液晶越しに反政府ゲリラ部隊の姿を見る
倫理観の欠如か想像力の欠如か
この欺瞞に満ちた世界から一刻も早く抜け出したくて
私は窓を開けて
同時に機械の電源を切る
流れ込んでくる風には仄かな金木犀 ....
男の骨は逞しく
女の血は真紅だった
どんなに抱きしめても
どんなにエクスタシーを感じても
そこには深い河が
二人の間に流れている
紅葉の季節に出逢い
花火のあがる夕べに別 ....
君が好きと言った歌はきっと私も好きで
塗装の剥がれた指輪をどうしようもなく外したくなった
不倫した歌手が歌う歌を良いと思って、いよいよ自分の善悪が分からなくなっていた
正しいと思う生き方 ....
やっぱりジョン・レノンはクソだと思う
ポール・マッカートニーの方が
100億倍良い。
ビートルズ後のジョン・レノンは話にならない
もうクソ以下だと思う
ハンター・トンプソンの言葉を借りると
....
暗くなるまで遊びたい
眠くなるまで君といたい
たったひとりの僕は夜
つかまえきれないほど自由
白い羽が一枚
舞い降りてきた
冷たい乾いた空気の中
灰色の空を背景に
ゆらりゆらりと
右へ左へ傾きながら
緩い速度で堕ちて来た
誰にも触れられないように
汚されることのないよう ....
嫌な夢を見て、気分悪くても今日をやらなきゃ行けない。寒いけど
パソコンの使い方、よく分からない。結局windows7とwindows10どっちがいいんだ
浴槽に数がこびりついていて、スポンジと ....
ロジックで理論武装した詩人がいた
ロイド眼鏡ををしたひょうひょうとしたたたずまいだ
感性で動きたいがロジックが剃刀のようにじゃまをする
それは僕なのだろうか
文体の精度をあげるたびに
あ ....
修辞によってつくり出され
きめ細かな大理石の皮膚をまとった
限りなく長い腕の先端に
人々は指めいている
運命という不屈の氷河が
瞬間ごとに掘削されていく中
人生という虚構の神経束は ....
自動販売機の横にはたいてい美しい女神が立っていて
ジュースを買うたび僕に微笑みかけてくれる
僕は物心ついてからいつも
彼女たちに惹かれてきたし
....
金桃にまぶしいさば雲の大きいの
沈んでく太陽にむかって
ゆうゆう
およいでく
みず色のひろい、ひろいそらだよ
風がひえてきて葉っぱのにおいは甘くって
こどもたち、眠そうに体温があがって ....
あの時欠けた皿の中に
零れる程に盛られた言葉の山
ひとつひとつが愛おしい
そのすべては
あなたであり 君である
失われた言葉の行方
見失った誰かの胸の内も
....
「その炎は陰影でしかない」
そう言って私の指先を吹き消した
あなたこそが、明かりを灯したというのに
たおやかさは無機の温もりを織り上げて
巻糸は摩擦熱を怯えて逃げ惑う
潮流の回遊に永劫の ....
大人になると嘘つきになると
思っていた
正直に生きようとして
棘だらけのつる薔薇みたいに
剥き出しの自我を絡めあい
傷つけあった
あなたとわたしは同類
どうしようもなく我儘で ....
やっと音楽が聴けるようになりました
心が世界を取り戻しました
誰もいないと思っていた私は
いつも誰かの手に繋ぎ留められて生きていました
私を信じてくださって、本当にありがと ....
あなたの一秒をわたしにください
一生大切にしますから
あなたの一分をわたしにください
わたしはその幸せの輪郭を焼き付けましょう
あなたの一時間をわたしに ....
羽化が近づいている予感
ほろほろと皮膚が剥がれてゆく
ほろりほろり
皮膚がはがれてゆくのだ
それはあまりに残酷な悲劇で
わたしには耐えられない
そこに緑の陰があったなら
....
一日を台なしにして眠るのは
虫のような気分だと言う
虫はもっと祝福されているかもしれないのに
僕もいなければ
あなたもいない
あの街の川は
きっと今夜も星を流しつづけている
それが僕 ....
物々交換していた頃ひとは相手がなにを望んでいるかを考え、自らが欲しているものを手にいれていた
相手が望むもの、自らが望むもの
それをジョイントさせていた
貨幣が発明されるとそれは分断 ....
僕はワイフに呼ばれると
まっしぐらに食卓に向かって行って
お座りする
彼は冷たい水底に眠り
ときおり緩やかに踊り出す
口惜しさや無念を忘れ
与えられた使命を果たすように踊りはじめる
水底の琥珀の液体は酸化し
とても飲める代物ではないはずなのに
彼は薄く頬 ....
声 、層成シ聳える時 、
暗闇流れる水音の絶えず
[コレハ ナンダ?]
夢底ノ割れ白く問っても
無言ノ響き、只、、木霊重ね
[アナタハシンデ スベテミタ]
[スベテミタ アナタハシンデ]
....
誰もいない雨の日
雨の日の私は
見下ろした 工事現場を見つめていた
行き場もない冬の日の雨
私はどこに行くのだろう
海が 少し歩けばある
曇り空の向こうに浮かぶ日本の未来
....
冬。分かっている。分かっていないことが分かっている。分かっていることは一つもないことが分かっている。分かっていないことは一つしかないことが分かっている。分かっていることは分かっていないことだということ ....
狭い夜にいつまでも耳鳴りに似た静寂が居座って
私は緩やかな速度で平衡感覚を失っていく
何も無い訳ではないのに何も掴めないこの手には
言葉にもしたくない汚れだけがこびりついてい ....
風切り鳥の巣は、美しものの世の通り門なんです。
風切り鳥が鳴くとき、誰かは何かを思って
守られて、衣帰りをします。
選ぶことで誰かを守ることがあるってことです。
ラベンダー畑でふっと空を見上げ ....
クソ自称詩に対して
イイねを入れてくれた奴全員に
お礼のコメントを
必死こいて返しているバカがいるが
10人に返しても
そのうち6人は同一人物で
残り4人も3人は同一人物だから
実質、3 ....
あの日の花筏を眺めて
幾歳を過ごしたか
その記憶はもう無い
満月を胸に抱き
脇腹に短刀を隠し
川面を眺めた夜
街は墨色に閉ざされ
月は川面の花筏を映していた
瞳を落とし
....
また始まった一日に少しムラついて右手を下着の中に忍ばせる
こんな乱暴な動画じゃ気持ち良くなれなくて、それでも濡れた中指をティッシュで拭き取る
電線したタイツは誰も見ないから履いても暖かい
歯石で ....
161030
あじさいと呼ばれれば紫陽花と答える
山の谺は律儀者
口笛吹いて
小道を行けば
サザンカの赤い花
冬の花だと君は言う
秋の花だと僕は答える
枯れた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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