今夜の秒針の音は
よろこびのうたの様に
暗闇に波紋をつくり
この夜に響いている


昨日眠りに就く瞬間には
je te veuxに似た
優しいリズムを
針の音が刻んだ
 ....
立ち止まって
空を見上げる
そこになにを
求めるでもなく
ただ上を向いていたい
あんまり下ばかり見ていると
堕ちてしまいそうになるから
たまには深呼吸して
空を見上げて
高みへと飛ん ....
私の一生は痛みを抱え続けるのだろうか
この心の軋みと共に生きてゆく
そんな覚悟は私には微塵もない
それゆえ私は撃鉄を起こした
決して本物の銃の話ではないが私自身の生命尊厳思想を奪うのには充分 ....
目をそっと閉じてみる
そこは青い風の吹く深海でありあなただけの精神世界だ
あなたは喧騒雑多な街から離れ独りそこにうずくまる
自嘲することもなく非難されることもないのだ
ましてや移ろいで行く時代 ....
将棋ソフトの飛躍的向上が
遂に深刻な事態を引き起こした

現役の棋士が
対局中に
スマホ遠隔操作により
PC上の将棋ソフトで
次の一手をカンニングしたと言うのだ

真偽は定かではない ....
夢の中で僕は君と 宵闇降りる街を歩いていた
それはたしかに 僕が生まれ育った街だったのだけれど
僕の記憶にあるよりも なんだかきらきらしていた
まるでトワイライト・シンフォニーが聞こえてきそうだ ....
(狼娘のお宿は何処だ
   それは夜ともなく昼ともなく 無差別に
   数多の男と交わった女の 落とし種
   種に希望なく伸びゆく手足なく目もなく耳もなく
   思いついたことを叫ぶしかない ....
特徴の無い
君の文章に
やれやれと 老眼鏡添え
読み飛ばす

僕は 両手を
空中に 投げ出し
電動
マッサージ・チェアに
身を委ねる

ユーモアも センスもない
うんこコトバの ....
あらかじめ充たされた{ルビ紅葉=こうよう}の場所は
ただ ここに ある
風に吹かれていることにとらわれず
枯れ葉になることにとらわれず
ただ ここに ある

蛇口をひねれば水がでる
その ....
ぼくはスパイを創り上げる小説家に出会った
彼は紳士だが女性好きで仕方なく
飲んだくれだった
しかし彼には理想像があった
自分の奥義を表現したかったのだ

かれは作家というよりもおもしろいこ ....
昨日のおかずを忘れても
さっき言われた頼み事を忘れても
折り畳み傘を忘れても
妹の誕生日を忘れても
何を忘れたのかすら忘れても
何もかも忘れても
指輪の裏に刻印されたその日と
いつか出世 ....
心の底から
「ありがとう」と伝えても
相手は
形式的な
「ありがとう」としか思わないことがある




形式的に
「ありがとう」と伝えても
相手は
心の底からの
「ありが ....
部屋のエントロピーが増大している
気持ち悪い アピールをしたがる
毎日連載を読んでます
覚えられん 覚えられん

「食べられてしまうー」と駆け寄ってくる神
本気で食べる、超おいしい
最近 ....
詩を書きました詩集出しました賞もらいました=詩人 周りに文章が稚拙だと言われても頑張っている。新しい風景を見て詩が浮かばなくても頑張っている。なにがなんだか分からなくても頑張っている。なーんにもしていなくても頑張っている。いろいろ情報流れてくるけど頑 .... 近所の高校の校庭を
囲む様に佇む木々達は

僕達、紅葉なんてしませんよ!

