自称詩人が
過半数を占めるようになると非常に危険だ
自称詩人の多くは
表面的には善人を装い
愛と平和について
クソみたいな自称詩を書いているものの
実のところ、成り上がり志向が強い上に
....
虎狼
金剛石
晴れ
ひび割れていくことに
何の感慨もない
爪を立てていた猫に
謝礼を支払えばいい
痛かったことや悲しいことが
あんなに嫌だったのに
手放す時が来ることが寂しい
腹を立てている自分を嫌 ....
幼いころぼくはぼくを肯定していた
青空は空が高かった
真っ青は高いということだった
ぼくがだれかの悲しみにならないように
まわりのひとを悲しみながら肯定していた
それがぼ ....
自称詩界隈で
面白いとか
ユーモアがあるとか言われてる
奴らのレベルは
世間的には全く相手に
されないぐらい酷いものだ
だからそんなクソつまらない連中が
面白いと評価するもんが
クソほ ....
なにもない
わたしのなかには
わたしがいるだけ
気だるげな猫のように
死後硬直は始まっている
小さな火種が迷い込むと
すぐに燻り 発火し 燃え上って
肉の焼ける匂い
骨が爆ぜる――生枝 ....
夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢
夢手のひらに、ビー玉を、ふたっつのっけてにぎり夢
夢たい。ぎちぎちと、音させたい。あーー爪が切り夢
夢たい。雨が降りそで ....
日射しにぬるむ木蔭に焼かれた
横たわるしろい肌
くるぶしを舐める犬の舌のざらつき
渇いていく唾液とこぼれる光は
すこやかにまざるばかりで手放しかたを忘れながら
あたまをなぜてやる
季節 ....
*エロス
熱い唇が夜に溶ける
重ねた皮膚は
殻のないぬめやかな二枚貝
弄ばれた魂が
半周遅れの月影に
しろい波濤を刻んでいる
脱ぎ捨てられた衣に
まだ残る体温が
生温い喘 ....
軍手もないのに
ベタベタの柱を触る作業は
非常に不愉快で
遠くを眺めると
さも気持ち良さげに飛んでいる姿が
一瞬で目に入ってしまったので
非常にムカツイタ
打ち付けるだけ ....
待ちわびて
待ちわびた
桜の季節は逝ってしまった
春風と共に逝ってしまった
桜並木の写真の中に
小さな貴方が花を見上げて立っている
確かに二人の春は此処にあった
....
ベランダの 屋根にころげた
五月雨は
(去年の柿の枯れ葉でできた)
樋のつまりに さえぎられ
卒寿のなみだの まねをして
ぽっり ぼっり と
....
職場の廊下に
ゴミが落ちていた
素通りしたとき
職場を愛していない
自分に気がついた
愛していないのに
業績は認めて欲しい
業績を認めないから愛せない
愛してぬの方程式
....
くみたてられた餌は
夏 ほどけた さむい椅子で
たくさんの ハープをはじく手
ほどなく 月いろの 猫になって
塀をとおり はぐれていった かな?
「ぐーぐー」
ぐーぐーを聞いてから眠るのが習慣になって
ぐーぐーを聞かないと眠れなくなった
ぼんやりと豆電球を見てたら
玄関を開ける音が聞こえる
「先に寝てて良いよ」と言 ....
「好きなことこそ
気をつけないといけない
やり過ぎるから」
と自分から口にしておきながら
本当には気づいていなかった
「深酒に冬場のマラソン」
この組み合わせが
心臓に一番良くなかった
....
月日と共に離れていく
月と日のようにすれ違う
近付きたいのに近付けない
近くに居るのに離れていく
曖昧な距離感、蜃気楼
少しだけ時期を外した低気圧
雨上がり、アスファルト、蜃気楼
飛んで ....
自由を求めて彷徨う魂は蛍。
夜の神秘を嗅ぎ分けて、集まる。
静けさの中にちらちらと煌く光は
あらゆる煩悩を消してゆく。
今ここに在る事の意味を考える者は
光に頼りを探し、 ....
夏のリゾート地に
冬に行ったら
物足りず何だか寒気がする
閑散とした雰囲気
誰も引き寄せない感じ
海に浮かんだボート
ただ波で揺れている
時折吹く冷たい風
太陽もない曇り空 ....
冠者
朱鷺
縞縞
足跡がしろい泡に食べられてぽむぽふと消えていくから
歩いていたはずのあたしも、はじけた
おかしいなあ昨日のあたしは窓辺で教科書のはじっこを弄りながら誰にもばれないようにみじめに泣いていたのに
髪 ....
応答してください
こちら宇宙背景放射ラジオ局エンケラドス支局の
遺言代筆執行人ナンバー1964でございます、
貴女は火星から海王星へ至る故障旅客船の尾びれの永久空席に居眠りキセル乗車した挙句
....
かりそめの空間のなかで薄明るい滲んだオーロラを着ている
着込んでも着込んでも熱は一向に下がる気配がなく
ずっとひざのうえで幻想の猫が鳴いている
にゃーにゃーにゃー、
にゃー宇宙は
北 ....
まん丸の
焼き菓子みたいな
今宵の月
雲に隠れてみたり
顔を出したり
なんだか不思議な
態度をとるよ
朝にはクラゲみたいに
薄うくそおっと光る
....
自称詩人が
ある時パッタリいなくなるのには
単に死んだという以外に
こんな理由がある
①元々ない才能が枯れたと思い込む
②女が出来る(ブス)
③金がなくなる
④まともに働くようになる ....
怒っていないよと言って、怒っている。
氣にしないで下さい、と言って、氣を使わせている。
いつから人は、習得するのだろう?
思いとは、かけ離れた言葉 ....
田植えが終わって
福島の祖母の家に行って
山菜を食べて
車の中でうたた寝をして
帰ってきて
隣の家から頂いた筍を灰汁抜きして
なんだか冷たいものが食べたくなって
サイダーを飲んだら
し ....
徳は隣りを照らす とか
されば
時空の四次元は
おのれ自身を 照らす のか
あぁ ねたましい
ねたましい
....
静かすぎる昼 脳の鼓動
まどろみを吸う
冷たい蝶
左目と左手にはばたいている
斜めに巨きく横たわり
街を隠す羽があり
明るく淡く 数え切れぬまま
ただ風ばかり ....
応接間のおおきなガラス窓が雨ににじむ
雨ごしの庭って
おとうさんの画集にあった
モネのすいれんみたいできれい
ドガのおどりこはなんだかこわい
おかあさんは砂糖は骨がとけるという
おばあ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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