息を吐くことができない
吸うことはできるのに
うまく吐き出すことができない
詰まりそうになる
鼻のところ
すんでのところで空気が漏れる
鼻の穴がヒクヒクしてる
痙攣している
実に格好悪 ....
懐中電灯を照らして女が廃墟にやって来る
残飯をビニール袋に入れてこのビルに住む野犬に餌をやりに来るのだ
蒋介石や李登輝が笑みを浮かべる写真が落ちている
廃墟の壁には河原が描かれている ....
心の真ん中/Big Ben
陽の落ちた後のロンドン
ライトアップされたビッグベン
大時計の針の音が
この街の心臓であるかのように脈を打つ
時計台の裏の古びた工具が無数に置か ....
眠るこどものよこで髪をとぐ女の膝や脛や太股には影よりも光があった
鼾のような男の子と女の子の寝息が生きていることの切実と暴力を延々と垂れ流していた
鳥がさんざめく雑木林の一角は日に照らされ ....
少年はバーーーン!!!!!!!!って掻き鳴らすロックスターに憧れて、エレキギター掻き鳴らして、バーーンってなって、歌詞頑張って考えて、音のバーーーン!!!!!!!!よりも歌詞を深く考えるようになって、 ....
Hey, 一体どうしたっていうんだ?
スマホ片手にそんなにも酷く落ち込むなんて
オマエの爆発した頭の上には、
真昼の太陽がまだギラギラ輝いてるというのに
いつも素晴らしいことばかりじゃな ....
友人の結婚式に向かう道で
彼と会うことを考えながら 私は
目指していた 会場へ向かっていると
招待状を忘れていた事に気がついた
まるで不況だということを忘れたかのような
少 ....
そんな月夜のある晩に、私はいたたまれなくなって外に出たのだった
月はぼんやりと白く輝き、雲がかかっているのがはっきり分かる
「月に叢雲かぁー」 あたりはしんしんとして
電信柱さえ太い生きた樹々の ....
1県に1つカジノを作って
スロットマシンを置けば
パチンコなんか要らねえだろう
ヘンテコりんな奴等の違法賭博を
野放しにするぐらいなら
地方財源に回して
恵まれない無職自称詩人の
生活費 ....
秋の夕暮れは氷塊のようで
たった一つの亀裂も
存在することが許されない
完璧に冷たく充足し
いかなる反撃も許さない
そんな氷塊が大地を覆っている
私はゆったりとページをめくる
秋の物 ....
人は突然死ぬから
やりたいことをやるべきだ
やりたいことをやって
食えなくなったら
どうせ死ぬのだから
無責任なことを言う人ほど
突然死なない
◯(政治資金規正法と白紙の領収書)
これからはどんどん
白紙の領収書が増えることだろう
「水増ししてない」と言えばすむことだから
◯(自傷行為)
自分で勝手に悪い結論を出して
それで自 ....
「それってエレクトロニカ?」
彼女に聞かれた。
エレクトロニカです。
言葉のない音楽を一生懸命聴いているとき、彼はことばを聴いている。
彼女も聴いている。町のなかで。インターネットのなかで。
....
ある朝
川沿いの道を歩いていると
天使が倒れていた
両のてのひらに
すっぽりおさまるくらいの
白い衣の泥を払って
一応、家へ連れ帰ることにした
ミルクを温め口にふくませると
天使の頬に ....
「ことばなんていらないよ」
彼女は楽しい言葉を使う。
彼は言葉を探すが、楽しい言葉が見つからない。
彼のなかには、他者の悲しい言葉しかなかった。
「ことばなんていらないね」彼は、彼女の言葉 ....
今日は姪の結婚式だ
もう迎えの大型バスが来ている
急いでオヤジに黒の礼服を着せて
出ていた鼻毛もハサミで切ってやって
バスに乗り込んだ
席についてほっとしたところで
オヤジが言った
「し ....
まったくの村で
少年はコバルトブルーのまなざしでダムを思っていた
偶発の茶番が 彼を東京に呼び戻し そこで
まったくの零から(異議あり!)
{ルビ長靴=ちょうか}の紐は結ばれた もはや
....
もう遺伝子にくみこまれている業、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、何をわかっているふりしている体
世界は何を言おうが変わらない等、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、 ....
眠りたいのに
眠れずにいる
否
本当は眠りたいだなんて
少しも思っていない
できることなら一晩中起きていたい
二四時間三六五日
一睡もすることなく
起きたままでいたい
したいことがあ ....
みどりの鳥居をくぐるには
あなたの笑みが必要でした
まもなく消える身であれど
この世は占いじゃないから
意味しかないところだから
焼け石に水であろうと
二階から ....
雨が嫌なら素敵な傘を買えばいい
晴れの日にも差したくなるような傘を
やな奴も多いけど人はやはり素晴らしい
キスをしたり
抱き合ったり
暮らしたり
雨やどりし ....
誰もいない
中ぐらいの部屋で
音楽が静かになっていく
というような気持ちで
貴方を抱きたい
小癪な 爪の光が
凄い桃色へはじける
先刻 ....
{引用= ふたたび、小沢健二に。}
さよならは言わない、を
忘れちゃいないがさよならを言った
大好きな黄色い花 まだあんなにも咲いてた
馬鹿イチの公園デート
....
瞼の裏に映る沢山の図形
それがわたしたちの暮らす町
暗がりに潜む毛むくじゃらの歪み
へし折れ・砕けながら結びあう雑踏
港の船が夕暮れの光に燃えあがるとき
....
いつも
未来を見つめているのですが
計画を練り
ガムをかみながら
現在を過去に葬っていく
未来を見ていると
疲れるのでしょうか
そうともかぎらないようです
不意に
横か ....
白い 月の落葉が
いく時も
降り散る
夜
果てしもなく
埋もれてゆく
光の
孤独
故郷であの日 掌に吐いた息のように
寒く、慄えて
深い底に さだめないまま
沈み埋も ....
彼は主人公であることをやめて、彼になった。
トムハンクスや宮沢りえが月を見つめていたように
ぼくも夕暮れの黄色い雲のむこうに月を見つめている
昔の全米ヒットチャートをにぎわせていたバンドの映像を見つめていると
まだ汚れてない時 ....
両開きのメニューにすっぽり収まった君の顔
新幹線のプレートを指さして
「これがいい」
って無邪気に笑う君
少年時代は特急から眺める景色みたいに一瞬で過ぎ去るけど
一つ一つ ....
◯( 都庁)
魔天楼になりつつある
◯(お薬手帳)
薬局に行くたびに
お薬手帳は?と聞かれるが
ほんとに役に立っているのだろうか
医者と連携してやっているのだろうか
◯(ED)
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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