故郷を愛する前に
故郷に愛されている
故郷においてすべては始まり
人はみな故郷の意志を浴びて
目覚め、働き、交流する
人の意志は人から始まるのではなく
あらかじめ故郷から意志されている ....
抱えきれないものが
多すぎるだろう
苦しいのにまだ生きるの?
生きたいわけじゃない
ただ 死ぬことに
この世から旅立つことに
意味を見出せていない
挫折したり
迷ったりしている ....
砂粒の記号は砂漠気候(BWh)を示していた
油田地帯の真昼
地図帳で見ると
デルタの首都から南下する河は
ダムの南でふた手に
わかれていた
地理の授業は午後4時から
ビルの5 ....
謀反をはたらいた廉で
切腹を命じられたことがある
と聞いたので
話の穂をついで
それはさぞかし痛かったでしょう
どんな様子でしたか
と訊ねると
氷のように冷たい刃が腸をかすめて
あまり ....
襟付きシャツが欲しいのよ
水玉 チェックにシマシマ模様
柄ものばっかり揃えちゃう
シカクにマンマル オハナもいいかも
変わったボタンもときめきます
ちょこっと刺繍は見つけてはにか ....
気が付けば四人で過ごす秋が来た。
まだ早すぎる落ち葉が山荘までの道に降り積もり
我らの道を優しくふさいでいる。
後ろには我らの足跡が刻まれている。
山荘に入ると、未だ夏の残 ....
あなたと交換日記
普通に続けても
面白くない
短歌で交換日記すれば
面白いかもと突然始まった
日々感じていること
お互いが考えていること
短歌にしていく
一日一首と決めてい ....
嘘か猫のようであろうとして
そのどちらにも失敗してしまった
こうなってしまってはもう
人さらいになるしかないと
人さらいの家に教えを請いに来たのだが
玄関から庭まですうすうと
透明な空気が ....
やたらちゃんとしたカンノーロにかぶりつく角度
はみ出すクリーム
路上の応用
血糖
挙動
殺伐とした
ローカル
モード
トウキョウの服の強度
ファット
眠気とインスリンの尻尾 ....
台風の日の晩い午後
閉めきった廃屋の一室で
男の首が宙に浮き
静かにゆっくりと回転している
目蓋はかたく閉じられて
堪えられないように
時に苦悶の表情を浮かべている
(ということは首だけ ....
我が家では
いただきますの後
ニャー と号く
あの日から
そうしてる
{引用=ただいまもおかえりも言わない
きみがないた日から}
おやすみの後
....
何億の些
甚 ゴ
語りつくされたものを抱いているの?
何億もの去
陣 ア
ルー ル
無数に再帰的なル
左右に振れた
会話から語られた
再現の再帰的なル
何億も ....
水のようだ息をするたびに溺れていく
滴る 受け入れる (おおきく)
滴る 受け入れる (みずのようだいきをするたびにおぼれていく)
水だ/ 滴る
感じる (おおきく) 水だ
(受 ....
ごめんなさい
わたしには
うまく言葉に出来ません
いつからか
原因不明の微熱が
わたしを襲うようになりました
心に嵐が訪れる度に
わたしは あなたについて
うまく考えられな ....
きみのパンティーに
手を入れたときの
あのドキドキ感が忘れられない
そう、偶然にも
朝の満員電車で出会った二人
行きずりの恋
いつまでも触れていたかった
なのに・・・・・
....
血が足りていないこの感覚
ふんわりとした
しっかりしていないと
気持ちが
否
魂が
どこかへ飛んで行ってしまいそうな
風船のように宙を舞って行きそうなこの身体は
目を閉じると眠りに堕ち ....
生まれたばかりの九月はとても静かで穏やかで
風は凪ぎ 梢に寛ぎ
秋の願いがその隣で翼を休め
あるいは風はまた立ち
願いなら 早熟の実を選び定めては安堵して
どこかへと帰り、持ち帰る
木の実 ....
秋の海
秋の湖
秋の雨
秋の朝
遠い遠い遥かな
ふるさとへ
帰る
そんないつかを持っているから
だからいいのかもしれない
いつかは所詮はいつか、に過ぎないけれど
確実に訪れるこ ....
160902
タイトルは、即興ゴルコンダ(仮)です。スタートしました!
http://golconda.bbs.fc2.com/
うらめしではありません ....
わたしはあきらめています
わたしはあきらめました
でも そんなわたしの
この生との諸恋を
一瞬でも 感じたなら
あなたの足許をみてください
まるで「踏んでください」とでも言いたげな
そん ....
なんてさびしいことば
ひとを構成する絶望の最小単位
あかい液体がつまったうすぅい袋
いくつもの器官で組み立てられた
地図上の手脚をひらく
ひとりはかわき谷をくだる
ひとりはついにいきあき石 ....
図書館で初めて哲学の本を借りた。
哲学は言語だと知った。あなたの言語も哲学だ、と知った。詩は哲学的な歌だ。
ポエマーはシンプルな哲学書を読んでこころが動いた。
詩人だって哲学者だって歌が好きだし ....
正しいことを君にあげたい
君が
社会に出て気づくこと
世界は
二者択一の連続で
君はほどなく気づくだろう
公平もない
絶対もない
すべてが
相対性の世の中
だが
ほんの短 ....
9月1日の午後
朝から磨いた仏壇に手を合わせ
ショートケーキを一つ供える。
この日は亡き父の誕生日
街で年頃の親子連れを見かけると
父の居ない寂しさを思い知らされて
妬みの感情 ....
ガーガー鳴くたびに君は目を細めて嬉しそうにするから
ぼくのきれいなものは濁音で埋め尽くされている
鉋の音が心地良く聞こえる冬一番
ここは北国
世の中は真っ黒でも
かの地だけは 真っ白に染まる
「御地では もう 雪模様なのでしょうね」
その一文に 黒い筆で認めた「否」
投函した瞬 ....
重苦しい眠りから覚めた朝
洗面器に映る顔
あの人に見せてしまった怒り顔
見られてしまった すまし顔
水に歪んだ 顔の目が
今日のしたり顔を笑っている
手の平で ....
空腹ではないのに
時間が来ると食べる
食べ始めると
食べ過ぎる
空腹ではないのに
食べずに過ごすと
いつまでも食べない
絶食するのではなく
食べない
だから
時間が来たら食べる ....
花が開き薫り溢れて
花びらおどり 心浮かれる
無色だった視界は 薄紅に染まる
人の心を穏やかにしていく
時にはその心 そっと狂わせて
最後ははかなさと共にゆらゆらと散る
木漏れ日に吹きつけ ....
あなたは秋の空だといい
だれかは今日も暑いという
あめに苦しむときも
風におびえるときも
同じ秋の空の下にいる
足りないものをうめるように
文字にしたくなる心を
あなたは読んでく ....
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