流れの早い箇所を竹馬で渡ろうとして
どうしても流されてしまいそうになったから
前に倒れざまにひょいと渡りきってしまった
と思いきや、渡ることばかりに気を取られて
竹馬が水に流されてしまった
....
この雨が置いていくあしたをすこしだけ
盗みました ガーゼのハンカチーフはすこしだけ
重たくなりました けれど
いつかしらあしたはあたしを見限り
逃げていきました
気化したい。
休憩時間
効率をしばし忘れて
ぽろり
開放
しゃあああ…
あー…おれって…
すっきりする…機械じゃないんだな…おれって…あーす…
工場で…迸ってる…ちんこ…見ながら…
工場なん ....
少し歩くと嫌な汗をかく
そして自覚する
未だ完治してはいないのだと
だからと言っていつまでも
休んでばかりはいられない
目眩を
吐き気を
催しそうになりながら
へたばらずに過ご ....
眠らないために 何をするでもなく
何をするでもなく ただ眠らないためだけに
何もしないことをいつか できるようになりたいと
詩を描いている
流れのように自然に
紙と寿命とが尽きるまで
たぶ ....
赤いワインが煌びやかな床に散らばって薔薇の花弁に擬態する乱痴気騒ぎの挙句、飲み過ぎた女は吐瀉物を喉に詰まらせてストレッチャーの上で冷たくなった、天国への階段は上れない、地獄の穴へ真っ逆さまさ― ....
キルトケットを被って丸くなっているといつも聴こえてくる
おやすみ小鳥
ほっとして意識が遠のいてゆく
ひかりを感じて目を開けるといつも聴こえてくる
おはよう小鳥
生きている私を肯定 ....
雨やわらかに冷たく
朝を満たし
しっとりと
傷んだ葉を慈しむように
離別と巡りへの
仕度を促しながら
触れる小鳥の眼差し
の奥に隠された
語らない智彗の静けさが
寄り添うように
映 ....
少し前までは
赤い葉と言えば 紅葉
どこもかしこも 人で溢れ
彼等は 喧騒の中心で
静かに 物乞いをしている
祈りのような 存在だった
はらはら
舞い落ちる その前に
きらきら ....
父は生きる 沈黙の中に
母は語る 夢のような言葉
私は横たわる 足りない絶望を枕にして
川の字になった 冷え切った水槽の中
打ち上げられた魚を三匹
飼って眺めて笑っていたのは ....
先祖代々の墓石の隙間を潜って 緑の節目が
石塔の地下から 企みを生やす
萎れたシキビや花筒の中で息絶えた小菊を
嘲笑うかのように石塔の狭間を一本の青竹が
墓場の敷地すら貫き
天 ....
汚れる事を恐れない
あなたは強い色
他の色に混じっても
あなたは確かにそこにいる
素のままでいても
あなたは誰も傷付ける事はない
時に眩しく光を弾きもす ....
聖なる主よ心から御名を讃美します
どうか眠れぬ私から眠りをとりもどして下さい
ここちよい眠りをあたえて下さい
それは薬のものではなく
自然の眠りであってほしいのです
あな ....
たくさんの友だちは欲しくはないけれど
恋人は欲しい 骨まで愛せる関係で
ぼくの一年間は旅する一年間だった
英語・ロシア語・イタリア語
語学を旅してきた
哀しみはドラッグか ....
春先に恋して
梅雨を過ごしていた
夏に入り
恋が進展した
恋人同士になった
恋を彩る夏
自由な発想が湧いて
窮屈にならない
自由に羽ばたく恋心
楽しさしかない
進展 ....
Ghost House /不安
なかなか寝付けず
何度もトイレに立つ
きっと今夜は自縛霊みたいにしつこく付きまとうアイツに取り憑かれている
神主が大袈裟におおぬさを振るってもき ....
聖なる頂きへ独り人は
己だけの荷を背負い
前のめりに一歩一歩、
あらゆる痛苦を受け容れ
寄り添う天使の気配に微笑み
螺旋階段を只ひたすら昇って行く
荷は鞭 、足は杖
天使は独り人を知 ....
欠けちゃったんだ お茶碗
きみがくれたやつ
大事にしてたんだけどな
土曜日のニュースは
どんなに聞いてもほどけちゃう
ほんとうは何を言ったらいいのか
わからないくせに
何か言っちゃう ....
◯(異常)
正常になって初めて
異常だったことがわかる
◯(三次元)
四次元五次元になったら
今の矛盾は
すべて解決するのかな
◯(考える)
僕たちは
良いことだけ考えて
....
門扉は放たれた
湖の水面
微動だにしない男
いずれ花と化す
お約束事のように
湖に浮かぶ小舟
貴婦人の高笑い
耳障りな声帯
対するは少年の歌声
お見通しの声
湖で狩りする鳥 ....
言葉は壊せない。
ことばは壊さない。
コトバは壊したい。
ことばと言葉の追いかけっこに、コトバが参加した。
追いかけっこは楽しかった。
コトバにことばと言葉という友達ができて、コトバは元 ....
僕にとってとかわたしにとってとか俺的にはとか、そういうの無しで、ひとと話したい。君でもあなたでもなく、君でもあなたでもある、個人である、ひとと話したい。
女たちは街路に集まって
気に入らない誰かの陰口を叩いてる
根拠のないことで他人を叩けるなんて
随分と罪深いいきものだ
空はキレの悪い小便のような雨を
昨夜から垂れ流していて
....
昔は貧乏だったけど
なんとしてでも貧乏から脱出しようという
凄まじい意欲があった
根性だ!精神力だ!とよく言われた
貧乏人から根性と精神力を取ったら
何も残らないからだ
今は貧乏というより ....
こんにちは
今何してる?
私はねえ
パンティーの上から
アソコを撫でてるわ
あなたは?
そう、固くなってるの
私もパンティーが湿って来ちゃった
直接触っちゃおうかしら?いい?
今パン ....
おとといまでのわたしは、
体の中に竜巻が
PEAに似たよな太陽のかけらが
グルグルと細胞に滲み入っててました
そんな気がします
酷暑の中
わたしの腕はずっと
燃えつづけた ....
社会に
二人の時間を
奪われてしまう
でもそれは二人の未来の為で
でもそれは
二人以外の
未来の為で
でもそれで、体を崩してしまった
未来がなくなった時
未来の為 ....
耳を近づけて寄り添おうとするあなたの
頬に触れることは赦されない
私の醜さは
あなたの前では祝福となる
強風の吹きすさぶ耳の中では
秘匿こそが美徳である筈なのに
あなたは一枚一枚
そっ ....
言葉が解けないように
願うしか出来ない
今日もまた
思いが届きますようにと
そう 呟いた
もしも何か贈るなら
花よりもきっと言葉が良い
不格好でも あなたなら
呆れながらも ....
米粒 大切に味わっていただかなくちゃ
雨粒 空からの恵みに感謝
涙粒 気持ち切り替えよう
粒揃 そんな世界はおもしろくない
大粒小粒 凸凹だからおもしろい
....
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