そう主張しながら
形の無い冬を目の前にして
己の緑の濃さを増しながら
その精神を保っている様だった


 ....
息子よ
いつまでも
ママのおっぱいを
欲しがっていてはだめだよ
今度は
パパの番だよ
大学のかえり下り坂
黄色いばらの花びらの
ふるふる落ちる

わたしの恋人が
わたしの親友を
好きになってしまい
それはわたしの愛が足らぬから

夕暮れのななめのひかりは金と黄色と橙で ....
さくりと欠落し淡いひかりを
切り裂く、闇
まるではじめから
無かったかのようで

わたしの発するパルスは
ほとんどが四散して
もう何処にいったのやら

仕事 ....
いつだっていまだって青い
地球は朝で昼で夜だ
なのに地表の隅っこで(あるいは真中で)
いまブルーライトに照らされぽつねんと
もの思いに耽っているわたしには律儀にも
朝昼夜は朝昼夜と巡り訪れる ....
種を剥奪する弾丸
主を冒涜する人間
殺人者が蔓延する戦場の話だ
殺人者を作るのは個人か思想か
500メートル先から撃たれた戦友の薬指には指輪がはまっていた
持ち帰ったのはドッグタグではなく指 ....
深夜番の仕事が終わり
朝方
実家の庭に建てたプレハブ御殿に入ると
布団に猫がいた
目を細めて丸くなってやがる
多分窓から入ったのだろう
開けっ放しだったからな
取り敢えず猫に
何だチミ ....
筆絶した空に浮かぶ星は、
迷路をつくるかのように、
地に落ちていった。
私はその落ちた星たちを、
拾い集めてことばをつくった。
死にながら生きていたことばたちは、
息をしながら低く輝いてい ....
橙のひかり滴る秋の日
おちばほわりとかおる
薄水の空に鉄塔刺さり
いわしがそらをおよぐ
暗い部屋に只今と呟き
えい、おならしちゃう
冷たいコンクリート
吹き荒ぶ風

何処か心地良いのは
温もりを 信じられるから

何処か心許ないのは
温もりを 信じきれぬから

それでも
切れぬ糸を 紡ぎ続けたら
何かの文 ....
あの踊場へ落っこちた心

禁酒を破った頭、くらくらして
窓からぐっと手を伸ばす
亀虫の死骸が畳に転がった

白いのに暗い部屋
生乾きのパジャマの臭い
花瓶に生けたおとうさん、おかあさん ....
腹減る俺、闇夜の帰路の側溝にあたたかに漂う洗剤の香りをかぐ 街路樹が錆び始めて秋の雰囲気が充満する
今年は雪が降るだろうかなんて生き急いでる私は
大多数の人々と同じ仮面をつけて今日も歩く
神による精密な作図によって作られた世界を歩く
秋の夜長に鳴く ....
薄らハゲの頭を
後ろから
ポンポン叩くと
罪を償ったことになる
という間違った情報が
流布したため
世界中の薄らハゲが
後ろから
ポンポン叩かれる
事態に陥っている

「真理など ....
唯物論的なエスカレーターを上る
さっきの人身事故も
きっとこのエスカレーターを上った誰かから始まったに違いない
最後の一歩を登り終えてホームに向かう
ビル群が私を見下ろして空は狭かった
列車 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
秒針の旋律葉月 祐3*16/10/28 1:46
少しだけ坂本瞳子2*16/10/28 0:12
恋。倉科 然116/10/27 23:16
イノセント316/10/27 23:11
限りなく透明に近い灰色花形新次116/10/27 22:48
秋の夜の夢塔野夏子1*16/10/27 22:00
ヒルコ為平 澪216/10/27 21:10
ガス抜き016/10/27 20:49
続 秋の蛇口白島真13*16/10/27 19:39
スパイを創る小説家fujisa...016/10/27 19:20
1025たいら116/10/27 16:23
心の底からの「ありがとう」 形式的な「ありがとう」komase...2*16/10/27 15:37
愛してる。静寂の世界。[group]黙考する『叫...016/10/27 15:10
⌒(=∵=)⌒もっぷ116/10/27 13:19
頑張っている水宮うみ2*16/10/27 12:36
校庭のふたり葉月 祐3*16/10/27 10:56
乳離れホカチャン116/10/27 8:14
はなことば一田中修子3*16/10/27 1:13
新月小林螢太6*16/10/27 0:54
地球的青さただのみきや18*16/10/26 22:43
アンダーシャフト倉科 然316/10/26 22:01
俺とねこ5or64*16/10/26 21:42
筆絶した空あおい満月1316/10/26 21:16
ことばあそび三田中修子5*16/10/26 20:59
何もないところから始めよう藤鈴呼2*16/10/26 20:56
いのちの踊場印あかり516/10/26 19:37
2016/10/25 20:38 奥畑 梨奈枝116/10/26 19:12
殺戮の飛行物倉科 然116/10/26 19:11
薄らハゲ花形新次016/10/26 19:08
缶コーヒー倉科 然216/10/26 18:56

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