改行、記号の羅列
そんなの詩人のや ....
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